ree_1116
2016-03-10 02:22:22
5053文字
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無題(ルロー+サボくん)

初見のお方は閲覧前に『はじめに』( http://privatter.net/p/1293798 )を、一読願います。 エピソードなサボくん見て書いた物なので古いです(汗)ドレスローザ終わりの一夜。全体的に、本誌に描かれてあったことをつらつらと。本誌展開とはちょっと違う流れになってます。小ネタ。

綺麗な星々輝く、元。
一枚の紙を手に辿り着いたのは、国の中心から離れた、静かな大地で。
こんなところに居たのか、と乗っていた烏から飛び降りた。用件が終わったら呼んでくれ、と残し去っていく黒を見送りながら、持ってきたものは取り敢えず家の外に置き去りに、一応なノックを数回。途端、内部から殺気めいたものを感じたが、俺だサボだと名を名乗ることによって、数秒後、扉が開いた。


「・・・サボ。よくここがわかったわね」
「てっきりコロシアムのやつらと一緒に王宮に行ったものだと思ってたんだけどな。まぁ、正解だ。王宮の周辺は海軍が見張ってるからな。・・・ルフィの顔を見に来たんだ。入っても?」
「まだ眠っているわよ」
「構わねぇよ」
「どうぞ。皆に紹介しなくちゃね」


ふふふ、と綺麗に微笑んだその人とは面識があった。
少し前、革命軍に暫くその身を置いていた時期があったから、だ。
幾多にも咲くことが出来る手が、ひらひらと舞い、中へと誘ってくれるから、在り難くその後に続いた。


「まるで雑魚寝だな」
「ベッドがひとつしかなくてね」


仕方ないのよ、と矢張り微笑んでいる女性に勧められるがまま、そのひとつしかないものに座り込む。そうして、訝しげに見ていたやつらに改めて紹介が為された。


「この人は、サボ。ルフィのお兄さんよ」
「は?」
「え?」
「ちょっと待て、ルフィの兄貴といえば火拳だろう?」


当然の疑問に、苦笑を浮かべながらも俺が選んだのは、真実を告げることだ。
此処にいるのは、ルフィの仲間。
手配書で見た、顔。新聞でも、連なっていた面だ。
雑魚寝状態で転がっている中には、知らない顔もあったが完全に寝ているし、聞かれることもない。まぁ、聞かれてもこの場に居るということは、味方という事実に繋がる。だから、いいと区切って、もう一度だけ狭い家の中を見廻した。
この場に居るのは、未だ眠ったままのルフィに、手配書にはそげキングと書かれてあったが実の名をウソップという青年。四皇んとこの何処かの誰かに似ているような気がするが、まぁ一先ずそれはいい。ルフィの横、ベッドからずり落ちたまま、眠っている。その向こう側には、ロビン。自分を修理しているらしき、フランキーという男。カチャカチャという金属音を鳴らし手を動かしている先を見て、本当にサイボーグなんだなと思った。実際、興味はある。時間が許してくれれば色々聞いてみたいような気もするが、聞いてもさっぱりかもしれねぇ。その、下。でかい男が転がっている。知らない顔だとばかり思っていたが、よくよく見てみれば、コロシアム内にあった銅像に類似していることに気付いた。本人なのかもしれない。ということは、名はキュロス。英雄だったか?一番気になっているのは、その横に寝ている男だ。手配書は見た。ハイエナのベラミー。こいつは、ドフラミンゴの部下のはず、だ。つい数時間前まで戦っていたはずのファミリーに属しているやつがこの場で寝ているのには、疑問を感じずにはいられない。俺に気付いたロビンが、矢張りふふと笑っている。様子からこの男の存在は気に留めることはないのだと知れた。反対側には、酒を飲んでいる剣士。ロロノア、だ。もう一人兄貴が居たなんてな、とまた酒瓶に口を付けている。こいつだけ、ほぼ怪我を負ってない。いや、無傷といってもいいだろう。あの戦闘と混乱の中にあって、たいしたもんだとナンバー2と称される男に、こいつに渡そうと決める。そうして、更には何故か刀を枕にしている、細身の男が眠っている。今朝の新聞は、国内で見た。同盟相手か、と至って、そこで不意に疑問が浮かんだ。そうだ、同盟相手、なんだよな。なら、どうして、



