私の小説の作り方

私がどんなふうに小説を書いてるかをまとめてみました。

創作するとき脳内でどんなふうにストーリーを展開してるか、というのを尋ねてもらったのでちょっとまとめてみたいと思います。
公開してる小説を題材にして実際にどういう流れで考えていったか書いてみるのが面白いかな?と思ったので、今回は短編の【オレサマ竜と春花の姫】(これ以降の表記はオレ竜)で書いてみますね。

あらすじというかストーリー展開をがっつり書いてます。
ネタバレを多分に含みますので未読且つ今後読むつもりの方はご注意ください。




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◆①キャラクターとキーワードを決める
視点主になるキャラを決めて、脇役や環境の設定を固めます。

・「さがしもの」をテーマにした童話
・アンソロに寄稿した【ティータイムは星の花を添えて】と同じ舞台にするならキーワードは「竜」「湖」「姫」
・「姫」が「竜」と一緒に何かを探す話にしよう
・初代の姫を主人公にするか、マリーちゃんさんにするか→マリーちゃんにすればアンソロ没原稿をリサイクルできるかも
・森の中で探し回るなら何か自然物かな→花?→最終目標はスミレの花の砂糖漬け
・童話だからThe童話的な、とにかくメルヘンなやつを目指す!!!





◆②見せ場的なシーンを考える
好きなシチュ・書きたいシチュを考えます。
どの物語でも1話に大体3個以上ある気がする。オレ竜の場合は以下の5つ。

・ビスケットとミルクで精霊を呼ぶ
・竜の少年に担がれて空を駆ける
・竜のすごい(けどシンプルな)魔法
・おいたをして叱られる竜→怒る立場ならオカン的な女性がいいかな→森の女王というキャラを登場人物に追加
・一面のお花畑





◆③シチュを掘り下げる
②で決めたシチュの解像度を上げます。話の流れ的に必要なピースを用意する感じ。

・ビスケットとミルクで精霊を呼ぶことを3回→3回目で成功する
・竜の少年に担がれて空を駆けるのは2回→1回目はとんでもない目に遭う
・竜のすごい(けどシンプルな)魔法も2回→2回目は失敗する結果に
・竜&樹木の精霊の組み合わせだと階級(?)的には竜の方が上だけど、森の女王は長老レベル&竜はまだまだガキンチョだから女王の方が立場は上→女王はブナかナラかオークか?
・花冠かぶったお子ちゃま竜ってなんか可愛いから、お花畑はスミレの他にタンポポも加えよう





◆④一連の流れ(時系列)を作る
シチュとシチュの間を埋めていきます。点と点を線で結ぶ作業。パズルみたいに順番を入れ替えたりエピソードを足したり引いたり、あと辻褄合わせが地味にしんどい。

オレ竜の場合は場面を大きく分けると「ビスケットで精霊を呼ぶ」「夜の森」「昼の花畑」の3つのシーン+「夜のひととき」(アンソロ没原稿リサイクル)







◆⑤スタートラインを決める
物語が転がり始める地点(=冒頭)を決めます。



今回はベッドでまどろんでるシチュから始めようと決めてあったから割とすんなり書き始められた。ここが決まらないといろんな箇所から書いては消し書いては消しってやる羽目になる……
書いては消しが一番酷かったのは蜜林檎の6ー1。没文章がものすごい量だった……



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ここまではだいたい脳内作業。
プロットらしいプロットはあんまり作りません。②はメモ程度で書き出すことも有り。

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◆⑥執筆について(1)
基本的には時系列に沿って書いていきます。

途中で「このエピソードは回想で挿入した方がいいな」とかあれば順番入れ替えたり、ナレーション仕様で時間すっ飛ばしたり。



ファイル開くたびに話の流れを確認する意味も込めて最初から読むので、推敲も同時にしていくタイプ。執筆スピードが激遅なのはこのせい。
執筆終了時にぷらいべったーにまるっとコピペして、誤字脱字チェックを兼ねたバックアップを取ります。





◆⑦執筆について(2)
私は脳内でストーリーを展開するときは文字ではなく映像が浮かぶ派です。動画というよりは漫画のコマ割りみたいな感じかな。
カメラワークを考えてる自分がいますね……
キャラの位置関係や行動を決めたらそれを文字に起こすか絵で表すかという違い。

