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ダベミ
2020-09-05 23:37:38
24000文字
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【FGO風】熱帯流水楽園 としまえん【半分ネタ】
前にちょこちょこツイートしてたやつ+お題箱に打ち込まれたやつです
──ノウム・カルデア 内部/食堂
【夏だねー】
マシュ「はい、マスターの国では夏と呼ばれる季節ですね。いつもの如く、何か起きそうな予感がします」
【
……
】 →【いつもの
……
】
フォウ「フォウ、フォウフォウ」
マシュ「はい
……
毎年、何かしらハプニングが起きて
……
」
マシュ「平穏な夏は迎えられていません
……
」
??「今年こそは、と思っても毎回毎回何か事件が起きますからね」
マシュ「!」
沖田総司「そのおかげで水着の霊基になったのは嬉しいことではありますが
……
」
沖田(いや、そのおかげですらないんですけどね、正直!)
マシュ「本当に
……
今年こそ事件のない楽しい夏を過ごしたいところです
……
」
ピピーッ
ダ・ヴィンチちゃん『ところがそうは行かないんだよねー。残念なお知らせを言っていいかな?』
マシュ「ダ・ヴィンチちゃん!?」
沖田「今の会話、聞こえてたんですか!?」
ダ・ヴィンチ『まあねー。聞こえていたというより、たまたま聞いちゃったんだけど。それより───』
ダ・ヴィンチ『うん、そうなんだ。”また”なんだ。微小特異点が発生した』
ダ・ヴィンチ『というわけですまないが、マスターとマシュは管制室に来るように!』
ピピーッ
マシュ「
………
」
沖田「
………
」
フォウ「フォウフォフォファア
………
(まあこうならないと話が始まんないからね)」
───管制室
ダ・ヴィンチ「あれ?沖田くんもいるのかい?」
沖田「たまたま通りかかったんです。で、面白そうだったので着いてきました」
ダ・ヴィンチ「動機は不純だけど
……
まあいいか。君たちの他にもサーヴァントを送るつもりなんだが、まだサーヴァントの選定に時間がかかりそうでね」
ダ・ヴィンチ「まずは君たちが先行してくれないかな?」
マシュ「はい、了解です。それで、今回は
……
?」
ダ・ヴィンチ「場所は日本、東京。年代は
……
ちょっと分かんないな。もしかしたら、時空がねじ曲がってるかも」
ダ・ヴィンチ「ただ分かってることは───夏だ」
【
……
はい?】 →【そんなことあるんだ
……
】
マシュ「夏
……
ですか
……
」
フォウ「
……
ふぉおぉ
……
」
【いやなよかんしかしない】
ダ・ヴィンチ「まあそう嫌そうな顔をしてくれるなって!どうやらこの辺りに大型の施設の気配がある。おそらくそこに聖杯があるんだろう」
ダ・ヴィンチ「正確な土地のことはまだ不明。私もスキャニングしないと分からないから、君たちに先に行ってもらって」
ダ・ヴィンチ「情報をこちらに集めたいってこと!お願いできるかい?」
マシュ「はい、勿論です!」
シュォォォォォォ
……………
───?????
沖田「無事到着しました。マスター、無事ですか?」
→【それよりも
……
】 【無事です
……
】
沖田「
……
はい。東京、と聞いていましたが
……
」
(辺りを見回した。どうやら、住宅街だ)
(家ばかりが並んでいる
……
。そして、ここは公園
……
?)
マシュ「はい。そのようです」
マシュ「沖田さんの時代より遥かに時間が進んだ、近代の日本でしょうか
……
?」
沖田「ですね。家も土地も整いすぎています」
かさかさかさ
???「沖田
……
、沖田?は?うっっっそだろおい」
???「マジかよ。こんなとこで会うとかいかちぃな」
沖田「
……
? マスター、今私を呼びましたか?」
【呼んでないよ?】
マシュ「私もです。沖田さん、どうかしましたか?」
沖田「いえ、今誰かに呼ばれた、ような
……
」
???「俺が呼んだんだよ」
沖田「え?貴方は───」
ざくっ
沖田「!!」
ぶしゃああああっ
(沖田さんが
……
後ろから現れた謎の男に襲われた
……
!)
ざざざざざっ!
【沖田さん!】
沖田「大丈夫、薄皮しか切れていません!」
マシュ「あなたは
……
!?」
(不敵に笑う唇、黒い目がこちらを見る。同じく黒い髪を目元が隠れるか否かまで伸ばしていて)
(肌は
……
褐色。日焼けと言うには焦げすぎている、きっと地黒なんだろう。それにしても)
(
……
沖田さんが着ているのと、似た羽織を着ている
……
?)
沖田「
……
その羽織。なぜ着ているんですか。」
謎の男「ハッ!そんな顔すんなよなぁ、沖田!なぁ!」
・・・・・・・・・・
謎の男「俺も新選組なんだからさぁ!」
沖田「な、に
……
?」
【沖田さん、落ち着いて】
沖田「
……
はい、私は
……
落ち着いています」
沖田「マスター、まずはこちらの男性を無力化します。力を貸してください」
マシュ「沖田さん
……
! このままでは周囲の捜索もできません、マスター!戦闘に入ります!」
◆
謎の男「いやー、僥倖、僥倖ってね!おい沖田!どうだ?お前も覚えてねえやつに斬られんの!」
謎の男「っははははははは!!」
謎の男「まぁ仕方ねえよ。俺のこと、見つけにきぃのも当たり前だ。”一回は逃げ切れて”んだしな」
謎の男「つーわけで。このまま死ねや、沖田」
沖田「
……
もう、黙ってください」
【沖田さん、キレた──!】
一歩音超え。
二歩無間。
三歩絶刀。
マシュ「いきなり奥義!?」
沖田「───無明三段突き!!」
シュッ
……
!!
