ree_1116
2016-03-21 15:45:51
2900文字
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タイトル未定(ルロー)

初見のお方は閲覧前に『はじめに』( http://privatter.net/p/1293798 )を、一読願います。冒頭部。どうしてそーなったって説明だけのくだり。そのうちどうにか出来たらいい。忘れないうちにちょっと書き出した的な(笑)妖刀くんが人間になってる設定。ローローっぽいルロー。

ゆらり、ゆらゆら。
ゆっくりと進む、中。

「あら、」

と、声を出したのは、ナミだった。

「どうかしたのかぁ?」
「ルフィ、見て・・すごい」

顔が向いてる方を見てみれば、少し先。船が向かってる方角が、真っ白ってか、真っ黒ってか。なんだあれ、と覗き込みながらの声に、霧ね、とナミは答えた。

「きりぃ?」
「おやおや、すごい霧ですね」
「ブルック」
「ヨホホ、まるで私が彷徨っていた海のような、」

深い、ですねと隣りに立って、同じように覗き込んでるやつに、そういえばそうかもなぁと改めて、目前までやって来ている空を見上げた。

「って、うお!」

ほんとすげぇなと思った瞬間、あっという間に霧に包まれる。
途端、寒さを感じた。
や、寒いってのかこれ?寒いってよりも、

「・・・鳥肌たってる」

やだ、なにこれ、とナミが慌て出す。取り合えず、方向転換して、霧を回避したほうがいいわ、と何処かへ(って、舵んとこだろうけど)行ってしまった。

「いやはや、本当にあの霧の中に戻ってきたようが気がします。私も鳥肌が・・って、私肌ないんですけどー」

なんて、ブルックは笑って、また先へと視線を馳せた。

「この先に何かあるんですかね」
「さぁな。でも、ログ通り進んでんだろ」
「多分。でも、何かに引き寄せられてるような気もしますね」
「何か?」

何かって、と訊ねようとした瞬間、

「キャアアアアアアアア!!!」

声は、ナミだ。

「うああああああああ!!!!!」

続けて聞こえてきたのは、ウソップ。

「なんですかね?」
「なんだろーな。取り合えず行ってみっか?」
「そうですね」

声が聞こえた船内へと入り込めば、何故かゾロを見て驚いてる、二人。てか、腰抜かしてんのか、これ?

「なんだよ、お前ら」
「だってだってだって!」
「おおおおお、だってよー!」

ガクガクブルブル。
床に腰を落としたまま、二人が指差してる先には、ゾロ。
って、ん?あれ?

「お前、ゾロじゃねぇな」
『・・・』
「誰だ?」

未だ床を這っている二人の間に立つ。
じっと、動かないゾロの姿をした別のもんを睨み付ける。
その後ろ、あんぐりとしてるのは、

「って、ゾロ?あれ?二人居る?」
「・・・ああ、ルフィ。いや、なんだ・・驚いたな」

はぁ、と後ろに居たゾロは、ゾロの横に立って、そいつをじじっと見てるけど。

「どーいうことだ?」
「どうもこうも、突然でよ」
「どうしてゾロさんが二人ーーーー!!!」

ドッペルってやつですか?幽霊ですか?ひいいいい!と騒ぎ出したブルックだったけど、自分だって魂抜けるくせになぁと笑いながらも、並び立ったゾロ二人の前を陣取る。

「で、こいつはなんなんだ?」
「鬼徹」
「は?」
「おいおい待てよ、ゾロ。鬼徹ってお前の刀じゃ」
「ああ」
「ああって、何言ってんだよ。お前」
「だから、鬼徹って言ってんだろ」
「はぁ?」