なので、漫画を描く場合の作業工程も基本的には⑤まで同じ。
そこからコピー用紙に台詞とト書きを文章でだーっと書いていって(これは絶対紙に書く)、ページ割り(書いた文章を線で区切る)・コマ割り(これも紙に描いてみる)を考えます。簡単にネームを作ったら下書き開始。


ちなみにキャラの行動は実際に自分でもやってみることが多いです。
ソファに座ってるシーンなら私も座ってポーズを取ってみたり、飲食は可能であれば同じものを用意して食べてみたり。
オレ竜でマリーちゃんさんが欲しがっていたスミレの砂糖漬け、名前の響きに憧れはあったものの実際に口にしたことはなかったので今回思い切ってお取り寄せしてみました。
人によっては「香水を食べてるみたい」という感想も持ったりするらしいですが私は幸い美味しく頂けたよ!
思ってもないことを書くのはしんどいので、そうならなくて本当によかった(笑)





◆⑧執筆について(3)
仕事がある日はスケジュール的に夕方1時間くらいと夜の2時間くらいが執筆に割ける時間。(2024.9追記:日によっては朝も30分ほど時間作れるようになりました♪ その代わり夕方の自由時間はなくなった……
なので、

朝ご飯食べながら前日書いた文章を読み直す

通勤中や仕事中に執筆内容思い返しつつキャラの心情やエピソードに矛盾がないか考えたり、背景や小物を見つめてみる(仕事しなさい)

帰宅後、家事をする時刻まで内容の修正とか加筆とか

ご飯作りながら、またはお風呂で湯船に浸かりながら、執筆内容思い返しつつキャラの心情やエピソードに矛盾がないか考えたり、背景や小物を見つめてみる

家事終わらせて内容の修正とか加筆とか

書いた文章をスマホで読み返して寝る(寝落ちる)

というサイクル。1日中創作のこと考えてます。ライフワーク。





◆⑨宣材作り
3分の2ほど書き終わった頃必ず「これ面白いのかな病」に罹患します。
最近は逆にそう感じるようになると「あっそろそろ書き上がるターンまで来たか」って思うようになってきた(笑)
ので、気分転換を兼ねて先に宣材を作っちゃいます。



スミレの砂糖漬け乗せチーズケーキバージョン。
チーズケーキはなんと自作です! 簡単レシピを教えてくださったフォロワさんに感謝……
ちなみにレモンピールを刻んで乗せたらついつい乗せすぎちゃった感。



ラストシーンを意識したお花バージョン。
宣材にはキーワード・キーセンテンス的な短文を入れるようにしてます。
今回はタイトルロゴも頑張って自作しました。デザイン難しいね……

宣材が完成したら眺めながらラストスパート。





◆⑩ゴールが決まる
いや、書き始めるときに一応決めてはいるんですががが。執筆していくにつれて着地点が少しずつズレていくのがデフォなので。
終盤を書いてると、あるところで突然「あ、ここがゴールだ」ってビビッときて終了です。

オレ竜に関しては没原稿だった〝老婆と孫の語らいシーン〟をプロローグに持ってくるかエピローグにするかでちょっと迷いました。
でもプロローグは読み飛ばされる場合が多いこと(あくまで持論)、あと我が子がまだ小さかった頃読み聞かせのコツ?として、「ラストのページまで読んだら本を閉じて裏表紙を見せる。それから本をくるっと表に返して表紙を見せるところまででワンセットです」と言われたのが印象に残っていて。
目指せ童話!ということも踏まえ、語らいシーンはエピローグに持っていくことにしました。
「じゃあ今からひみつの昔話をしましょうね」っていう締めくくりを経て、また始めに戻る形。



と言いながら、じゃあエピローグなら読まれるのかといえばどうやらそうでもなさそうで。
アク解見るとエピローグよりもその前の回(お花畑のシーン)の方がアクセス多かったりします(笑)
〝最終話を確認してそのうえで読むかどうかを決める勢〟が一定数いるのは確かなんですけども、それはそれとしてエピローグは別物と考えられてるのかもですね。知らんけど。
まあ語らいシーンはそこだけ異色というか独立してる話なので無問題かな。





ざっとこんな感じです。
このやり方が正しいわけじゃないし(そりゃそうだ)、あんまり参考にならないとは思いますけれども(笑)
へぇ〜りつかはこんなふうに作ってるのか〜〜って感じで眺めていただければ幸いです。


ここまでお付き合いありがとうございました!



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2021/9/1

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