謎の男「っく
……
!それそれそれ、それだよそれ!ずりぃなぁ
……
」
ざざざざざざっ
……
!
沖田「! 躱した!?」
謎の男「ちっくしょう
……
一旦仕切り直すか。沖田!血ィ吐くなよ!」
沖田「ま、待ちなさ
……
げほぉ!?」べしゃべしゃ
【お約束のように吐血ー!】
マシュ「待ってください、あなたは一体
……
それに、特異点は
……
!」
謎の男「は?とくいてん?知らねーよそんなもん、俺も気ぃついたらここにいたんだし」
謎の男「ま、あっちの方でなんか光ってっし、あそこなんじゃね?知らねーけどな」
シュッ
マシュ「あ
……
謎の男性、反応ロストしました
……
」
沖田「
……
おそらく。クラスはアサシン
……
でしょうね。気配遮断のスキルを持っているのでしょう」
沖田「でなければ
……
、こんなに早く反応が消失することは
……
それにしてもさっきのは
……
うーん」
沖田「
……
」
マシュ「
……
分かりません。ですが
……
」
マシュ「今は、まず特異点の発生源を特定することが大切です。マスター、行きましょう」
【そうだね】
沖田「それにしても奴は
……
」
【そうだね】 →【一体、何井兵庫なんだ
……
】
沖田「それ大体わかってません!?」
【多分違うと思うよ】
マシュ「心当たりがあるのですか?」
沖田「だとしても、あんなんでした?」
沖田「しっかし、そんなマイナーな人良くご存知で
……
」
沖田「私ですら半分忘れてましたよ!」
───公園から出て、住宅街
ざっざっざっ
【
……
あのー】
マシュ「
……
マスター。お気持ちはわかります」
マシュ「ですが、これは本当のことなんです」
(目の前には、ぴかぴか輝く照明。子どもたちの笑い声)
(奥の方にプールもある
……
併設されているのか?)
(これは───【遊園地】だ。)
沖田「こんな都会に、遊園地
……
!」
マシュ「ダ・ヴィンチちゃんが見つけた大型の施設、というのはこれでしょう。先程のサーヴァントも、これについて語っていました」
沖田「すごい大規模です。向こうの方にはプール、でしょうか?夏真っ盛りすぎる!」
ピピーッ
ダ・ヴィンチ『どうだい?見つかった?』
マシュ「ダ・ヴィンチちゃん!はい、前方に大型遊園地を発見しました」
ダ・ヴィンチ『こちらからも君たちの座標を捉えた。東京、練馬区だね
……
付近の施設のデータを送るよ、確認してくれないかな?』
マシュ「了解です!」
【中を見に行く?】
ダ・ヴィンチ『ああ、できたらお願いしたいかも。藤丸くん、無理しないレベルでお願いできる?』
【わかった】
ダ・ヴィンチ『よぅし、まかせたよ!』
ピピーッ
マシュ「データ到着しました。
……
これは
……
」
沖田「今は
……
2035年!?我々のいるカルデアより未来じゃないですか、やだー!」
【慎重に進もう】
マシュ「
……
はい。未知の世界です。何が起こるか、分かりま───」
??「いらっしゃいませ、お客様」
マシュ「
……
え?」
【!!】
(
……
いつの間に。)
(その遊園地の入口に、人が立っている)
??「ご来園、誠にありがとうございます」
(随分と
……
大きい人だ)
大柄な男性「初めてですか?───ここ、【としまえん】は」
◆
(我々の前に現れたのは、職員のTシャツを着た大柄な男性だった)
(キャップをかぶり、太い黒ぶちのメガネをかけている)
(引っ込み思案な印象を受けた。その表情は穏やかで、笑みを称えている)
マシュ(としまえん
……
?その名前は
……
)
【閉園したはずでは!?】
マシュ(
……
マスター。)
【おかしいね】
マシュ(はい。資料によれば、としまえんは2020年の8月31日をもって閉園しています)
大柄な男性「? 何を仰っているのですか?」
大柄な男性「としまえんは永遠不滅。未来永劫、終わることはありません」にこ
【そうなの!?】 →【発言がやべぇ
……
】
マシュ「せ、先輩!?」
大柄な男性「私はこの園の、ただの【従業員(キャスト)】ですよ。貴方達が楽しい夢の世界に来るのを歓迎いたします」
→【どっかで見たような
……
】 【胸がはちきれそう】
従業員「はは、まさか。私を?どこで?気のせいでしょう。さあ、皆様。是非ゲートをくぐりましょう」
従業員「この夏は4600円で全て楽しみ放題ですよ。さあ、貴方も夏の全てを満喫しましょう」
沖田「
……
遊園地、楽しそうじゃないですか。行きましょうよ、マス
……
藤丸さん!」
【そうだね】 →【実は初めて】
従業員「なんと。本当ですか?それなら、私が園内を案内しましょう」
【やったーーーー!!】
マシュ「
……
先輩。行きましょうか」
従業員「では、出発です」
フォウ「ふぉうふぉ!」ひょこ
マシュ「あ、フォウさん!出てきちゃだめですよ!」
従業員「
………
!!!」さささささ
マシュ「
……
? あの、キャストさん?」
従業員「ああ、いえ!すみません
……
私、ちょっとその
……
動物はあまり得意ではないもので」
→【意外だね】 【ギリ柴犬?】
従業員「お恥ずかしい。よく言われます」
沖田「動物連れでも入れますか?」
従業員「園内にドッグランがありますから、そちらで遊んでいただくことが可能です」
従業員「流石に連れ歩かれると
……
」
マシュ「ですよね
……
」
フォウ「ふぉううう
……
」
沖田「でしたら、私が預かりましょう。ちょっと色々ありますし、」
沖田(またさっきの人が突然出てきたらまずいですからね)
フォウ「フォウ♪」
マシュ「
……
わかりました。お願いします」
◆
───としまえん 園内
わあああああ
……
マシュ「せ!せんぱい!たくさんの人がいます!」
(外側からでは見えなかったが、多くの人で溢れている!)
