コウポコ@ Mark.2
2016-08-23 08:49:46
425文字
Public
 

幻の話

Q.コレ、はなんですか?
A.中身がない文章


夏の時期にある一つの噂が今でも流れている。
『夏の悪戯』と呼ばれ、真夏の暑い日に現れる幻。その姿は様々で、死んだ肉親や愛する人、または憎い人間などでほとんどが自分自身に関係がある姿を取ると言うことから、その名が広まった。
うっすらと現れ、何もせずただじっと立っている。
表情には影が射し、表情を読み取ることは出来ない。その姿に恐怖を覚える人も少なくなかった。
その幻を見たら、生涯忘れることはないだろう。

幻は少し遠くで、現れた。
ゆらゆらと地面が熱気を帯びてるなか、あの者は、静かに立ち、何をするまでもなくじっと私を見ている。その目は獣のように鋭く、私を見透かしているように思えた。つぅ、と頬に一筋の滴が流れる。
暑さからか、それともその不気味な感じに恐れを抱いたか。
だが、私はあの者を心の奥底から待っていた。二度と逢えない、そう思っていたがこうして自分の前に幻だとしても、こうして現れた。
「よく、還ってきた」
その言葉で十分だった