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コウポコ@ Mark.2
2016-08-29 19:09:19
923文字
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狭間
Q.またか
A.たまには、別ジャンルやりたいさ
「人間でいてくれ」
何度目かの対峙の時だった。
そう目の前の男、アカツキはうっすらと哀しげな表情を浮かべ懇願した。元から、感情を表に出さない男であったからか新鮮な反応だった。
だが、私は皮肉を含ませたその言葉に失笑をする。
人ではなく神に近い存在でありながら、自身を神と呼ばず人間であると強調する。対し、私は人でありそれ以上にも成れないもどかしさそして、劣等感を持っている。自身を『現人神』と称しても、いくら古代の叡知を身に着けても、この男には追い越す事さえ出来ない。
それでも、アカツキはその絶対的な力で私の正義を砕き、私が与えた最後の任務を愚直にも果たそうとしている。甦ってもなお、融通が効かずそれが増すばかりで困った男であった。
何時でも、憎らしくそして愛しかった。
廻り会うたび、刃と拳を交え血反吐を吐いても何度殺さされようとも私は、この星の未来の為に救済を試みた。
そして、必ず失敗に終わる。
段々と落ちぶれていく感覚。いっその事、諦めれば楽ではあるがここまで汚れきった以上後戻りはするつもりはない。
だったら、落ちるとこまで堕ちよう。鞘に収まった愛刀に逆手に持ち、間合いを見計らいつつ足を踏み入れ素早く抜刀し袈裟切りを入れる。一筋の線が、真白の軍服に身を包んだアカツキの腕に引かれる。
それでも、切り裂かれたことを気にも留めずアカツキは私に拳を振り上げた。
ジリジリと焼けるような痛みが全身を巡り、血を流しすぎたのか眩暈も起きた。相変わらず容赦がないのは、死する時まで敵を叩きのめせと教え込ませたからだ。アカツキは、それを忠実に実行しただけである。
そしてまた、失敗に終わる。
脳裏に浮かぶ、見慣れた言葉。もう少し、別の言葉を浮かべたいものだが思う様に思考が行き渡らない。
死が近づいてくる。慣れた筈の死が、この時ばかりに微小な恐怖が生まれた。完全者となって、初めて生まれた感情
…
私は死に恐怖をしている。
「ムラクモ
…
」
声が聞こえる。
「今度こそ、お前を
…
」
段々と遠のく、アカツキの声。
ゆっくりと意識が奥へ奥へと沈んでいく。声が途切れ、その瞬間私は意識を沈ませた。
「また、探しに行く。それまで、
…
待っていてくれ」
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