(入口から結界でもあったのだろうか?)
(
………
中央でとても大きなメリーゴーランドが回っている)
従業員「あれは【カルーセルエルドラド】。世界最古級、日本でも最古の回転木馬です」
従業員「カルーセルが回転木馬、エルドラドは
……
」
→【黄金郷】 【(コロンブスが脳裏に
……
)】
従業員「よくご存知で。まるで黄金郷に行ったような幸せを感じることから、そう呼ばれるようになったとか」
従業員「馬はすべて木から手彫りです。ちなみに、豚もいるんですよ」
マシュ「す、すごい
……
きれいだし、大きいですね」
従業員「ええ、ええ。本当にそうです」
従業員「貴方がたも是非ご利用ください。きっと理想郷(アヴァロン)にいるような気持ちになりますよ」
サボっている謎のヒロインXX「なんですと?」ぴく
従業員「さあ
……
」
しゅごー
従業員「
……
?」
マシュ「あれは!XX(だぶるえっくす)さん!?」
従業員「そんなどこかのモビルスーツみたいな名前のご友人がいるんですか?」
装甲XX「そこのエルドラド!止まりなさい!」
装甲XX「私も理想郷に!行きたい!!」
【並んでよ】 →【やめたら?この仕事】
装甲XX「辞められるならとっくに辞めてますよ!」
従業員「あの、お客様。皆様順番を守っていただいています。貴方も後ろに並んで
……
」
装甲XX「そう言わずにですね
……
私も忙しいのです。ですから、すぐ乗せてください!」
従業員「
……
なるほど。そういうことですか」
従業員「としまえんの平和を乱す者は、お客様ではありません」
シュォォォォォォ
【衣装が
……
】 →【変わった!?】
(その姿は───)
(先程までの控えめな水色のとしまえんTシャツから一新されている)
(白地にネイビーのボーダーTシャツ、下はゆったりしたパンツ。メガネは
……
ない。ゆるくパーマがかった髪の毛がふわりと風に揺れた)
(というかさっきから気になってたけど、胸元とか腕とか服からはちきれそうにパンパンだ)
マシュ「え
……
キャストさん?」
従業員「───お前、覚悟できてんだろうな」
装甲XX「へ?ちょっ、ギャグシナリオの入りみたいな展開なのに、なんでこんなガチで怒られなきゃいけないんですか!」
マシュ「あれは
……
間違いありません
……
、霊基再臨です」
マシュ「ということはもしかして、キャストさんも
……
サーヴァント
……
?」
マシュ「
……
まずは置いておいて
……
先輩!と、止めましょう!」
◆
従業員「っらあああ!!」
ゴシカァン
(ヒッ)
(キャストさんが腕を振るう。たまたまあったアルミ缶がくしゃくしゃになった)
XX「くっ
……
!暴力反対!」
シュォォォォォォ
……
【あ、もとに戻った】
(またあの水色のTシャツとキャップだ。あー、よかった)
(それにしてもやっぱりこの人、どこかで見たことがある気がするのだが
……
)
従業員「でしたら
……
ちゃんと順番を守って遊んでいただけますね?」
従業員「ね?」ずいずい
XX「はい
……
すみません
……
」
従業員「よし。」
→【こわ
……
】 【にらまないでよ
……
】
従業員「私は普通ですよ、ふつー。怖くありません」
マシュ「
……
、
……
キャストさん
……
目が笑ってません」
◆
じりじり
……
従業員「
……
ふー。夏特有とは言え、やはり日光が厳しいですね。暑くないですか?」
【まだ平気】 →【もーむり】
従業員「一旦、プールで涼みましょう。こちらへどうぞ」
マシュ「としまえんはプールもあるのですね」
従業員「ええ、としまえんには全てがあります。人生に必要な物の全てがね」
マシュ「大袈裟ではありませんか
……
?」
───プールコーナー
きゃっきゃっわははははにゃんにゃん
→【すごーい!】 【たーのしー!】
マシュ「水着に着替えました、まさか遊園地で水着とは
……
」
【すごい似合ってるよ】
マシュ「先輩も、とても素敵です!」
従業員「夏季期間中に限り、水着で園内を回ることも可能です。プールで遊んだら、しっかり体の水分を拭き取ってから、遊園地に戻りましょう」
マシュ「はい!」
従業員「まずはこちら、世界初の流れるプールでもどうぞ」
【すごい流れている
……
】
マシュ「先輩!とても不思議な感覚です!」
従業員「社員が技術の粋を凝らして作った名作です。一説によれば、川の流れを参考にしたとか」
従業員「さて、それから
……
としまえんのプール名物と言えばあちら
……
【ハイドロポリス】」
(促され、そちらへ視線を向けると───)
(大量のパイプが複雑怪奇に絡み合っている大型の施設が目に入った)
従業員「9種31本ものパイプが入り組む、日本最大級のウォータースライダー!」※閉園前は25本動いてたらしい
従業員「お子様でも遊べるAタワー、専用のうきわを使って滑るBタワー、そしてスリル満点のCタワーで構成されています」
従業員「曰く、遊園地よりもプールのほうが有名だと仰られる方もいるとか」
(確かに
……
でかい。これが有名でなくて、何が有名になれるだろう)
マシュ「すごい
……
」
従業員「お客様をお待たせしないよう力を尽しています。そのために、スライダーも本数が必要なのです」
【なるほど
……
】
ばしゃーーーんっ!