「どうかしたの、サボ?」
「あ、ああ・・いや、こいつ・・トラファルガー・ローだよな?」
「そうよ」
「同盟組んだっていう」
「ええ」
「仲間じゃねぇよな?」
「・・・そうね、仲間ではないわね」


ロビンがそう言ったが、いやちょっと待てよ、と続けたのは、剣士だった。


「そういえば、ルフィのやつが仲間になったとか言ってたな」
「あら?そうだったの?」
「トラ男は、なってねぇって直ぐ否定してたけどな」
「でも、ルフィの中では既に仲間になってるってことよね」
「あ~そういうことになるのかもな」
「大変ね、トラ男くん」
「トラ男は船長だろ。ルフィがなんだかんだ言っても無理だろ、そりゃ」
「でも、ルフィだからなぁ」
「そうね、ルフィだものね」
「おいおい俺ん時みたいに、パンツ盗むとかやるつもりじゃねぇだろうな」


なんて冗談のような言葉で、場が一気に和む。三人が笑い出す。
そんなことして仲間に誘ったのかルフィのやつ、と眠っている弟の顔を覗き込めば、ついさっきまでガーガー鼾をたててたはずのやつが、覚醒の気配を醸し出してた。ルフィ?と名を呼べば、薄らと目が開きかける。気付いた一味のやつらが不意に立ち上がった。何も言わずに席をはずしてくれようとしていることに気付いた。


「悪いな」
「いいのよ」
「少しだけど食い物を持ってきたんだ。外に置きっ放しになってるから」
「それは在り難いな、腹減ってんだ」


そうして、眠ったままのやつ等以外は外に出てくれた。
別に、眠っていたらそのままでもいいと思ってた。顔だけ見れれば、それだけで、と。実際の用件は他にある。でも、


「ルフィ?」
「ん、んん」


寝惚けたままの声が返ってくる。
けど、そんなのも僅かな刻だった。
は、と一気に覚醒したやつは重症でしかない体を起こした。
その、第一声は、


「トラ男は?」


というもので、ああ、なんだよとつい笑みが浮かんでしまう。


「トラファルガーならそこで寝てる」


ほら、と深い眠りの付いたままのやつを見れば、ああ・・トラ男だ、と小さく呟くように言って、起こした身をまた横たわらせた。
けど、


「・・・・サボぉ!?」


やっと俺に気付いた弟がまた体を起こす。


「寝てていいんだぞ、辛いだろ」
「や、だってサボっ」


うわぁ、と変な声と共に抱き付かれ、ほんとに居るなんてことを言い出す。


「悪かったな、今まで姿見せなくて」
「いいんだ。全然、いいんだそんなの」


どう聞いても泣き声にしか聞こえないそれに、仕方ねぇなと背を撫ぜて、しがみ付いてるやつをベッドに沈ませた。それでも良かった良かったと涙を浮かべてる弟に、会えて良かったという思いしかない。でも、ひとつ。やっぱりなんだよな、と思ってしまったから、真っ直ぐに訊ねた。


「なぁ、ルフィ」
「なんだ?」
「コロシアムで言ってた助けに行かなきゃならない仲間ってのは、トラファルガーのことだったのか?」
「そうだぞ」


即答に、ほんっとにな、とつい笑ってしまった俺に、なんだよ、と子供の頃と変わることのない顔で、口を尖らすから、こいつは、と黒髪を撫ぜた。


「メラメラの実を諦めてまで、誰を助けたいのかと思ったら・・・」
「ん?だってよ、エースの実を取り戻してもエースは戻って来ない。ぜってーに渡したくねぇやつも居たけどよ。トラ男は取り返せばトラ男が戻ってくるだろ」
「まぁ、そうだな。おかげと言っちゃなんだけど、俺が食えたしな」
「うん」


ししし、と笑うから、俺も笑って返した。
多分敵の罠だとわかっていながらも、闘技場に飛び込んだくせに、どうしても欲しがったものを諦めてまで、助けに行くと言い切った先が仲間ではない男だったとは、な。まぁ、実際ドフラミンゴとのやり取りの直後のことだったから、少し考えれば救いに行った先がトラファルガーだということくらい、気付けそうなものの俺はついさっきまで気付けてなかった。仲間と言い切ったから、てっきり一味の誰かだとばかり思い込んでいたから、だ。
でも、知った。
気付いた。
だって、目覚めての第一声。
トラ男は?って、なぁ。
あの顔、あれだけ見れば、誰でもきっと気付く。
ルフィの中の、


