コウポコ@ Mark.2
2016-08-10 00:09:50
1124文字
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シャドウと葛葉ライドウとクトゥルフ

Q.Zじゃないっ!
A.Zにするとは言ってない


ちりん、と鈴の音が聞こえた。
足元は水が薄く張り、動けば水音が鈴の音と共に加わる。周りは何もなく、ただなにも写らない水平線が広がっている。
静かで、儚く不気味な景色。
ちりん
また、鈴の音が聞こえた。
今度は背後から聞こえ『ライドウ』が振り向くと、そこには『ライドウ』が静かに立っている。しかし、全体的に暗い雰囲気で両目は黒目で瞳は金色に輝いているので、人間ではないナニかである事は間違いない。
「おいおい、こりゃあ面倒くさい相手だな」
型に乗っていた小人が嫌そうに呟き、仮初めの姿を解く。小人の身体がグニャリと曲がり、銀色の懐中時計へと変わる。そこから、パズルのように人型の形を成していった。
顔面は狂ったように針がぐるぐると廻る時計。
「チクタクマン、アレは何だ」
機神チクタクマン、ナイアルラトホテップが持つ顔の一つで機械の身体を持ち全ての機械を支配する存在、または人格。
「ペルソナっつうのは、自分の表の心が具現化した存在なら当然裏の存在もある。アレは裏の心、それがシャドウだ」
先手必勝とばかりにチクタクマンは、一気に距離を縮め『シャドウ』に向け顔面蹴りを入れる。が、キィンとなにか見えない壁に弾き返された
『お前は誰にも似ず人ですらない。人を真似て、愉しいか?』

次に『ライドウ』が攻める。
物理を反射する相手、ならばと友好的な魔法が封じ込められた石を投擲する。投擲された石は、巨大な爆発を生む。『ライドウ』が、投げたのは万能属性メギドが込められたものであった。
しかし、爆発を受けたのにも関わらず傷が浅い『シャドウ』。
『シャドウ』はずかずかと『ライドウ』に近づき、嘲笑を浮かべた。そして、優しい声色で囁いた。
『自分は事実を言っている。自分は、ヒトデナシだそうだろう?アカツキ
「自分は、『ライドウ』だ!護国の為に、使命を
怒りを含めた声を出しながら赤口葛葉を抜き、『シャドウ』の首を飛ばそうにも無常に反射した。
『いいや、お前はただ事実を認めたくない子供だ。護国の血を引かず、ヒトデナシ悪魔の血を引く化け物だ』
「違う」
『誰からも、仲魔からも恐れられお前に恐怖する。お前の理解者は、誰一人もいないのだから』
『シャドウ』の手が『ライドウ』へと伸びた。
チクタクマンは不味いと思ったのか、魔力を集中させ『シャドウ』を『ライドウ』から引き剥がそうとする。
しかし、それは間に合うはずもなく。
『お前は、化け物だ』
怯えた表情を浮かべる『ライドウ』の中で何かがひび割れ、心臓に『シャドウ』の手が届く。すると、
ちりん
「未熟者め」
鈴の音と共に『魔人アラハバキ』の声がしっかりと聞き取れた。