マシュ「あ!誰かが流れてきましたよ!」
ごぼごぼごぼ
……
【?】
ざばぁぁぁぁ!!
褐色の男「
……
っ、ぷはぁー!」
マシュ「!?」
【さっきの!】 →【揃った!】
従業員「?
……
揃った、とは?」
マシュ「先輩、何が見えてるんですか
……
?」
マシュ「それにしても、間違いありません
……
先程我々に接触してきた方です!」
従業員「んで、ん
……
水着じゃ、ない?どうやって中に入ったんだ?」
褐色「やー、気持ちぃーなー。俺はこうやってずっとテメェらを待ってたん
……
あ?沖田は?」
【入口側だよ】 →【言うわけない】
褐色「はぁ!?マッジッかよぉー
……
なんなん?言えばいいじゃん。俺は沖田に用があって
……
」
従業員「
……
お客様。」
褐色「は?なんでアンタが
……
ああ、ああ!あー、なるほどね!」
・・・・・
褐色「俺はそのために呼ばれたわけね!」
従業員「
……
何?」
褐色「あー、あー!そういうことね。はいはいはい」
褐色「アンタ従業員?ああそう、俺のこと知らない?んー
……
そう」
褐色「まぁいっか。俺の仕事増えたなー」
ちゃきっ
→【剣!?】 【あれなに!?】
褐色「まぁ、とりあえずさぁ
……
」
マシュ「! いけません!」
褐色「逝ってくれや、■■■さんよぅ。」
従業員「っ
……
!? 狙いは、私!?」
マシュ「止めましょう、マスター!」
◆
ずじゃっ!
マシュ「足が滑りそうです
……
!」
従業員「プールサイドは暴れてはいけないんですが
……
」
従業員「にしても、なんだ?この感じ
……
何で俺のやることなすこと、全部分かられてんだ?」
従業員「まるでこいつ
……
昔から俺を知ってるような
……
」
褐色「はははっ!アンタが知らなくてもな!」
・・・・・・・・・・
褐色「俺はアンタの姿と縁があるんでね!」
従業員「ん、ん
……
?それは、どういう
……
?」
【やはり
……
】 →【疑似英霊
……
?】
褐色「さあて、どうだか?俺かもしんねーし、”そっち”かもしんねーよ?」
褐色「しっかし
……
なるほどね、びっくりすんなあ。そんな細い線追って、俺はここにいんのね」
従業員「
………
」
マシュ「先輩、何か知っているんですか?」
【何となくは】 →【気のせいじゃなかった】
マシュ「
……
え?」
褐色「ま、いいべ。さっさととどめを
……
」
??「──こんなところにいやがったか。【酒井】」
褐色「!」
マシュ「貴方は!」
【副長!】 →【ヒッジ!!】
土方「おう。息災か、マスター」
褐色「ッ
……
つか、そりゃ俺のセリフすよ、なんでアンタがここにいんだ、副長さん!」
土方「決まってんだろ。隊律に背いたお前を殺すためだ」
従業員「
……
酒井?」
土方「ああ。世話かけたな、すまねえ」
土方「こいつは【酒井兵庫】。俺達、【新選組】の会計方だ」
【新選組に会計がいたのか
……
】
従業員「新選組
……
会計方
……
?」
マシュ「! いけません、みなさん。キャストさんは現地の人間で
……
」
従業員「
……
いえ、いえ。問題ありません、続けてください」
土方「おう。」
酒井「つか、マジで言ってんすか?土方さん、俺んこと殺すとか」
酒井「夢の国でそういうのねえわ。やめましょ?」
マシュ「貴方も沖田さんを殺そうとしてましたよね!?」
土方「あ?沖田もいるのか?それなら、沖田をぶつけりゃいいだろ」
【あ、そっか!】 →【え?なんで?】
土方「史実(げんじつ)では、こいつは沖田に斬られてるからな」
酒井「
……
残念だよ、副長さん。俺のこと、その程度でしか覚えてねえとはな」
土方「なに?」
酒井「俺はね、副長さん
……
沖田には殺されてねえの」
マシュ「はい、彼の言うことはある意味真実です」
土方「あ?」
マシュ「記録によれば、酒井兵庫は会計方として新選組で働いており、その傍らで死体を処理する役目を負っていたそうです」
マシュ「ある日死体埋葬に嫌気がさした
……
あるいは恐怖を感じた酒井は、新選組から脱走。一度は潜伏しますが、のち沖田総司に見つかり斬られています」
従業員「
……
」
土方「こんなのいつまでも逃しとくと、新選組の秘密がバレるかもしれねえからな。速やかに対処するのが正解だろう」
酒井「けど、俺はそこでは、死ななかった」
マシュ「はい。死因は沖田さんに斬られたことではなく───」
マシュ「沖田さんに付けられた傷の多さに驚いた、ショック死とされています」
酒井「恥っじい話だけどな!」
酒井「でも、その話のおかげで───『俺は沖田にだけは殺されねえ』のよ」
【概念悪用すな】 →【さすが酒井きたない】
