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いまち
2022-08-21 01:04:10
7814文字
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ぴよねじ
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8話・ティナと保存食とはじめの一歩
慰謝料の用意をする🐣である ( ˘ω˘ )
鏡舎へ戻る道すがら、グリムくんの言ってた「つなかん」のことを考えていた。次にユウくんのところに行く時に、グリムくんに持って行こうかなって。
ユウくんはいいって言ってたけど、未遂とはいえ、グリムくんを怖がらせちゃったから、ちゃんとお詫びはしたいもんね。「つなかん」が何なのかは知らないけど。
それと、お弁当かなんか作って行こうとも考えた。ユウくんのお食事がどうなってるか知らないけど、もしお腹を空かせてたら辛いもんね。
そう思ったら善は急げだ。鏡舎の前を通り過ぎて、そのままミステリーショップへ向かった。
寮に帰るであろう人たちの流れに逆らうようにして、舗装された道を歩く。その途中、ものすごくキレイな人とすれ違った。
すっごくキレイだけど、あの人も男の人なんだよね。そんなことを思っていると、案の定というか、その人も私をじぃっと見ては、ヘンなものでも見るように顔をしかめた。すっごい美人なのに、あんな顔をするんじゃもったいないなぁ、なんて思いながらも私は気にしないようにして先に進んだ。
あんな顔をされる理由は分かったし、ちょっとだけ慣れてきたのもある。ヘンなもの扱いされても理由が分かれば案外気にならないものなんだなぁ、ってどこか他人事のように思いながら、それを教えてくれたエースくんに心の中で感謝した。
ミステリーショップに入ると、中は結構な賑わいだった。昨日は授業中だったから人がいなかっただけで、普段はこんなものなのか。これなら、さぞかし儲かってるんだろうな。
見ていると、忙しいだろうにサムさんはにこやかに対応していた。にこやかに、それでいて素早い客さばきを見ているとすごい商人さんなんだろうというのが伺えた。
とはいえ、この状況じゃ「『つなかん』ってなんですか?」なんて聞けそうにない。出直した方がいいかも。そう思ってお店を出ようとすると「Hey! キュートな小鬼ちゃん!」とひと際大きな声が聞こえてきた。びっくりしてカウンターに目を向けると、爽やかな笑顔のサムさんが私に向けて手を振っていた。
「缶詰はそこから左に三番目の棚にあるよ。急ぎでなければ待っていてもらえるかな?」
「えと、はい」
かんづめ、ってなんだろ? 名前が似てるしつなかんに関係あるものなのかな? そうだとしたら私が欲しいものが分かるの? なんで?
不思議に思いながら言われた棚を見ると、手のひらくらいの大きさの、金属でできた箱がたくさん積まれていた。これが「かんづめ」っていうのかな?
ラベルには食べ物の名前とか絵とかが書かれてるけど、この中に入ってるってこと? でも、どうやって出すんだろ?
