コウポコ@ Mark.2
2021-03-09 14:34:45
1937文字
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NARUTO×クトゥルフ その2

Q.二人は回復するの?
A.神話生物まともに見たんやで?そういうこと

発狂描写アリです
いや、解釈違いという方はブラウザバック


戦場医でまだ年若い子どもが目の前で焼け死んでいく。
伸ばされた燃え盛る手を伸ばせず、灰となっていく姿を呆然と見る事しか出来ない。
この者は幼いころから、戦場へと駆り出されてきた数少ない医者でよくやってくれた。俺たち大人の都合で、死が飛び交う戦場へと放り出され疲弊していくその姿を、見て見ぬふりをし続けた。その最期は、突如現れたあの異様な化け物から逃げながら、イズナに心臓を貫かれても俺たち二人を案じ、逃げるよう叫び続け死んでいった。
酷く、この時代に不釣り合いな年若い子ども。
俺たちはその子供の慈悲に、なにするでもなく目の前の化け物を見て、足元がすくみ逃げられなくなったのだ。人の形を何とか保って居ながらも、それでいてなに表す事に戸惑い、恐怖を湧き起こさせるその気持ち悪さ。
虚ろな目、瞳孔を開き切ったその目が俺たちを凝視しているかのように見える。
それはまやかしだ、あの化け物の目は何処へ向けるでもないだが、俺にとってはその目がこちらをずっと見ている錯覚を覚えさせたのだから。
目の前の化け物とは他に戦場医であった子供を犠牲に、目の前の異様な男人の形をした存在が現れた。
全身にかけ炎を纏った人の形をした異様な存在が、目の前に立って居る。
俺より背の高く、淡く青白い炎を纏い平たい面で振り向きざま、視界に映った瞳は黒く奥底に緑の炎を宿している。その異様な姿がこびり付き、頭から離れる事は無いと悟った。その容姿は、化け物よりもマシながらも結び付けられるようなモノが一切ない、そんな姿をしている。
異形は迫りくる化け物をジッと見定めている、逃げる事なくただ、その手にしていた杖を振りかざし地面を小突いた。その瞬間、何の原理かは理解できないが化け物の身体は瞬時に炎に包まれる。
人の声とは思えない声を上げ、化け物の周りに蠢く触手が炎を消そうと暴れ回っている。暴れ回る触手が、化け物に当たりその身体は吹き飛ぶように肉塊と骨の欠片がまき散らされた。
上半身が無くなった下半身は、物言わず倒れ込み次第に炎によって灰となっていく。終いには触手も、力を失い最期は、炎に委ねられ灰となっていった。対象が灰になっても、消える事のない炎黒煙と共に、得体の知れない臭いが漂いはじめ、鼻につくと吐き気を覚える。
化け物が死んだ後も、あの光景が焼き付いている。
イズナを横目に見れば、顔は青白くガタガタと歯を鳴らし身体を震わせている。両目は真っ赤に染まり、写輪眼が発動していた。様子からしてこちらが声を掛けても無駄だろう、口を震わし何かを呟いているその並べられる言葉には意味は無い、妄言癖とも言うべきか。
異形は無言のまま、こちらを向いている。
その黒い瞳は、ただ無機質なまでに冷たい視線であった。俺は手に持っていた刀を異形へと向けるが、震えているのが一目瞭然。目の前の異形は、どうやっても勝てず死の結果しか思いつかない。
どこからか、声が聞こえる男の声、と言うべきか。

『まだ、戦うか?この星の人は、とても救い難い』

『まだ、争うか?目の前で死んでいった勇気ある人を無下にし、まだ争うと言うのか』

『まだ、堕ちるか?もはや、救い難しとこまで堕ちたものよ』

そう言い残し、異形はふっと火が消えるように消えてしまった。
その言葉は、アレが起きても争いを止めない我らの事を失望でもしたかのようなもの。どんな事が起きようとも、あの化け物のような存在が現れようとも、人の手に余るような事が起きても、決してあの異形は手を伸ばす事は無くなったのだ、と。
俺たちは、いつからこんなにまで、堕ちたのか?
「扉間!」
「イズナ!」
背後から兄者とマダラの声がする。
どうやら先程の化け物の気配を察しマダラと共にやって来たのだろう。イズナは変わらず、身体と歯を震わせ意味不明な妄言を口走っており、あの化け物と異形の存在に気をやられたのだ。マダラがこちらを睨みつけている、俺はその視線を受けながらぼう然と、あの化け物と異形、そして死んだ戦場医が立って居た場所をジッと、見続けていた。
兄者の方へ、視線と顔が向けられない。
キライと言うわけではない、ただ身体が動かず、まともに兄者の顔が見られないと思ったからである。
「扉間!こっちを向くぞ、何があった?!聞いてくれ、扉間!!」
再度、兄者の声がするだが、俺はあの光景に目を離せなかった。とっくに、当事者たちは居ないと言うのに、その場所をジッと見続ける延々とあの映像だけが流れる。
それが俺自身の意思で、止められないのだと理解した。

俺もイズナ同様、気がやられたのだろうもはや、どうでもいい話だ。