アヌ主へのお題は『雨の日の約束』です。
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解放者とアヌは、バビロニアの魔塔から満点の星が瞬く夜空を仰いでいた。
解放者が独り言のように呟く。
「今日は晴れててよかった
…。雨の日は残念です。星空が見えないから」
「僕にとっては星は珍しくもないけど
…あなたにはそう感じられるんだね。
何だか嬉しいな」
嬉しいな、と言いつつ、アヌは張り付いた笑みのまま、いつもと変わらぬ調子なので、皮肉なのか本心なのか解放者には分からない。曖昧な笑いで返す。
「それなら、雨の日は僕が星空を見せてあげるよ」
「本当ですか?」
「ほら、この杖を見て
…。夜空の様子が一望できるんだ」
アヌの杖には地上から見る星空よりも鮮明に、濃い密度で敷き詰められた星々が写っていた。解放者は思わず息を呑む。
「わ
…綺麗
…!」
「この杖はあなたにも渡したけれど、使いこなすのはまだ難しいだろうからね。雨の日でも、晴れの日でも
…いつでも見せてあげるから
…一緒に見よう、ね?」
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