やっと抜けた腰が戻った?のか、ウソップも俺たちんとこに来て、ゾロの姿をしたやつを見てる。いや、人間だろと首を傾げて、ああ?と訝しげな声を出した。

「・・・・ねぇ」
「ん?何がないの、ウソップ」
「ゾロの刀が、二本しかねぇ」

腰にぶら下がっている、刀。
確かに二本しかねぇってことは、

「ほんとにお前、ゾロの刀なのかぁ??」
『・・・』
「いきなりよ、変な寒気がしたってか、気配が変わったと思ったら、刀が人間になってた」
「なってたってねぇ、そんなあっさり言わないでちょうだい、ゾロ」
「や、でもそんな感じでよ」
「あの~・・もしかしてなんですけど」

いつの間にか、室内に居る全員が、ゾロじゃないゾロを囲むようにしてて。
そろそろと手をあげたのは、ブルックだった。

「この霧が関係しているのではないでしょうか?」
「霧?」
「・・・有り得るかもしれない。ちょっと待ってて」

と、またナミが何処かへ行っちまうけど。

「あのよ~ゾロ」
「ああ?」
「なんでこいつだけ、人間になったんだぁ?他のはなってねぇってのによ」
「あ~・・多分、こいつがアヤカシだからじゃねぇか」
「あやかし?」
「妖刀」
「ふ~ん。よーとーかぁ」

って、よーとーって何処かで聞いたような、

「あ!」
「んだよ、ルフィ。突然でけぇ声出すなっての」
「あああああ!トラ男!」
「は?」
「トラ男のもよーとーって言ってたぞ」
「ってことは、トラ男の刀も人間になってるのか?」
「見に行ってみようぜ」
「おう!」


駆け出そうと思ったけど。


「・・・・どういうことだ」


と、扉から入ってきたのは、今しがた話題に出た人でしかなくて。


「おおおおおお」
「おーおおおおおお」
「おやまぁまぁ」


何処か困った顔をしたトラ男の背。
そこにぴったり寄り添うようってよりは、おんぶみてーにしているのは、トラ男の姿のトラ男じゃないやつで。

「そいつ、トラ男のよーとーか?」
「ああ、いきなりこんなになった。・・って、それはゾロ屋の?」
「鬼徹だ」
「なんだってんだ、一体」

はぁ、とあからさまに肩を落としたトラ男に、トラ男じゃないトラ男が、ペロっと頬を舐めた。


ム、


「・・・おい、やめろ」


払い除けてるくせに、その手も瞳も優しい。
って、なんだ?今の???


「あったあった、見てこれ!ってーーートラ男くんも二人ーーー!!」
「ナミ屋・・」


何かを持って戻ってきたナミが、トラ男二人を見て驚いてるけど。
なんだ、今の?


「何があったんだよ、ナミ」
「これこれ、海図。見てよ、これ。ここ!ここ!!」

ばんばん、と近くにあったテーブルに地図を広げてるナミの周り。
俺とウソップとブルックと、ゾロ二人にトラ男二人の変な面子で、見た先には、ひとつの島。

「これがなんだってんだよ?」
「ここね、」
「ああ・・墓場か」
「そう!そうなのよ」
「おい、墓場ってなんだよ?」
「刀の墓場とでも言うのかしらね。供養してる島があるの」
「それがどうかしたのか?」
「だからね、」
「刀の使い道などひとつしかねぇだろ。使い果たした刀を突き刺して、供養する場があるのなら、その刀に斬られたもんも漂ってるんじゃねぇのか」
「ああ、だから寒気がしてるんですかねぇ」
「その妖気に充てられたって感じかしら」
「そんなもんで、刀が人間になるのかよ?」
「でも、今のところその考えが一番的を射ているのではないでしょうかね」

ブルックが取り合えずまとめたとこで、刀であったはずのやつらを見る。
どう見ても、ゾロでトラ男だ。
でも、確実に違う。雰囲気も気配も、違う。でも、なぁんか、

「まぁとにかく、この海域を出ちゃえばわかるんじゃないかしらね」

なんだかなぁと思ったとこで、ナミが結論を出した。



2016.03.21 Ree.MORITA

ほんっと、始まりしかないですがそのうち、どうにか出来たらいいなと。
うーん、どうにかできるかな??(笑)