酒井「それ褒めてんの!?」
従業員「
……
なるほど、なるほど。話は分かりました」
マシュ「キャストさん。この方はただの人間ではありません、ですから早く逃げて
………
」
従業員「まさか。としまえんを守るのは私の仕事です」
従業員「彼は普通に斬ることはできない。それなら
……
」
従業員「逸話通りショックを与えればショック死するでしょう」
【!?】
酒井「は?や、ちょっと、なんの話───」
シュォォォォォォ
………
従業員「
………
」
【また姿が変わった!】
従業員「こっちに来いよ。ハイドロポリスの一番すげぇのに乗せてやるから」
マシュ「霊基再臨
……
!」
マシュ「
……
やはり。マスター、今ので確信しました。彼は
……
サーヴァントです」
土方「オラ、酒井ィ!年貢の納め時だ!」
◆
ぐいぐいぐい
従業員「乗りたかったんだろ?これに」
酒井「いやいやいやいや!ちょっ、きーつーすーぎーますってー!なにこの鋭角!」
従業員「つべこべ言わずにさぁ、滑ってこいよ」
酒井「押さないで押さないであーぶーなーいー!」
どん
酒井「あ。」
マシュ「
……
ああ
……
」
【あっ
……
】
「
………
ああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜
………
!!!!」
ばしゃーんっ
従業員「酒井、死んだ?」
マシュ「ストレートにめちゃくちゃな質問を受けています、マスター!」
【死んだかな?】 →【仲良くしなよ】
従業員「なんとなくヤダ。」
【なんで!?】
ぶくぶくぶく
……
酒井「あっぶな!死ぬかと思った
……
」
土方「何だ、死んでねえじゃねえか」
従業員「チッ」
シュォォォォォォ
……
従業員「
……
おっと。失礼しました。汚い面をお見せして申し訳ありません」
マシュ「い、いえ、それはいいのですが
……
」
マシュ「あの
……
キャストさん。あなたはもしかして
……
」
従業員「
……
貴方がたの言う英霊、サーヴァント。そう呼ばれる存在、のようですね」
従業員「とはいえ、なんと言いますか
……
こう、何か違和感が
……
」
マシュ「キャストさんが英霊だとして、その『真名(なまえ)』はなんなのでしょうか?」
ざばぁ!!
酒井「───【としまえん】すよ」
マシュ「え?」
従業員「
……
は?」
【今なんと?】 →【まーた適当言って】
土方「
……
酒井。どこか頭でも打ったか?」
酒井「いやいやいやマジすから!ちょい話聞けって!」
従業員「??」
酒井「アンタは夏の概念、夢の化身。水と緑の遊園地
……
【としまえん】の、人々の願いと希望が、形を作って人になった姿なんすよ」
酒井「そんで、根拠もあるんですから。まあ、話は長くなっけど
……
」
◇
───としまえんが終わるはずがない。
そこは未来永劫、永遠不滅なる楽園だ。
そこは暗黒を抜けた先にあった希望だ。
そこは『俺』がなくしたはずの青春だ。
そこは【無くなるはずがない】。
俺はそう信じた。
誰もがそう願っていた。
だからいつか言ったんだ。
■■■「もうこうなったら───」
■■■「───僕自身が、としまえんだ。」
イカれてるとか、ヤバイとか。そんな反応こもごも、だが俺は真剣だった。
いつかすべてのものは朽ちてなくなる。
だけど、この空間だけは別だ。そう信じている。
??「何言ってんすか、マジで」
■■■「あれだよ?としまえんが無くなったら、夏だって無くなっちゃうんだよ」
■■■「
……
としまえんは、夏の概念だからね」
そんな風にうそぶいたりもしてみせた。
・・
ある日、そこに光っている何かが現れた。
『としまえんは終わらない』
『としまえんは無くならない』
人々の声が聞こえてきた。その何かに、声は吸い込まれていった。そうして───
「ああ、ああ。そうだね、そうだとも」
誰かがそんなことを言って、光っている何かを拾う。
「この楽園が無くなるはずがないじゃあないか!ねえ、そうだろう?【■■■】くん?」
「聖杯がある。コレは誰かの願いを叶えることができる。だから私の!君の!願いを叶えよう!」
そいつはそう言って笑った。
聖杯?金色に輝くそれは、聖杯と言うらしい。
「そうだ。『彼』を召喚してしまえばいいのか。そして、『彼』を軸に、世界を維持するんだ。そうすれば魔力もそこまで必要あるまい」
「───願いの果て、この空間に心を奪われ続けた君よ。どうか君の姿で『彼』がこの世界を守ることを許してほしい」
なんのことがさっぱり分からないが、俺はただ頷くだけだった。そいつがいれば、としまえんは無くならないんだろ?
