頻子
2019-02-11 10:54:47
3527文字
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第七章 国王の関係者

みんな頭が悪い

第七章 国王の関係者

まあまあ日当たりの良い国の
国王ニコーは
側近、ウラギリオの手によって
志半ばにぽっきり折れる。

これにより力が弱まったまあまあ日当たりの良い国は、
緑がたくさんある国と、
砂がたくさんある国に挟まれ、
ずいぶんつらいことになっていた。

村が燃えてからというもの、
毎日がとても悲しいリダは、
ニコーに仕えていた賢いグン・ジーの入れ知恵で、
日当たりが良い国を守るため、
ニコー国王の
関係者を名乗ることになった……

ーーー
リダ:国王の関係者?
関係者って何? 俺が関係者?

グン・ジー:ええ。
あなたは紛れもなく関係者です。
国民なので。

あなたも稲穂とか麦とかおさめましたよね?

リダ:
まあ一応は。

キレソン:それは……

グン・ジー:
ええ。わかっています。
これは欺瞞(ぎまん)です。

関係者と言われると、ふつうはもっと、
王様の娘とか息子とか近しい人を連想するでしょう。
だから……
みんな、聞いちゃいけないことかな? って、
ちょっと遠慮してしまいます。

キレソン:
隠し子的な雰囲気を醸し出していこうと?

グン・ジー:
はい。
何か聞かれたら、「その解釈もあるね」で押し通してください。

ロイン:難しいこといわないでよ!

リダ:ロイン……

ロイン:リダは、リダは、偉い人とは違うの!
リダは、そんなことしない!

ロイン:話が難しくてだいぶわからなかったけど、
リダのお父さんとか国王様みたいに思わせるってことでしょ?
そんなのリダのお父さんがかわいそう!

キレソン:
俺も反対だな。
嘘をつくと、何言ったか覚えてなきゃいけないからたいへんなんだ。

友達にそんなことさせられないだろ?

キュア:
リダ様……

リダ:
ロイン、キレソン。
ありがとう。でも俺は頑張れることはとりあえず頑張ろうと思う。

キレソン:
リダ!

ナライ:
よろしくです、リダ様。

ウェイ:
俺たち、結構短い間なんですが
戦いっぷりを見ていて思いました。

リダ様は勇気があって、頑張り屋さんなので、
一番ワンチャンあると思います。
俺とかナライよりも、すごいワンチャンあります。

だから関係者になるなら、
リダ様しかいません。

ナライ:
こいつの言い方はともかく、俺も賛成です。

リダ:
もし俺が頑張って、みんながあったかいなら、
なんでもやるよ。

それに、もう俺の村みたいに
みんなが焼け焦げるのを見るのは嫌だ。

グン・ジー:
ありがとうございます。リダ様。
その方向でよろしくお願いします。

キレソン:
リダがほんとにその気なら、俺は応援する。

ロイン:
……リダの、ばか。
ほんとにばか……

ーーー
リダ:まずはどうすればいいのかな。

グン・ジー:言葉とか、ふるまいはおいおい頑張るとして、
まずはそれっぽさを出していきましょう。

いちばん手っ取り早いのは、
王家に伝わる飾り的なものを持ち出して
ちらつかせることです。

キレソン:その何らかが、こっちの森にあるんだな?

グンジー:
はい。私とか、限られた人しか覚えてません。
ここの偉い人には話を通しております。

ウェイ:テンションあがる。

ナライ:バカ、ウェイ。行事じゃないんだぞ。
すみません、リダ様。

ウェイ:別に王様の関係者だからって遠慮しなくてもいいっしょ?
っすよね?

リダ:あはは。
もちろんだよ。

ナライ:
全く……

リダ:森か。
森といえばロインみたいなところがあるよね。
くらくても、すいすい歩いてくし、
フクロウがいたら「あ、フクロウだ」って気が付くもんね。

ロイン:
……
ごめん、今は話しかけないでね。

キレソン:
ロイン……

ロイン:
違うの。
みんながちょっと何言ってるかわからないの。
ううん、言ってる意味は半分くらいはわかるの。
でも……

リダ:
わかるよ。あとから話しかけてね。

ロイン:
リダ、ごめんね……
ーーー
ー立派なお屋敷ー

ビョーン:えええええ? 叔父上がいなくなって
静かになったと思ったら、
今叔父上の関係者の人が来てるのぉ?

