茜屋(せんや)サナ
2023-10-12 23:50:32
3191文字
Public
 

WANDering Mages Episode of VALKYRIE 【設定】

WANDering Mages Episode of VALKYRIE
(ワンダリングメイジス エピソードオブヴァルキュリア)

 戴く神はなく、最強の戦乙女もいない。これは戦初めを彩るヴァルキュリア達の「内紛」の物語――


 ヴァルキュリアの名前を借りた異世界ファンタジーです。

WANDering Mages Episode of VALKYRIE
(ワンダリングメイジス エピソードオブヴァルキュリア)

 戴く神はなく、最強の戦乙女もいない。これは戦初めを彩るヴァルキュリア達の「内紛」の物語――


ヴァルキュリア
 戦神■■■■の陪神。補佐と守護の役割を持ち、相応しい十二騎が侍る。現在、戦神の消息は不明である。

活性・失活
 ヴァルキュリアの継ぎ手が活動している場合は活性、活動してないか継ぎ手がいない場合は失活という。
 ヴァルキュリアの名は十三以上あり、活性しているものを十二騎に数える。場合によっては活性している数が十二に満たないこともある。
 なお、ヴァルキュリア筆頭である"ブリュンヒルデ"のみ、失活していても「空席」と言い表し数に入れる。それほどに"ブリュンヒルデ"の座は必要不可欠で特別なものである。

神杖
 神の持つ杖。魔力の出力、蓄積量は魔術師の杖の比ではない。魔術師の杖とは違って特別な「核」を持つ。神杖に核がある理由は「安全のため」。核と使い手が「実感」で繋がらなければ神杖は使うことが出来ない。
 もちろん、神杖を他者が使うことは出来ない。

杖鍛冶
 杖を作る者。杖を作る者は世界と契約を交わす。世界と杖鍛冶の一対一の契約は他者が入る余地はない。


レヴェラ・"エイル"・イヴィトーディア
 ワルキューレ十二騎の一騎エイルの継ぎ手。基本的にエイルと呼ばれる。黒髪に青い目の女性。テーマカラーは銀色。イメージジュエルはサファイア。神見習いのレピラダ。パヴィリオンの住人はレピラダと呼ばれる神たち。人間と外見はほぼ同じだが生体は全くの別物。右のこめかみから生える髪の一房がどうしても開くので、陶器質の髪留めでまとめている。両耳の飾りはペアシェイプカットのサファイアが象嵌された大事な品物。
 先代エイルを殺されたレヴェラ・"エイル"がヴェルドアン・"ゲイレルル"と共にヴァルキュリア十二騎に潜む裏切り者をあぶり出し復讐する物語。エイルはゲイレルルに戦場を、ゲイレルルはエイルに戦力を提供する関係で、最初は情はない。
 レヴェラ・"エイル"は先代エイルに後継者として引き取られ、養育された。イヴィトーディアの族名こそあるが血族は会ったことも迎えにも来なかった。雪山の奥地で先代エイルとレヴェラ・"エイル"と二人で暮らしていた。先代エイルことマルレッタ・"エイル"・アムラは癒やしの術に長けた歴代エイルらしいヴァルキュリアだった。白と翡翠がシンボル。エイルの名は慈悲を表し、歴代のエイルたちは癒やしの術の使い手だった。
 穏やかに暮らしていたある日、マルレッタ・"エイル"とレヴェラは襲撃された。
 レヴェラ・"エイル"は忘れない。頬に受けたマルレッタの血を。エイルの杖の核は"エイル"を継いだ日。他に白銀鋼と緋滴紅石、イチイの木で成る「悲嘆の杖」。緋滴紅玉は血を受けて輝くルビー。悲哀や悲嘆の感情を伴って流された血であればいっそう輝くとされる。緋滴紅玉が受けた血はマルレッタの血であり、奥にある核は「エイルを継いだ日」。
 エイルの得意魔術は爆炎と雷撃。一方で暗殺術にも覚えがある。

エイル「きみに戦場を供しよう。だが血腥い戦場だ。名誉なんてないただの戦いだ。それでもいいか」
ゲイレルル「応さ。構わねえ、それでいい。名誉のない戦いにも名誉の華を添えてやるよ」