不思議に思いながら棚を見ていると、魚の絵と「TUNA」とラベルのついた箱を二種類見つけた。もしかしたらこれが「つなかん」なのかも。よーくラベルを見てみると、この中にはお魚のオイル漬けが入っているらしい。お魚ってことは、グリムくんはこれを食べたがってるのかな。グリムくん、ねこっぽいし。
これを十個買えばいいんだろうけど、二種類あるうち、どっちを買うかが悩みどころだった。
片方は100マドル、もう片方は300マドルの高級品、らしい。お詫びであれば高級な方を十個買えばいいんだろうけど、いかんせん、これから生活する上でどれだけお金がかかるか分からない。となると、お金は大事に使わないといけない。
学校の中でもお仕事はあるらしい。けど、トレイン先生が言うには成績が悪ければお仕事はさせてもらえないのだそう。となると、お勉強どころか、この世界のことすらロクに分からない私には難しいかも。
そんなことを少し考えて、普通のつなかんと高級なつなかんを五つずつ買うことにした。グリムくんにはちょっと悪いけど、私もそんなにお金があるわけじゃないから勘弁してもらいたい。
「あぁ、自分で見つけたんだね」
声をかけられて振り向くと、サムさんがにこにこしながら立っていた。いつの間にか他のお客さんはお買い物を済ませていたようで、ひと気はなくなっている。
……
あんなにたくさんいたお客さんをさばくなんて、サムさんって、本当にすごい商人さんなのかも。
感心しながら、これでいいのか確認したくて、つなかん? をサムさんに見せた。
「あの、つなかんってこれでいいんですよね?」
「All right! ずい分と熱心に見ていたようだけど、小鬼ちゃんは缶詰を見るのは初めてかい?」
「えと、はい。これって食べ物、なんですか?」
「そう。一般的な保存食だね。とはいえ、保存食と侮ってはいけないよ?」
「はぁ
……
」
サムさんはいたずらっぽくウィンクすると、缶詰について説明してくれた。なんとなく、話が長くなりそうな気配を感じる。
どうしよう、私はつなかんを買いたいだけなんだけど。いやでも、一時とはいえ住むのなら、ここの物について知っておいた方がいいよね? そう思って耳を傾けた。
サムさんが言うには缶詰はお肉やお魚、お野菜にお豆、果てはフルーツなんかを調味料やオイルに漬け込んで、金属の箱に密閉することで何年も置いておけるようにした食べ物らしい。そのまま食べても美味しいけれど、色々な食べ方や使い方があって、それはそれは奥深い食べ物、だそうだ。
サムさんは熱心に説明してくれた。けど「色んな食べ方がある」と言われても、この中がどうなっているのか分からないから、いまいちピンとこなかった。それよりも何年もとっておけるということに驚いた。保存食とはいえ、そんなに長く置いておけるなんて、かなり驚きだよ。
これがあれば不漁や不作の時も食べ物に困ることはなさそうでいいなぁ
……
。どうにかしてカボックでも同じようなものが作れないかな? 思わずそんなことを考えたけど、ぱっと見ただけでもこれと同じものを作るのは難しそうだと感じた。
どうやってつけたのか蓋はぴったりはめ込まれている。その上、振ってみるとオイルらしい液体と中身が動く気配はあるも、空気が入っている感じはしない。
……
一体どんな技術を使ったらこんな物を作れるんだろう。
そもそもこの箱(を缶というらしい)はどうやって作ってるんだろう。箱を引っくり返したり振ったりして確かめていると、サムさんは棚からひとつの缶詰を手に取った。
「例えばこのチキンのソース和えなんかは酒のつまみや夜食として人気があるね」
「チキン
……
」
「甘辛いソースに漬けてるから誰の口にも合うんだよ。あぁ、物足りなければ辛口のものもあるよ」
そう言って見せてくれた缶詰には「やきとり」とラベルの付いていた。やきとりって、おじいちゃんのお店でも出してたヤキトリかな? チキンっていうのならそうかも。覚えのある食べ物の名前が出てきて、お腹の虫がそわそわし始めた。
「このフルーツ缶は、あまーいシロップに漬かっていてね、中のフルーツはもちろん、シロップも割って飲むとたまらないんだ」
「シロップ
……
」
「お菓子作りの材料にも重宝されているんだよ。ハーツラビュルのお茶会の前はそれはそれはよく売れているんだ」
「お菓子
……
」
そう言って見せてくれたのは他のものと比べて大きい缶だった。かわいい果物のラベルがついている。「ミックス」って書いてるから、いろんな種類の果物が入ってる、ってことかも。砂糖漬けやジャムとは違うであろう味にすごく興味が湧いてしまう。甘く漬けた果物なんて絶対美味しいもん。
つい棚に目がいって「200マドル」と書かれた値札を見つけてしまった。200マドルならひとつくらい買ってもいいかな? あんなに大きいのに入ってるなら何回かに分けて食べれば、そんなに割高にならないだろうし
……
。
「それに、小鬼ちゃんが持っているツナ缶。それは実に良い物でねぇ」
「え、えと
……
」
これはマズい。お話を聞けば聞くほど食べたくなってくる。私のお腹の虫もそわそわしっぱなしだ。
けれど、話を切ろうにもサムさんのセールストークは止まらない。これだからイイ商人さんは!