せっかくいろんなぜいたくを
やりたいほうだいだと思ってたのにぃ……

執事:はい。
グン・ジー様と一緒に、
なんか森林浴って言ってました。

ビョーン:なんだよぉそれ!? 難しい言葉使わないでよ!!!
ボクをバカにしてるわけ?

ここはボクのパパの領地なんだぞ?
勝手に入るなんて、ひどいじゃないか!

執事:ですが、なんか、グン・ジー様は王様と仲良しだったので、
いつも顔パスみたいなところありまして。

ビョーン:ボクはいいって言ってないだろぉ!
なんだよ、もう!?

勝手なことするなら、いろいろ邪魔してやろう。
きひひひひ。

ーーー
(ターン開始時)
ロトー:ううう、迷っちゃった。ここどこ?
右とか左とか全部一緒じゃん。なにそれー。
ウケる。作画ラクそう。

ウケてる場合じゃなかった……。はぁ。どうしよ。
詰んだ。

遺書でも書いたほうがいい的な?
シャレにならんわマジ。

(話す:ロイン→ロト
ロイン:なにしてるの?

ロト:あ、人だ。よかった。
なんかさわがしーよね。
お姉さんも迷子的な?

ロイン:こんにちは。私は迷子じゃないよ。
森は危ないから、やめたほうがいいよ。

ロト:そうしたいんだけど、道わかんなくて?
ついていってもいい?

ロイン:
うーん。
今こっち危ないから、やめたほうがいいよ。

ロト
待って待って。私はこう見えても辞書が引けるんだよ。
まだ修行中だけど、4文字くらいの呪文なら使えるんだからね!

ロイン:
くる?

ロト
いく!
でも、どっちに行けばいいか教えてね。

ーーー
村1:
ここのビョーンってやつは、
王様の関係者だけど、
こっちがおさとうの搾りかすを分け合ってるときに、
自分だけおいしいものを食べているのさ。
クリームチーズとか食べたいな。

え? あんたらも関係者なの?

じゃあ、俺たちあんたのほうを応援しよう。

ほら、持って行ってくれ。

▼おいしいやつを手に入れた!

実はないこともないんだよ?

俺たちも結構いろいろやってるんだ。
おさとうの搾りかす、おいしいだろ?

村2:
密猟とか、ごみ捨てとか、
火事が起きないかどうかとか。
結構いろいろな問題があるんだけど、
ビョーン様は自分のことばっかり。
ビョーン様のパパはそれなりなんだけどな。

あーあ、ビョーン様の番になったらいやだなあ。
頑張れないかも。

▼便利な棒を手に入れた!

ーーー
(ボス戦:ティシータ)
ティシータ:はぁ、なんでこんなことになったんだろう。
よかったらおとなしく出て行ってくれ。
うううう。どうしてこんなことに。

(ティシータ撃破時)
ティシータ:
え? そっちも国王の関係者?
まいったわ……。どうしよ。

ーーー
リダ:
何とかたどり着いた。

グン・ジー:
国王の関係者は、なりたい人がいっぱいいるので、
結構こういう目にもあいます。

リダ:
さきに言ってくれればよくなかった?

グン・ジー:
そういうと、なんとなくいやですと言われるきもちがしたので。

キレソン:
グン・ジー様。
リダはそんなことしない。
ちゃんと言えばわかってくれた。

グン・ジー:
……申し訳ありません。

リダ:いいよ。

キレソン:リダ!

ウェイ:
リダ様。俺は納得いきませんよ。
こいつ、一発殴っときます?

ナライ:
ウェイ!

グン・ジー:
……

リダ:
グン・ジーはね、
これからいやなことがあっても
いやなことがありますってさきに言うかどうかは、
不明瞭だって俺に言ってるんだと思う。

グン・ジー:
ほう。

リダ:
自分で考えてねってことだと思う。多分だけど。
そうしないと、国王の関係者にはなれないんだ。

グン・ジー:
リダ様がその解釈だと思われるなら、そんな感じで行きましょう。

ウェイ:
リダ様。
やっぱ殴っときましょうよ。

(場面転換)

ロイン:リダ?

リダ:ロイン!

ロイン:リダ、なんかごめんね。

リダ:ううん。
ロインこそ、ついてきてくれてありがとう。

ロイン:……リダ。
私、決めた。

リダが国王の関係者だろうとそういう方向性をやめたにしろ、
リダはリダだもの。

なるべくついていくね。
日当たりが悪くても。

リダ:
ロイン。
すごいありがとう。