それなら断る理由がない。
拒んでしまう必要がない。
思えば、そこからして俺もソレに歪まされていた。
事実を、現実を受け入れるための心をおかしくされていた。
「としまえんは概念だ。人ではない。だから、シンボルになる姿が必要なんだ」
ああ、そうだな。
「人々の願いを、思いを、そして何より君自身の願いを。それらを乗せるに、君は相応しい」
俺ならきっとこの熱を。
「君が
……
君こそが【としまえん】だ。」
そうだ。そうなんだよ。
・・・・・・・・・・
俺がとしまえんなんだ。
◇
土方「
………
」←もう飽きて寝ている
マシュ「
……
つまり、英霊【としまえん】を召喚した何者かがおり、その方がとしまえんという空間をキャストさんを中心にして維持している、ということですね」
酒井「大体そゆこと」
【縁ってなに?】 →【ちょっと並んで立って】
酒井「
……
マスターつった?アンタ気付いてんだな。俺らの関係に」
従業員「
………
私には何のことだか」
酒井「そらそうでしょうよ、アンタは『本人じゃない』んだから知らなくて当然だ」
従業員「???」
酒井「アンタは
……
あー、としまえんを愛し、としまえんが姿を取るために概念として相応しかった、『とある男性』と同じ姿をしてんのよ」
酒井「んで!そのカウンターで俺が呼ばれたっつうこと。『酒井兵庫』ってぶっちゃけ英霊として確立できねーくらいよえーんだ、マジで」
マシュ「それで、その概念補強のために、別な人物の霊基が取り入れられているということですか」
酒井「らしいわ。その別な人物ってのが、まぁ俺ね。意識としてはほぼ俺んなっちゃってるくらい、酒井兵庫はよえーの」
酒井「だからこそわかることってのもあってさ。俺はちゃんともとの人格?っつうの?の記憶を持ってるし、性格も引き継いでる」
【疑似サーヴァント?】
マシュ「エルメロイⅡ世さんなどと、その成り立ちは近いのでしょうか
……
?」
酒井「そんで、なんで俺が呼ばれたかって言うと、俺とアンタの元になったやつは
………
」
【コンビだった】 →【家族?】
酒井「ちげぇわ!」
【父ちゃん、兄ちゃん】
酒井「やめろ!その呼び方すんの!!」
従業員「大体わかりましたが
……
ええと
……
酒井さん?」
酒井「っち、アンタにさん付けされんのも何かこう、歯が浮く感じがするってか
……
」
従業員「カウンターとして貴方が呼ばれた。ということは
……
貴方は、恐らく私を、消すために現れた存在だ」
酒井「! まぁ
……
そうなんな。アンタを消すんは、きっと俺の仕事よ」
従業員「なるほど。それで先程あんなことを
……
」
【ということは】
【キャストさんを倒せば】
マシュ「この特異点は解消される?」
ピピーッ
ダ・ヴィンチ『ところがそうもいかないんだなぁ!』
マシュ「え?ダ・ヴィンチちゃん?」
◆
ダ・ヴィンチ『話は聞かせてもらったよ!』ばーん
従業員「!?」びくっ
酒井「なんなんこのガキ?」
【すいません
……
】
ダ・ヴィンチ『うん、話の腰を折ってすまない。だが、伝えなければいけないことがあってね』
ダ・ヴィンチ『確かに、そこにいるキャスト
……
英霊【としまえん】を倒せば、【遊園地としまえん】の強度は落ちるだろう。だけど』
ダ・ヴィンチ『誰かもわからない黒幕の手の中に、それはまだ握られている。聖杯があるかぎり、魔力を存分に引き出すことができるし』
ダ・ヴィンチ『へたしたら、としまえんくんを再召喚されるかもだ!』
従業員「
……
要は、聖杯を奪わないと意味がない、ということですね」
ダ・ヴィンチ『そゆこと!しかし、いやぁ。資料を見るだけだと分からないものだね』
ダ・ヴィンチ『2020年頃の音源を確認しなきゃダメかな?』
酒井「そりゃどーも。多分脂のりまくりで最高ですよ、そのあたりなんて」
ダ・ヴィンチ『ふふっ、上の上のジョー!』
酒井「こんなガキに言われっといかちぃな!?」
土方「
……
で、話は終わったか?」
マシュ「あ、えっと、はい
……
」
ダ・ヴィンチ『最後に。こちらからの追加戦力は既に何名か送ってある、けど多分遊園地で遊んでるから、適当に合流してくれたまえ』
【ええ
……
?】
ダ・ヴィンチ『時空間が狂ってて座標を合わせるのも結構難しいんだ!すまない!』
ダ・ヴィンチ『なんにしてもそこを放置しているのはまずい。時間がズレすぎている
……
放置すれば、全ての時空が壊れちゃうかもしれない!』
従業員「!!
……
それは
……
」
ダ・ヴィンチ『まずは黒幕を見つけるんだ、みんな!』
プツッ
【いつになく適当だったな】
土方「酒井。改めて、俺が斬ってやる。そこに座れ」
酒井「すまねぇ副長さん。俺、まだ斬られるわけにゃいかねえのよ」
酒井「俺はこの人斬んなきゃなんねぇんで」
従業員「
………
」
土方「隊律破ったやつがいつまでもフラフラしてられると思うな!!」
従業員「お客様。お辞めください、ここでは暴力行為は」
土方「なんだ?お前には関係ない。下がってろ」
従業員「いえ。ここは私の地、としまえん。私が、私そのものがとしまえんなのなら、関係はあります」
従業員「───剣を収めて、去りなさい。さもなくば」
土方「さもなくば?」
ヂャキッ!
(! 土方さんが銃を構えた!)
【ちょっ!ヒッジ!?】
従業員「
……
やむを得ませんね。藤丸様、と言いましたか
……
」
従業員「貴方がたのご友人とは理解しましたが、それとこれは別問題。私は
……
!」
従業員「この土地を守るために戦うだけです。力を貸してくださいますか?」
【わかった!】
土方「マスター!てめぇまでそっちの味方すんのか!?」
マシュ「土方さんに落ち着いてもらいましょう!」
◆
がががががっ
従業員「【イーグル】!」
(くるくると回転する乗り物が
……
鷹?イーグル?)
がががががっ
土方「っ、なんだこれは!?」
従業員「だんだん分かってきました。ああ、なるほど
……
このように戦うのですね」
従業員「【スナッピー】!」
ぶしゃあああっ!!
(水がヒッジを襲う!)
土方「ちぃっ!こうなりゃあ
……
!」
ごぉぉっ!
【スキル!?】 →【まずい!】
従業員「
……
いえ、ご安心を。貴方をどうか、夢の世界へとお連れします」
♪〜
【
……
え?】
(魔力上昇。そして、始まったのは詠唱
……
)
(宝具の真名開放!)
従業員「それは人々の為、人々の幸福を願うもの。」
従業員「長き時を重ね、思い出とともに回るもの。」
従業員「光のその先、あらゆる希望を乗せるもの!」
カルーセル・エル・ドラド
従業員「【夢を乗せ輝く回転木馬】───!!」
ごおおおおっっっ
……
!!