「そのまま食べてよし! 調味料を足してよし! ドレッシングや調味料替わりにも使えれば、パンやライスにも合うスグレ物なんだよ!」
「そう、なんですねぇ」
パンに合うのであれば、これでサンドイッチとか作たらユウくんへのおみやげにできるかも。ツナ缶であれば、グリムくんもきっと喜ぶよね。なんて、つい考えてしまった。
……
結局、サムさんの誘惑に抗えず、グリムくんへのツナ缶とは別に自分用のツナ缶と、ヤキトリの缶詰と、フルーツの缶詰を買ってしまった。しめて2500マドル。これじゃあ高級ツナ缶を10個買うのとあまり変わらない。
でも、荷物運びに便利な円盤? とかサンドイッチ用のパンとか、シロップを割るためのパチパチ水はお断りできたからいいよね、たぶん。
「毎度ありっ! またいつでもおいで」
ニカッと笑うサムさんにお礼を言って、缶詰でぎゅうぎゅうになったお買い物袋を持って、改めて鏡舎に向かった。
それにしても、このお買い物袋、何でできてるんだろ? こんなに重たい物を入れても破れないなんて不思議だ。紙袋だったら破けてそうなのに、この袋は紙よりも薄くて軽い、この世界は不思議なものがたくさんあるんだなぁと改めて思った。
寮に戻ったら一番最初に会った人に「ただいま」を言おう。そう決めたはいいけど、鏡舎に近付くにつれ、本当にそんなことしていいのかと不安になってきた。なんてことない挨拶だけど、それがきっかけで嫌われでもしたら? そう思って不安になる。そんなことはないと思いたいけど、なんせ、ここは異世界。カボックと常識が違っていてもおかしくない。
いやいや、悲観的になっちゃダメだよね。かもしれない、に怯えてどうするんだ。萎みそうになる気持ちをよしよししながら鏡を通って、寮までの石橋を渡って、恐る恐る、ドアを開ける。どうか、私を嫌がっていない人がいますように!
誰かいるかと周りを見ると、何度か顔を合わせた銀髪の人が目についた。ピシッとまっすぐ立っていて、佇まいに隙はない。よほど警戒しているのか、じぃっと目を細めている。
なんだか怖そうな雰囲気だけど、挨拶くらいしてもいいよね? おかしいことじゃないはずだし、そうするって決めたんだもん。そう思って、思い切って、目を向けた。その人は私に気付いていないのか、それともあえて無視しているのか、私に見向きもしないで遠くを見つめている。そんな様子に不安な気持ちがじんわりわいてくる。
「ただいまです!」
気持ちがしおれる前にできる限り元気よく声をかけると、その人は驚いたように細めていた目を見開いて、私の方を向いた。何度か見かけたことはあったけど、こうやってちゃんと顔を合わせるのは初めてかもしれない。なんとなく、私のお兄ちゃんに似た雰囲気の人だった。きりっとしてる表情なんかよく似ていて、ちょっとばかり親近感を覚えた。
「あぁ、おかえり」
その人は私に変な顔をするでもなく、普通に返事をしてきた。お話する話題なんてないから、やりとりはそれだけだ。それだけなのに、無性に嬉しくなってしまった。そのせいで思わず口元が緩んでしまう。
「えへへ
……
」
嬉しくなったまま、すれ違った他の人たちにも「ただいま」を言って回った。
反応はまちまちだった。銀髪の人のように普通に「おかえり」を言ってくれたり、ちょっと驚きながらも返事がきたり、そっと顔をそらされたり
……
。知らん顔されたのはちょっと寂しい。
けど、それ以上に返事がきたことが嬉しかった。挨拶を返してくれるということは、少なくとも嫌われてるわけじゃないってことだもんね。