「・・・・好きなのか?」



だから、なんでもなく問い掛けが出た。
けど、ルフィはきょとんと目を大きくして、ん?を首を傾げる。
ああ、そうだった。

サボくんってば、用件しか言ってくれないんだもん。

コアラによく言われてる。
もう少し砕いて言ってくれてもいいんじゃないの?と。
今もきっとその用件しか言わなかったんだろう。考えてみなくても主語もなかったな。


「トラファルガーのこと」


だから、と名を連ねてみれば、う?とまた首を捻って、うう?と考え込んだ。
そんな仕草から、違ったのか?と思ったけど、


「ああ、そっか」


と、頷いて、


「俺、トラ男のこと好きなのか」


なんか納得したなんて言い出す。


「気付いてなかったのか?」
「あ~そうだなぁ・・なんかさ、トラ男は仲間だけど他のやつらとはなんか違うってか、よくわかんねぇんだけどよ。なんでか、守らねぇとって・・何処かで思ってた。ゾロとかウソップとかはよ、平気なんだ。皆、やる時はやるやつだし、任せられる。でも、トラ男はちょっと違って・・や、別にトラ男がやる時にやらないとか任せられねぇってわけじゃないんだ。誰よりもすげぇ強いこともわかってるし、頼れるし信じてるし、背を預けることだって出来る。でもよ、俺なんでかトラ男のことが心配でよ。なんで俺こんななってんだろうなぁとは思ってたんだ。どうしても失くしちゃ駄目だって思ってて・・あ、だからってゾロたちのこと失くしてもいいとは思ってねぇんだぞ」
「ああ、わかってるよ」
「・・・サボのおかげで、すっきりした」
「そうか?」
「おう!そっか、俺、トラ男のこと好きなんだな。だから、欲しいんだ」


言って無邪気に笑うけど。
今、すげぇこと言ったぞ、お前。
欲しいってさ。どうすんだ?


「なぁ、サボ」
「ん?」
「サボは今、何してんだ?」
「俺は革命軍の戦士だ」
「革命軍?ってことは、イワちゃんとかカニちゃんとか」
「イワンコフのことか?」
「来てるのか?」
「いや、あいつらは別任務だ」
「そっかぁ」
「なんだ?会いたかったのか?」
「色々助けてもらったんだ」
「じゃあ、俺が会ったら礼を言っておくよ」
「ん・・頼む」


俺も会いてぇなぁと言う声は、さっきまでとは違って、ふらふらしてる。
だから、


「取り敢えずお前は休め。今は体を出来るだけ休めろ。海軍の援軍もやって来る。動けるようになったら、早々に出航できるように眠っておけ」
「サボ・・サボは、」
「俺は俺でやることがあるからな」
「そ、っか」


うんうん、と小さく頷く大きな黒目が徐々に閉ざされるから、


「お前の夢の続き、楽しみにしてる」


最後にそれだけ伝えて、完全に眠りに落ちた弟から目を離した。
そうして、逆方向へと視線を向ける。
刀を枕にしているやつを見れば、いつの間にか被ってる帽子の角度が変わっていた。
それに、良かったなルフィ脈あるぞ、と笑みを浮かべながら、なんとなく問い掛けた。



「どうするつもりだ?」



俺の声に答えは、ない。



「欲しいってよ」



答えはないが、帽子に隠れ切れてない耳が真っ赤だ。




「ルフィは俺の弟だ。手を焼くだろうけど、宜しく頼むよ」









2015.08.24 Ree.MORITA
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なんか書ききれなかった感しか残りませんでしたが
ローさんにも、サボくんから宜しくって言われて欲しいなというだけの、ものでした。
なのに、つらつらぐだぐだしててスイマセン

どうにも文章書けないなぁ(泣)


本当はローさんも目を覚ましたら第一声が、麦わら屋は?とかそんな感じにしたかったんだけどなぁ。うーん。んで、サボくんが気を利かせてロビンさんたちんとこ(外)行ってくれた後、ベラミーとか居るのに、チューとかしちゃえばいいのにとか思ってたはずなんですが。どうにもそこに向かっていってくれなかった(笑)
あんま萌え要素がなく(いや、いつものことかはぁ)スイマセンでした。


という、いつもと同じ妄想文でした。ごめんなさいっ!