頻子
2018-04-28 01:27:11
1439文字
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ブネブネの旅へのバルバル加入シーンが読みたい

バルバルうううううううううう

バルバドスさんが加入するシーンが見たい

「吟遊詩人?」
「ああ、気ままに村から村を旅しているって話だ」
「そう……ずいぶん呑気なものね」
 ウェパルは目を細めた。「これからソロモン王を探して、ハルマゲドンを止めなくちゃならないっていうのに」

 シバの女王らハルマからもたらされた、「協力者」の噂をもとに、ブネは仲間を集めていた。全てはソロモン王を探すあてのない旅のためだ。
「パルパル、辛辣~」
「そのパルパルっていうの、やめてくれない?」
 てんで気質はバラバラの4人ではあるが、不思議なまとまりを見せている。当初はチームワークのない動きだったが、お互いの得意、不得意が何となく見えてきた今となっては、最近は少しばかりましになりつつある。
 もっとも、回復役がいないため、持久戦には向かなかったが。
「そいつって、戦力になるのかよ?」
 ブネの腰よりもだいぶ下の位置から、モラクスがブネを見返している。不満を口にしてはいたが、その調子には、少しだけ好奇心が混じっている。
「なあ、そいつって強いのかな、おっさん?」
 語尾は隠しようもなく跳ねている。吟遊詩人の戦闘能力を推し量ろうとするモラクスに、ブネは思わず苦笑いを浮かべた。
「まあ、一人であちこち旅をしてるってことは、少なくとも生き延びる知恵はあるってことだろ。
それにだ。物語を求めて、あちこちをぶらぶらしてるって話だからな……。伝承や噂話には詳しいだろ。何かソロモン王への手がかりを握っているかもしれないぜ」
 もうずいぶんと舗装されていない街道を抜けると、土を固めただけの小さな曲がりくねった道と畑が見えてくる。
「さて、待ち合わせはこの先の村の宿だ」
「お腹すいたなあ……
「あんた、そればっかりね」

 村の中央に一つだけある酒場。明かりの少ない宿の中には、つつましやかな演奏が響いている。ブネが易々と木戸を押し開くと、木戸はキイと音を立てた。
 今日の仕事を終えた農民たちが、暖炉の傍に集っている。一寸遅れて、店の人間がはっとしたように注文を取りに来る。
「ねえねえ、そのギンユウシジンって、あれかなあれかな?」
 いかにも整った顔立ちの吟遊詩人は、椅子に身を預け、フルートを演奏していた。鮮やかな見た目に反して、演奏は素朴な音だった。
 どこか懐かしい旋律だ。
 一行は誰にともなしに、演奏が終わるのを待っていた。吟遊詩人は、演奏が終わると悠々とお辞儀をし、客に笑いかけた。それから、いかにも格好の違う旅装の一同を見つけ、こちらへと歩み寄ってくる。
「やあ、俺を探していたんだって?」
「ああ、あんたが――
「俺はバルバドス、よろしく頼むよ」
「ブネだ」
 ブネとバルバドスは、お互いに握手を交わす。
「ハルマゲドンを止めるっていうのは、ホンキかい?」
「ああ」
「で、協力してくれるの?」
「当然だ、英雄譚には”主人公”が必要さ」
「は?」
「おお、なんという導きだろうか。何、何、俺が何をしなくても、運命が俺を放っておかないのさ」
 きざったらしい言葉遣いに、思わずブネの眉が上がる。
……永遠に黙ってたらいいのに……
「吟遊詩人としては、それはできない頼みだね。演奏もいいけれど、少し話をしようか……そうだな」
 優男は片目をつむる。
「心当たりって程のものでもないが、少し気になることがあってね……そう、それはここからそう遠くない、フォトンの恵みの溢れる、素朴ながら村の話で……