いきなりリリアさんやエースくんたちみたいに仲良くなることは難しいかもだけど、こうやって挨拶していけば少しずつ仲良くなれるかも。なんとなく胸が温かくなった気になって部屋に戻った。
グリムくんへのツナ缶は一旦部屋に置いておいて、自分用に買った缶詰を食べてみようとキッチンへ持って行った。トレイン先生から渡された本も読まないといけないんだけど、それよりも缶詰の味の方が気になってしまったのだ。あんなに美味しそうなお話を聞かされて、我慢なんてできるわけがないもんね。
キッチンではユーレイさんたちがお夕食の支度をしているようだった。お仕事中だけど、ここを使っていいのか聞いてみると「つまみ食いをしなきゃ好きに使っておくれ」と冗談めかしながら通してくれた。
もちろんつまみ食いなんてするつもりはない。けど、お仕事の邪魔にならないようにキッチンの隅で、さっそくツナ缶とヤキトリの缶詰を食べてみた。
ヤキトリの缶詰は私の知ってるそれとあまり変わらない。けど、ツナ缶は食べたことのない、不思議な味だった。どうやったらこんな味を作れるんだろう。不思議に思いつつも驚いていると、お仕事中のユーレイさんが大きな調理道具(レンジというらしい)を使った温め方や、ツナ缶をパンに合わせる時の工夫の仕方を教えてくれた。
そんな美味しそうな話を聞いて、やらない理由はないよね。ユーレイさんたちに教わるまま、ヤキトリを温めて、ツナ缶に手を加えて、パンに挟んで食べたら、これもまた違った美味しさがあった。
サムさんの言う通りだ、なんて奥深い食べ物なんだろう。
感動しながら食べていると、「もうすぐお夕飯だから、フルーツ缶は食後のデザートにするといい」とユーレイさんにおすすめされた。たしかに、甘い物ってお食事の後に食べるとうんと美味しくなるもんね。これもまた、ユーレイさんにすすめられるまま、氷室のような箱(これは冷蔵庫というそうだ)に入れて、そのまま食堂でお野菜の定食を食べた。
食べている間もやっぱりというか、探るような目線とヒソヒソ声はそこかしこから感じるし聞こえてくる。目を向ければそっと逸らされるのも昨日と変わりない。そんな周りの様子に、やっぱり、ちくっとした疎外感を覚えた。
寮の外であればそうでもないけど、寮の中、寝起きも食事も一緒にする人たちからそう見られるのは、ちょっとばかり心苦しい。
私は本来、この学園にいるべき存在じゃない。そんな人がいればヘンに思うのも仕方がないと思う。
けど、決して受け入れられない存在ではないのも分かっている。
昨日なんやかんやあったとはいえ、リリアさんとマレウスさんに受け入れてもらえた。今日だって、寮に帰ってきて、ただいまを言ったらお返事を貰えた。それは本当に大きな収穫だった。私はここにいるべきじゃない、けど、いてはいけないという程ではないことを知れた。本当にいること自体がダメだったら見向きもされないもんね。
そんなことを思って、あのお返事は思った以上に心の支えになっていることに気が付いた。名前も知らないけれど、あの時返事をくれたお兄ちゃんに似た人に感謝しながら、ほどよく火が通ったお野菜の炒め物を頬張った。うん、美味しい。
食べる物が美味しく感じられるのは心が元気な証拠だ、大丈夫、私は元気。
「ご馳走さまでしたぁ」
「はぁーいお粗末様ぁ」
ユーレイさんに食器を下げて、今日買ってきた最後の缶詰、フルーツのシロップ漬けの缶を開けた。
開けてユーレイさんが出してくれたカワイイガラスの器に盛る。色とりどりのフルーツがシロップを纏ってキラキラ輝いていて、器ごと飾っておきたいくらいキレイだった。甘い匂いがして、見るからにおいしそうだ。こんなにすごそうなものが200マドルで買えていいのかとちょっとだけ、心配になった。
