頻子
2019-02-11 02:08:59
2561文字
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第一章 すごく平和というわけでもない

全体的に知能が低いSRPG

己が住まう大陸の名を、みなあまり気にしていなかった。
その大陸しか知らなかったので、
ただ「大地」と呼んだ。

かつて、神様が、いい感じに火をともし、
時代は人々の時代となった。

人類が生まれてから、結構時間がたった。
人々は時に争い、時に争わなかったりしながら、
いくつかの国に分かれて暮らしていた。

大事な国は大きく3つある。

水がとてもあって、緑豊かで、水がたくさんある国。

そこそこ水があって、まあまあ日当たりの良い国。

砂がたくさんある国。

砂がたくさんある国は、水がたくさんある国と仲が悪かった。

同じくらいの仲の悪さでにらみ合い、一見してしばらく平和だったが……

よく考えてみると……
すごく平和というわけでもなかった……

ーーー
第一章 すごく平和というわけでもない
ーあったかい村ー

リダ:ふぅ……
今日も平和だな。

ロイン:そんなことないよ。すごい大変。

お隣さんがね、うちの木の落ち葉がお隣さんの庭に落ちてくるって、
お父さんとケンカしてた。

リダ:なんで?

ロイン:掃除が邪魔だから。
でも、やるのは私なのよ。おかしくない?

リダ:うーん、もしかしたら、もっと別の気持ちかもしれないよね。

ロイン:どうゆうこと?

リダ:掃除が嫌なんじゃなくて、自分の場所に人のものがあるのがいやなのかも?

ロインだって、自分の椅子に、当たり前みたいに人が座ってたらいやだろ?
知らない人がさ。

ロイン:そうね。いやかもしれない。

ロイン:リダは難しいこと考えるのね。

リダ:そう?
わかんないけど。

キレソン:リダはそうゆうの言うの上手だよな。

リダ:キレソンのほうが頭良いだろ?

キレソン:俺は難しい言葉を知ってるだけだ。

リダ:なんか違うの?

キレソン:紙一重で違うんだなあ。

リダ:すごく違うってこと?

キレソン:なあ、知ってるか?
日当たりの良い場所をもらえる権利を、
「日照権」っていうんだぜ。

ロイン:ニッショウ……なに?

リダ:やっぱり、キレソンは物知りだよな。

ロイン:だいたいは何言ってるのかよくわからないけどね。

キレソン:あはは……

リダ:明日もあったかいといいな。
同じくらいでいいから。

ーーー

村人:た、たいへんだ!

リダ:何?

村人:悪いやつが……悪いやつが村に来たんだ!

山賊の頭:ぐへへ。
今、砂のある国は緑が豊富な国と争ってて手いっぱいだ。
ここらへんでいくらか頑張るぞ。

部下:さすが兄貴だ。
考えていることが普通じゃないですぜ。

リダ:あれは……たしかに悪いやつだ。

キレソン:間違いなく害があるな。

ロイン:でも、今まで大丈夫だったのに、急に?

山賊の頭:よく聞け、お前たち!
ここは俺たちワル山賊団の場所にする!

今日から俺様の言うことにはなんでもはいと答えるんだ!

村長:お待ちくだされ、柄の悪いお方。
見ての通りここはたいした緑のない村です。

村人たちが今日と明日、頑張るくらいの食糧しかありませぬ。
この場所はそうでもないです。

部下:あぁ?
俺たちは今日だけ頑張れれば明日の計算はしない。
そうゆうことするのは上の仕事だ。

まあ、今は上の人たちも何考えてるかわからないけどな。
その分俺たちが働く。

山賊の頭:
ところで、お前、俺にさからったな。
逆らうとどうなるかの研修は受けたか?

村長:
ぐ、ぐあー!

リダ:じいちゃん!

キレソン:落ち着け、リダ!
今はまだ駄目だ。
今、あいつらはこっちを知らない。

だから、もうちょっとしたら頑張ろう。

ロイン:キレソン……

ーーー
山賊の頭:
酒をたくさん集めたな。
よし。よしよし。

ワル山賊団の勝利を祝って、飲むぞ!

部下:
カンパーイ!

リダ:
よし、ここからスタートしよう。
ーーー
キレソン:
リダ、戦い方はわかるか?

リダ:
ああ、紙一重だ。

キレソン:
説明するぞ。
敵の隣に立って殴ろうと思うと、持っている便利な棒で殴る。

持っているのが棒ではない場合は……

棒ではないもので殴ることになるだろう。

リダ:
俺たちはみな棒を持っているのか?

キレソン:
それはステータス画面からわかる。
リダと俺は、便利な棒を扱う心得がある。

一緒に練習したもんな?

とにかく、便利な棒は持っておくと何かと便利だぞ。
とがっているものだと、なお効果的だ。

ロイン:
私は便利な棒を持っているの?

キレソン:
ロインは、便利な棒は持っていない。
だが、森番の娘であるロインは、弓を持っている。

父親が森番だからだ。

ロイン:
そういえば、持っているわ。

キレソン:
弓は、遠くから敵を狙うことができる。
狙うことだけじゃなくて、実際に矢を放つこともできる。

ロイン:
なるべく離れて戦うといいのね?

リダ:
ああ。
ロインは俺たちの後ろからコツコツと頑張ってくれ。

ーーー
(戦闘:リダ)
リダ:こんにちは。

山賊:おう、まだ村人がいたのか。
よろしくな。

リダ:
ここは俺たちの村だ。
出て行ってくれないか?

山賊:
それで素直に出て行くような人間が、
悪いわけないだろ?

(戦闘:キレソン)
キレソン:
お前たちのせいで、日当たりが悪くなる。
出て行ってもらう!

(戦闘:ロイン)

山賊:
へっへっへ、なんだ。こんなちんけな村にも
小娘がいたじゃねぇか。

ロイン:
そうはさせないんだから!

(山賊の頭倒した)
山賊の頭:
目の付け所は……
悪くなかった、はずなのに。

ーーー
リダ:
紙一重だったな。

キレソン:
だな。

ロイン:
リダのおじいちゃんは大丈夫なの?

村長:
ああ、リダか。
よく悪そうなやつらを帰してくれた。

それにキレソンにロイン。
今日はほんとうにありがとう。

キレソン:
いえいえ。

村長:
いつのまにか、こんなに強くなっていたのだな。
一安心したぞ。

ロイン:
どうして急に村に悪めのお客さんが来たのかしら。

村長:
さあ、分からない。
何かが起こっているのかもしれないな……何かが……