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梶間
2019-09-17 22:23:31
1406文字
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カブ♀ライ♀
どっちも後天的女体化、言い寄ってくる男をぎったんばったんにするとこだけ好きに書きました。後天的女体化だったら絶対ライオス無防備すぎて襲われる…
女性になったライオスはあまりに無防備だった。
性別が変わっても本質はなんら変わりなく、彼の関心は結局魔物にばかり向けられるのだ。
西にトロールが出れば颯爽と駆けつけ、東にサイクロプスありと聴けば猛然と立ち向かっていった。
これに辟易したのはカブルーだった。
彼もまたライオスと同じように女性になったものの、呪いを解くため女であることに上手く折り合いをつけて過ごしていた。しかしライオスがなにも頓着しないのでその分の厄介事を解消するのはすべて彼の役目になっていた。
二人とも大層な美女になり、街の男たちはひっきりなしに彼らのことを噂にした。なんでも女二人組の冒険者だとよ、金髪と黒髪の美女で身体つきもすこぶるいいんだぜ、などと酒場では口さがない話が絶えなかった。
二人が街を歩けば常に誰かがじろじろと視線をやり、ニヤニヤと笑う荒くれ者は多い。
女性の冒険者は珍しくはなかったが、女性だけのパーティは珍しかったのだ。それも二人だけという少人数にも関わらず、腕っ節は並の男性にも負けない女傑として誰もかれもが注目していた。
二人が酒場で翌日の打ち合わせをしている時などに、二人だけだと不便だろう、俺たちと手を組まないかと言いよってくる輩は非常に多かった。
そういう輩に馴れ馴れしく肩や腰に手を回されても、ライオスはまったくなにも気にしなかった。せいぜい親しげにしてくれる人が増えて嬉しいな、くらいにしか思わない。
のほほんとしているライオスと反して、カブルーの内心は荒れていた。表面上はライオスと同じようにニコニコとして愛想良く振舞っているが、不埒な輩の手はひたすら払い除けていた。
女性になって便利なこともあると思う反面、こういう時は心底面倒くさく、如何に禍根を残さずに断るかを考え続けてストレスが貯まる。
またライオスが無遠慮な連中にされるがままになっていることで余計にこちらが舐められるのだ、とイライラしていた。
「わたしたち、二人でやってるのが性に合ってるんです。だからちょっと残念だけど
…
あなたたちとはまた今度、ね?さよなら、今日はもう帰りましょ」
「ああ、うん、そうだな。明日も早いし」
そう言って席を立つ二人に名残惜しそうに男たちは空のジョッキを掲げる。
帰り際、ライオスにべたべたと手を回していた男にカブルーはそっと耳打ちをする。
「あなたにだけ伝えたいことがあるんです。後で酒場の裏手に来てもらえますか」
この言葉に男はあからさまに浮足だった。ブロンドが好みだったがここまでの美人ならブルネットも悪くない、後で周りの奴らに自慢してやろうと二人が出て行った後に足取りも軽く約束の場所へ向かった。
「本当に来てくれたんですね」
酒場の裏は明かりの届かない暗い路地になっており、その闇に溶け込むようにして佇んでいた美女に男は思わずやに下がる。
カブルーは男に触れるくらい近寄ると、その胸にそっと手を添えて微笑んだ。
「ここ、よく物盗りがでるじゃないですか。だから丁度いいなって思って」
丁度いいとはどういうことだろうか、と男が考えた瞬間、その身体はどさりと地面に横たわっていた。
「財布さえ取っとけば物盗りの仕業にできるんで。次からは相手をよくみるんだな」
先程とは打って変わって無表情で事切れた男の懐から財布とめぼしい装飾品を剥ぎ取り、吐き捨てるように短剣の血を振り払う。
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