でも、買っちゃったから私のものだもんね、と、いうわけで一番大きな黄色くて丸っこい果物を食べた。カボックでは見たことない果物だ。ちょっとプラムに似てる気がするけど、こんなに大きいものは見たことないかも。
「んんっ!?」
よく熟したようなとろりと柔らかい食感、シロップと他のフルーツの味も混ざってか何重にも感じられる甘さ。シロップに漬けたのに、果物の味と触感はしっかり残っていて、よくこんな物を作れるのだとものすごい衝撃を受けた。衝撃すぎて、時間が止まった気さえする。
こんなにおいしいものが、200マドル。美味しくて、驚いているうちに、気付けば器の中はシロップだけになってしまった。何回かに分けて楽しもうと思っていたのに、とんでもないうっかりだ。
この美味しさはちょっとクセになっちゃうかも。無駄遣いはできないけど、また食べたいと思ってしまった。そう思うと同時に、こんなに美味しいものはユウくんとも食べたいなぁ、とも思った。そうしてユウくんのことを考えていると、今度は気がかりなことを思い出した。
(ユウくん、ちゃんとご飯を食べてるかな?)
お腹空かせてないといいな。そう考えてしまい、またも自分だけが悪い事をしているような気分になってしまった。自分だけ、キレイな寮で美味しいものを食べるなんて。
今日見たユウくんの住んでいるというお屋敷は、中も外も、本当にひどい有様だった。あれなら近くの森で野宿する方がずっとマシなくらい。ご飯があったとしても、あんな建物の中で食べたら美味しく食べられるとは思えない。
ちょっとだけ憂鬱な気分になりながらお片付けをして、部屋に戻って、寝支度を整えてから先生から渡された冊子を読んだ。
ユウくんのことが気になって集中できないけど、私とユウくんが元いた世界に帰る方法を見つけるためにも、しっかりお勉強しなきゃいけないもんね。そう思って、ユウくんのことは一旦頭の隅に追いやって、冊子の文字を追いかけた。
魔法史の冊子にはこの世界にある国や、そこで昔あったという大きな出来事についての説明が載っていた。地図のどこにどんな国があって、どういった成り立ちがあって、どんな事件があったのか
……
グレートセブンの逸話や、先生が授業で言っていたなんとか鉱山、それと、リリアさんがちらっとお話していた大きな戦いの話も載っていた。
冊子自体は薄いけど、他の二冊も内容は分かりやすく、それでいて覚えやすいようにまとまっていると感じた。本当に理解できたかどうかはアヤシイかもだけど。
「ふぁ
……
」
眠たくなってきた頭でどれくらい頭に入ったのか分からないなりに、なんとなく賢くなった気分になったところで眠気が限界を迎えた。時計がないから分からないけど、もう寝る時間なんだろうな。
今日はもう寝ようとお布団に潜り込んだ。温かくてふかふかのお布団、清潔なシーツ、雨風をしっかりしのげる立派な造りの部屋
……
そんな中にいられることに、また後ろめたさを感じる。ユウくん、あったかくしてるといいんだけど。
もやもやしながら、気持ちを切り替えようと明日のことを考えた。明日は錬金術の授業があるから、ちょっと楽しみ。それに、リリアさんにぶかつのことを聞きそびれちゃったから聞かないと。それと授業が終わったらユウくんのお屋敷のお掃除のお手伝いをして
……
。考えているうちに、だんだんと意識がぼやけてきた。
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