今日の梶間のカブライ
お味噌汁を作ってみた。火も包丁も使うのに、そんなにぴったりくっついて大丈夫?お豆腐も、手の上で切るの?ハラハラです。
#今日の二人はなにしてる
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なにか珍しいものが食べたいと言って、東方の食物や調味料を分けてもらった。
米はこちらの大陸でも採れるが、調味料が見慣れないもので面白い。ミソでスープを作ると美味いと教えてもらったので今日はそれで東の料理を作ろうと思う。
まず小さい鍋に二人分の水を入れて、干したキノコを薄く切って入れる。
「その干からびたのなに?」
「シイタケというらしい。干しキノコで、具材として使ってもいいらしいけど、これを入れた方が美味いとか。スープに牛の骨を入れたりするのと同じ効用があると言っていた」
最近料理を始めるとカブルーが横にぴったりくっついてくる。そんなに料理をしているところが見たいのだろうか。
不思議に思いつつ塩漬けにされた海藻を水で洗って、包丁で刻む。
「海藻入れるんですか」
「東方だとよく食べられるらしいけど、珍しいよな」
「海藻
…」
「嫌い?」
「いつまで経っても見慣れないなと思って」
後は、この水に入ったトーフを切る。痛みやすい生ものだから、普通こちらでは食べることができないが、運良くトーフを作れる料理人と環境が近場で見つかったと言っていた。
「なにそれ」
「これはトーフ。甘くない豆の、そうだな、プリンみたいなものだよ」
「ふうん」
「東のほうではこの海藻とともに欠かせない食材らしい」
さて、このトーフ。大層柔らかくて少しチカラを込めただけで崩れてしまう。賽の目に切っていれると教えてもらったのはいいがどうやったら綺麗に切れるのか。
とりあえず桶に手を入れてそっとすくい上げてみる。
ひんやりとして意外としっかりとした感触だ。でも最初に貰ったものはボロボロに崩してしまったので、これは丁寧に扱わないと。まな板に置いたら崩れてしまいそうだ、このまま切ってしまおうか。
「ちょっと、それ危ないんじゃ」
「置いたらトーフが崩れてしまう」
「いや手の上で切る方が危ないでしょ」
カブルーに引き留められたのでトーフを一度水の中に戻す。
「トーフは繊細なんだ」
「じゃあ水の中で切るのは?」
「浮力があるから良いかもしれない」
浮かんでいる状態なら過度に力をいれなければ崩れないだろう。
水に浮かんでいるトーフをそっと壁際に抑えて包丁を入れていく。ゆっくり、丁寧に、慎重に。
「切れましたね」
「ああ」
トーフは崩れることなく綺麗に賽の目状に切ることができた。
桶の中でプカプカ浮いているのを手で掬って少しずつ鍋に入れていく。
少し火を通している間にミソを取り出す。そういえはま米を握って、ミソをつけて焼いたものは美味かった。塩気が強いので米がある時は重宝している。
鍋を火から下ろして、スプーンで掬ったミソをお湯に溶かせば完成だ。
「できた」
二つ分のカップに具材と共にスープを入れて、一つは隣に渡す。
「美味しい?」
「うーん」
自分としては初めて作った割に美味しくできたと思う。慣れない味だけれど不思議と落ち着く味だ。
海藻もトーフもクセがなくて食べやすい。
「まあ、慣れないけど落ち着く味ですね。具材も特にクセがなくて食べやすいかも」
カブルーが同じ感想を抱いていたことになんだかおかしくなってつい笑ってしまった。
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