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CHIMERAT
2024-02-08 14:04:42
951文字
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第0話
莠コ鬘樣?イ蛹冶ィ育判
なにをしていたんだっけ
意識は朦朧とし、体の穴という穴から液体が垂れ続けているが止める術が分からない。
しかし不思議と体は軽かった。
今なら何でも出来そうな高揚感
自由に動く体と尽きない体力
錆びた鉄の匂い
意識を手放してはいけないと頭では理解していたが、本能に抗うことは並大抵の精神力では敵わない。
心配してくれているのだろうか、仲間たちの叫ぶ声が聞こえている。
視界の端に彼らの姿を映しながら私は眠りについた。
【視点: ? ??】
上手くいかなかった。
1人、また1人と様子がおかしくなっていく。
大丈夫、まだ終わったわけでは無い。
私たちはこんなところで躓いている場合ではないのだ。
そして何より、今さらやめることなどできないのである。
全ては私たちに懸かっているのだから。
ーーーーー
「もしもし?父さん?久しぶり」
クーラーが効いた5階建てのマンションの一室。高校生の一人暮らしにしては広めの部屋で嶋アンナは電話を取っていた。
「もう
…
今まであんまり連絡してこなかったのにこんなときばっかり
…
うん、わかってるよ!私ももう18だからね、お手伝いさせてくれるんでしょ?」
「え、旅客者名簿
…
?そんなの送られてきてたかな、ちょっと待ってポスト確認してくる!
……
あったあった!この人たちが今回のゲストなんだね」
スマホの画面の向こう側。
父親の懐かしい声に耳を傾けながら1枚、また1枚と名簿に目を通す。
ここ数十年、地球温暖化の影響で異常気象による猛暑日が続き、巷では空前の旅行ブームが起きていた。
父さんが私を残して島に移住してから約10年。
私の気持ちなんて考えもせず、父さんははこの流行りを逃すまいと5年ほど前から私有地の島に観光客をランダムで招待している。
そしてやっと、18歳を迎えた今年。案内役と称し、旅に同行する許可が降りたのだ。
父さんに会ったら言いたいことが山ほどある。10年分の愚痴を全て吐いてやらねば気が済まない。
そのためにも、まずは自分の仕事を遂行してみせるのだ。
アンナは気合を入れなおし、改めて旅客者名簿に目を向けた。
「任せてよ、私がしっかり案内して見せるから!」
どうか彼らにとってこの旅が良いものになりますように。
〈終〉
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