 レヴェラ・"エイル"は忘れない。頬に受けたマルレッタの血を。恩人の血の温かさを。
「エイル」
 既に己のものになった称号(な)をレヴェラは呟く。
「エイル」
 もう戻らないと分かっても手を伸ばすように名を呼ぶ。
 けれども応えはない。


ヴェルドアン・"ゲイレルル"・レシュー
 ワルキューレ十二騎の一騎ゲイレルルの継ぎ手。基本的に「ゲイレルル」と呼ばれる。銀褐色の髪に黄緑色の瞳の持ち主で筋骨隆々の男性。神見習いのレピラダ。
 ゲイレルルの名の意味は「槍を持って進むもの」。武具を魔術より劣るものと看做すマナ・ゲミニーにおいてヴァルキュリアの名は例外として勇名の意味で呼ばれる。ヴェルドアンは先代ゲイレルルから勇士として見出され、戦士刻印を受ける。
 エイルからはルルと呼ばれることもある。イメージジュエルはダイアモンド。
 神杖は名の通り槍に近い形状をしており、刃にあたる部分は潰されている。


ヘクトリオス・"ヘルヴォル・アルヴィト"・シジヴォワ
 「全知者」の名を冠するヴァルキュリアの一騎。名の通りの知恵者。通り名はアルヴィト。
 うねる黒の長髪をうなじで一つに束ねた青年。眼鏡を掛けている。瞳の色は紫色。
 杖の核は「真理に触れたときの感情」。イメージジュエルはエメラルド。
 見た目は青年だが不老不死のレピラダゆえに、外見に年齢は現れない。実際は千年近くを生きている。エイルの魔術の師匠でもある。


ベストラルカ・ヴェイ・"エルルーン"・リンドル
「麦酒のルーネに通じたもの」。大酒飲みの女性。亜麻色の長髪に橙色の瞳。サンダルを履く。
 ファーストネームは「捨て名」でセカンドネームのヴェイで呼ばれることもある。イメージジュエルはアメジスト。
 褐色肌。踊れる歌える。気のいい姐さん。最後の締めを担う。
 神杖は舞踊に適したバトン型。


ブリュンヒルデ
 第一部時点で空席。非活性ではない。年齢・経験に関わらず残る十一騎を制圧できる猛者がブリュンヒルデを継ぐ。
 空席であったからこそエイルは復讐を始めた。


セトラル・"ロタ"・ミョルノォン
 ヴァルキュリア十二騎の一騎。名の意味は「雹と嵐」。元々、言霊の力が強いレピラダで、得意としていた氷のルーネと"ロタ"の名の過剰順応により言霊の力が暴走した。
 暴走を抑えるため非活性に近い状態にある。パヴィリオンの北方リュスノアルにいる。イメージジュエルはアクアマリン。


キィリアン・"レギンレイヴ"・シャーロガン
 ヴァルキュリア十二騎の一騎。名の意味は「神々の残されたもの」。吟遊詩人。胡散臭いとエイルから警戒されている。
 神杖は竪琴を内蔵しており、膨らんだ上部分を左右に開くと弦が現れる。イメージジュエルはオパール。


レザロ・"ヘリヤ"・バルフーン
 「壊滅させる者」の意味を持つヴァルキュリア十二騎の一騎。名に呑まれる。イメージジュエルはガーネット。


サトレカ・ティアーシュ・マルジャーヌン
 先代主宰神。弑逆に現れた神やレピラダ数柱相手に奮戦するも及ばず、命を落とした。彼女は生きてマナ・ゲミニーを滅ぼすか死んで大戦を始めるかの二択しか選べない状況に立たされ、後者を選んだ。
――我ら、知性ありと叫ぶ理性なきけだものなり。故に、繁栄と秩序を望む。
 だれか、この世界を助けて。どうか、世界に生きる全てを」


レヴドルク・"ブリュンヒルデ"・ウェスコルバ
 第二部に登場。
 紺鼠色の髪に黎明色の瞳の少年。レピラダ。戦神の核を救出後に見つけたブリュンヒルデの後継者。
 後にエイルとゲイレルルを師と慕い、エイルを次席に指名する。後の戦神シルトンと刎頸の交わりになるもシルトンは大戦を終わらせるため、その命を使い切る。
 神杖に透過孔雀石を使っている。