(木馬が、豚が、あらゆるものが土方さんを襲った)
(さすがに耐えきれず、土方さんが膝を着く)
土方「ぐっ!!」
従業員「
……
今のうちです。プールをあまり楽しめなくて、申し訳ありません
……
」
従業員「ですが、我々にはやるべきことができた。黒幕を
……
この世界を作った張本人を探しましょう」
◆
(園の中に戻ってきたが
……
)
マシュ「怪しい人物はいませんね
……
」
酒井「
……
や。そこにいますよ」
マシュ「え?そこって、」
(指差した方向を見ると───)
??「楽しんでいるかな?この楽園を」
【え?!】 →【知らない人だ!】
従業員「
……
貴方は。」
??「そんな怖い顔をするんじゃあない、としまえん。君を呼んだのは私だというのに」
従業員「
……
」
【あなたは一体?】
??「かわいいかわいいカルーセルと、その土地であるとしまえんがどうしても見捨てられなくてねぇ」
??「人々の願いに寄せられ召喚されたところに、聖杯があったから使った、というわけさ!」
従業員「
……
園長」
マシュ「あれが、園長
……
?!」
園長「ふふ、ふふっ。そうだよ。私がいるから、この世界は成り立っている」
園長「特異点、だなんて呼んで異物扱いされているがね、実際このとしまえんがあるから人々は輝いているじゃないか」
園長「なぜ、消そうとする?どうして修正する必要がある?」
園長「ここにあるカルーセルを消す必要はないだろう?ここで楽しんでいる人を否定する必要はないだろう?」
マシュ「
……
それは
……
」
【それでも】
【道を違えれば世界が歪む】
園長「
……
」
【このままにしておくと危ないから】
酒井「
……
すね。魔力使ってっから、変な魔獣とかも来るかもしんねえし」
酒井「何より、としまえんは終わったんすよ。だから、それを延命さしちゃだめなんす」
従業員「
……
ええ、ええ。そうですね。その通りだ」
従業員「信じられなくても
……
受け入れなきゃな」
酒井「でも、アンタはたまーにそのこと思い出して泣いてたよ。嫁さんも」
従業員「そっか。『俺』はそんなに思い入れがあったか」
シュォォォォォォ
……
従業員「
………
」
【霊基再臨
……
!】
酒井「やる気になりました?」
従業員「
……
まぁ、ある程度は。こっちの霊基なら、『従業員』っぽく振る舞わずに済むんでこっちで行かせてもらうわ」
酒井「ははっ!やあ、そっちっすよ。俺が知ってんのは!そっちのアンタなんだ!」
従業員「
……
酒井。」
酒井「なんすか?」
従業員「なんか
……
分かんねえけどさ、お前の横ってなんかしっくり来るのな。」
酒井「はっず!!きっしょ!!何で本人でもねーのにこんな平子ってんの!?」
従業員「何なの、その謎の修飾語は」
マシュ「
……
?? と、とにかく、ええと
……
」
従業員「園長。悪いが、夢から覚める時が来たみたいだ」
園長「そうか。残念だよ」
ごごごごご
【なんだ!?】
園長「では、済まないがこいつと遊んでいてくれ。私はあと一段階、やることがあるのでね」
(でかいスフィンクスみたいなやつに阻まれる)
(くそっ!早く行かないといけないのに!)
マシュ「ここを突破します!マスター!」
【行くよ!】
酒井「はいはい、そんじゃ行きましょうか?」
従業員「軽くひねってやりますか」
◆
どががががっ!
酒井「シャアッ!」
がきんっ!
ぼぼぼぼぼ
………
マシュ「スフィンクス、撃破!」
従業員「はいお疲れ。
……
つうか、この先どうすんだ?」
酒井「そっすね。園長探さねえと
……
」
【園長は何者なの?】
従業員「さあて。俺も知らねえんだよな」
従業員「
……
まあ、さっきの内容からして
……
心当たりはひとり
……
」
【誰?】
従業員「カルーセルに深い関わりがあるっつったら一人だけだからな」
従業員「
……
だけど確証がねえのよ。ヒントがねえっつうか
……
」
酒井「カルーセルに関わり
……
?だとしたら、なんでそいつがとしまえん守ってるん?」
従業員「
……
おそらく。カルーセルを守るため、そしてカルーセルがある遊園地を守るために現れたんだろう」
【とにかく園長を探そう】
マシュ「ええ。一段階やることかある、と言うのもひっかかります」
従業員「一体あいつ、何する気なんだ?」
すたすたすた
……
(園内を進んでいく)
(途中、子供サーヴァントたちが遊んでいたり)
(カルーセルエルドラドをギルPが買収しようとしたり)
(「これパチンコだろ?CR海物語」と言いながら釣り堀に近づいてくるおじさんがいたり)
(カートのコーナーを自分の靴のローラーで滑るロンリネスな遊びが流行っていたり)
(ほしのディスコが水の中にぶち込まれたり)
(電流爆破マッチが開催されていたり)
(いろいろあったけど
………
)
【結構歩いたのに
……
】
マシュ「結局、最初のカルーセル広場に戻ってきてしまいましたね」
従業員「だな。けど、収穫だ」
【!】
(カルーセルエルドラドが回転するのが前方に捉えられるカルーセル広場)
(そこに園長がいた。手には聖杯を持っている)
園長「やあ。やっと来たのかい?他のアクティビティで時間を潰してからきたとか、そんなことはないよね?」
【まさかそんなわけ】 →【素材稼げて最高】
マシュ「先輩
……
(めちゃくちゃがっかりという顔)」
従業員「素直なのはいいことなんじゃないの?」
酒井「んで?アンタがやろうとしてることって結局なんなんすか?」
園長「そんなの決まってるじゃないか」
園長「【カルーセルエルドラドの延命】
……
ひいては【としまえんの延命】だとも」
従業員「あ?意味分かんねえな。別にカルーセルは壊れたわけじゃないでしょ」
マシュ「確か
……
資料によれば、【カルーセルエルドラド】は最終運転後、メンテナンスしてから解体され、保管されているとあります」
マシュ「また、としまえん跡地に時期を見て再設置の予定とも」
園長「それじゃあだめだ!カルーセルはいつまでも永遠に回らなければ!」
園長「そのために、まずはこの空間の強度を高めた。そして今から」
園長「永遠の夏を楽しんだ英霊やお客様から出た生命のエネルギー
……
マナを利用し、」
従業員「! 今と過去、未来の時系列を全部つなげようとしてるってか
……
そんなこと」
マシュ「
……
いえ、不可能ではないのかもしれません」
園長「そのためにもっと時間が、もっと皆の心が、願望が必要なんだ。」
園長「邪魔しないでくれたまえよ」
酒井「それはできねぇ相談よ!」
キィンッ!!
