はるあき
2024-02-05 22:13:46
613文字
Public NMHR 語り
 

『世界一周旅行の約束』

ルーグラ 過去に送ったやつ…!

「死んだらさ、どうしようか」
と、突然お前が言いだす。その目は特に暗い未来を見ているわけではなかった。むしろ、いつもの変わらない目で、明るいトーンだ。
突然なんだ」
「だって俺たちはずっと一緒にいるんだよ」
「そうだな」
「てことは、死んでも一緒にいられるってことだよね」
そうだな。死んだら、誰にも邪魔されずに一緒にいられるな」
そう言うと、お前は同じことを考えていた、とでも言うようにふっと笑った。
「そう。死んだら俺たちはもう自由だ。誰にも邪魔されない」
ああ、と俺は頷く。
「でね、そう思うと、逆にやることが思いつかないんだよ」
映画行ったり」
「ショッピングしたり」
「スイーツ食べたり」
「また海を見に行って」
……たくさんあるぞ」
「そうなんだけど〜」
机に座りながら何か満足できなさそうにしているお前に、俺は提案した。
なら、世界一周旅行でもしようか」
「!!それいい!」
パッと振り返って、キラキラと目を輝かせながら、お前は笑う。
「君と二人で世界一周旅行なんて、きっと楽しいに決まってる」
旅行したらどうしようか」
「それはまたその時決めようよ」
そうだな」
笑うお前につられて、俺の頬も緩む。
焦る必要はないな。
今を生きて、死んだらお前と待ち合わせて、それから、どこへ行くかを決めて。
それをし終わったら、次は何をするか決めて。
お前と歩く日々は、きっと終わらないから。