2017/07/02『子午線の祀り』の語彙が飛んだ感想。

今井さんしか覚えてない。ふせったーから移動、書いてある事は同じ【https://fusetter.com/tw/4W1Ni】

2017/07/02
子午線の祀りは『政(まつりごと)』だったのかな?

星々の煌めきの下、天と地の間にある人の営み、北辰へ向かって天頂を貫く子午線は地から天へ延び、人が感知できる世界のすべて、誰もが自分の人生で世界の中心に生きているのに誰もが大いなる何かの道化のような、またたいては消えふたたび灯る。
人の世はひとえに打ち寄せ霧散する泡沫の如し。
星がまた燃えて消えた。

という感を覚えました。

でも正直に言うと、
・謡うようにすらすらと相手を煽る『筆も立ち舌も柔らかい男』の役の今井さん
・閉じた房付き扇で指示を出し一番手柄を掻っ攫う軍師然とした今井さんのドヤ顔
・「ふっはは、困ったお方だ」の鼻で笑う呼気が嫌味ったらしくて憎たらしい今井さん(※褒めてる)
・腰の太刀の柄を握ったり緩めたりしている指の長い今井さん
・遠目から見ても癖毛でわかる今井さん
・イケボイス的発音している今井さん
・お辞儀するとぴょこんとお尻が出てる今井さん
・役柄上珍しく大股開きで男らしく腰掛ける今井さん

座席の関係で目線が丁度真っ直ぐ自分の方向に来る場面があったんですが案の定射抜かれたのでなんかもうだめでした。


2017/07/03追記
上でナチュラルに今井さんのこと治長さんって書いたまま投稿しててびっくりしたよね。
一日置いて思い出したこと。

芝居がかった言葉の言い方がとてもとても自分の好みだった。
日常生活では有り得ない抑揚と拍子の取り方、張り上げ方、あるいはその動作。
現実ではない。非現実ではなくて『現実ではない』。
舞台後方で輝く星の何処かであった物語のような感じだった。

あの喋り口、本当に聞いててとても耳に心地よくてそのままCDになってほしいくらいだった。
そうだよこんな風に読みたくなる文章を書きたいと思ってたんだよ……
なーんて若き日の自分を思い出したりもした。

義経役の方の若武者ぶりや、弁慶役の方の美声(※安元似)や、影の主役と言って差し支えない普段のテレビドラマの姿からは想像出来ぬ熱演の民部役の方や。
もちろん主演の野村萬斎氏の素晴らしさ。4時間ほぼぶっ通しで喋りっぱなしだぞやばい。

舞台の装置も気になった。さざなみのように引いては押しを繰り返す上段。其処から飛び出し或いは潜って舞台から退ける役者陣。
4時間とは思えぬ圧縮されたあっという間の舞台で、だからこそ、星のまたたきの間の人の営みのようだった。

ワイシャツと黒パンツの上に草摺やら陣羽織やら羽織ってたのでなるほど!って感じだった、ファンタジー和風ファッションも素敵だった。
今井さん足細いわやっぱり。


2017/07/05追々記
‪今井梶原朋彦景時さんを、座席の関係上少し上から見下ろす感じで観劇したんだけど。
珍しく大股歩きで動いたり座ったり踏み込んで刀に手を掛けたりという所謂『男らしい動作』をしてもまだ拭えない柔和さのような何かを感じたので、ああいうのが本当の真実の意味での『中性的』というやつなんだろうと思った。
何をしても何を着てても荒々しさがないというか‬、いちいち優雅だ。
何でもない事の筈なのに、刀の柄に添えた手指の動きが忘れられないし、閉じた扇を手に構えたその持ち方や手首の動きが目に焼き付いているし。
別に特別な手の演技をしていた訳ではない筈なんだ。多分。

という感想をオカンに話したら「そりゃああんた、若い頃の私が沢田研二のコンサートで彼が衣装を脱ぐ時の指使いに騒いでたのと同じで、恋してるから小さな動きが気になるのよ」と声高く笑われてしまったので、あっそうかと納得してしまった昨日の晩。


2017/07/16追々々記
武蔵坊星智也弁慶さんは、足取りもどしどしと重く声も聞き取りやすい重低音で、寡黙ではないけど厳かな雰囲気で御大将を見守っているんだけど。
成河義経さんは、対象的にぴょんぴょんと舞台の端から端まで飛び跳ねて、騒がしくて無邪気で若々しい可愛らしささえあって、けれど苦悩も葛藤も抱えて苦しんでいて、熱いところがある。
とても真反対な感じで素敵な主従だった。
あと、御曹司と呼ぶ景時さんとも対比出来てそれもまた趣が深い。

あとあの武蔵坊星智也弁慶さんは立ってるだけで「門番の前で演技じゃなく義経をガチボコりしてクリアする保護者」って感じがびしびし伝わってきてとてもよかったです。ひゃくてん!(某オフロの真似)