梶間
2019-11-13 00:39:59
797文字
Public
 

カブライ♀

会話文。ライオス♀に旦那がいたり、話してるうちにライオス♀の才能に気づいたカブルーが冒険者にならなかったことを惜しんだりするとかそういうところまで辿り着きたい。

「トーデンさん、こんなところに居たんですか」
「あら、まあ。すみません、お客様をこんなところまで来させてしまって」
「弟さんから貴女を見つけたらこれを渡して欲しいと頼まれまして」
「すみません、お客様にそんなことまで。あの子ったら自分で来ればいいのに」
「自分で渡そうとお姉さんを探してたみたいですが、マルシルに捕まってしまって。久々の里帰りでも研究で忙しいようです」
「あの子は要領があまりよくないから。カブルーさんもご苦労されているでしょう、あの子からもらった手紙でお話は伺っています」
「いやぁ、はは。苦労もありますけど彼はその何倍も良くやってくれていますよ。特に魔術と魔物に関する造詣が深くていつも助けられています」
「まあ!それは良かった!あの子は本当に誰からも褒められることがなくてずっと心配していたんです。ずっと魔術の研究をすると村を出ていってから、村ではあまりよく言われなくて。冒険者になると報せが来た時も本当に大丈夫か心配で。父も母も止めたんですが言っても聞かなくて。本当に、よかった」
……冒険者は色々な人がいますからね。彼のような人がいるととても心強いですよ。渡そうとしていたものもダンジョンで採取したものらしくて。採取品というのは結構な腕前でないと持ち帰れないものなんです」
「ダンジョンの採取品!」
「なんですかそれ干物?」
「これは歩き茸の足!?」
「え、これがなにか分かるんですか」
「間違いない、乾燥していても鮮やかな発色、この水玉模様。普通の茸と同じようにみえるけれど傘の部分が少し固い。地面と接地するから丈夫になっているんだ。傘の襞の数はああ、ダメだ乾燥していてさすがに数えにくいなしかし普通の茸よりも香り高いこれがこれが本物の歩き茸……!」
「トーデンさん?」
「!す、すみません私ったら」
「い、いえ。お好きなんですね、歩き茸」