(!! 宝具か!?)
酒井「弔いの剣、ただ仲間を埋め続けた恐怖ってのが剣になんだってさ!」
酒井「──【浅葱埋葬六文銭】!」
(怨霊?魂?何かを纏った剣戟───!!)
がきんっ!!
(しかし、それはこれまた目に見えない何かに阻まれた)
ずざざっ
酒井「は?マジかこいつ、全然効いてねぇ!」
マシュ「
……
おかしいです。手応えがありません!」
園長「そりゃあそうさ。ここは遊園地なんだからね」
従業員「さすがは【遊園地業の王】ってわけですか」
園長「ほう、その肩書を知っているのかね!」
従業員「まぁな。もとの『俺』が知らないとしても、今の俺は英霊としまえん。それに纏わる知識なら、いくらか持ち合わせてるわけ」
従業員「そして、あんたが頷いたってことは
……
ちっ、このままじゃ勝てねえわ」
マシュ「どういうことですか!?」
従業員「説明はあと。今は
……
」
酒井「これどうします?逃げるしかなくね?」
従業員「
……
だな。一回立て直そう」
マシュ「マスター!」
【撤退しよう!】 →【逃げるんだよぉーっ!】
園長「させると思いますか?」
従業員「
……
ちっ!」
ざざざっ!
土方「酒井ィィ!!」
【ヒッジ!?】
酒井「げぇっ!?副長さん!?いや、昏倒させたんじゃあ
……
!!」
土方「!
……
マスター。こりゃまずい状況か?」
【結構まずい!】
土方「
………
」
土方「
……
俺が殿をやってやる。お前ら先にいけ」
マシュ「いけません!土方さんの霊基は
……
」
土方「うるせぇ!死にてえのか!!」
従業員「
……
貴方という人は本当に
……
!」
【
……
っ、ごめん!】
たたたたたたっ
園長「
……
無駄なことを
……
」
土方「さあて、テメェは何もんだ?」
◆
はあはあはあ
……
(結構走ったな
……
)
(カルーセル広場からは結構遠ざかったかな?)
酒井「畜生、副長さん
……
」
マシュ「
……
園長さんは追ってこないですね」
従業員「追ってくるはずないよ。あいつは『あそこじゃなきゃ無敵になれない』はずだ」
【どういうこと?】
従業員「
……
わかったんだよ、あいつの真名が」
マシュ「本当ですか!」
従業員「カルーセルエルドラドの生みの親、【遊園地業の王様】───」
従業員「機械技師、【ヒューゴー・ハッセ】、その人だ」
酒井「や、ちょっと
……
知らないすね」
従業員「だろうな。エルドラドは知っていてもそこまで知ってるやつは少ねえ」
従業員「だが。種は割れたな」
マシュ「遊園地業の王様であるがゆえに、遊園地では無敵
……
その概念がさらに強化されるカルーセルエルドラドの前では
……
強化を解除できず打開策もない
……
、というわけですか」
従業員「
……
うん。そういうこと」
酒井「そんなの
……
ずっちいじゃんか
……
」
従業員「
……
土方さんを止められなかったのはちょっと痛えが、あの人のおかげで逃げられたしな」
【これからどうやって戦えば
……
】
酒井「あ!そうすよ!アイツが『カルーセルエルドラドの前にいる限り無敵』だけど、『カルーセルエルドラドから動かない』んすよね?」
酒井「そんなん無理じゃね?」
マシュ「無理やり動かす?」
【どうやって!】
従業員「
………
うまく行くかわかんねえけど、方法はありそうなんだよな」
マシュ「え?本当ですか?キャストさん!」
従業員「その代わり、できる限り成功に近付けるから
……
悪いんだけどちょっと時間稼ぎしてくれない?」
マシュ「! はい、わかりました!」
酒井「まーたそういうめんどっちいことすんだから!」
◆
(そして我々は、リベンジを果たしに来た)
(美しく輝くメリーゴーランドの前に)
ざっざっざ
【
……
園長】
園長「やあ、勝てないと分かっていながら来たのかい?」
園長「それとも、私に手を貸す気になったとか?」
酒井「んなわけねーべ、バカじゃねぇんだから」
酒井「弔い合戦だよ」
マシュ「はい。あなたを倒しに来ました、園長」
マシュ「いえ、【ヒューゴー】さん!」
園長「! ほう、真名をいつの間に」
園長「まぁ、あの感じじゃあすぐにバレそうなものでしたからね、仕方がありませんか
……
」
園長「だが!真名がわかっただけでは!私には勝てない!」
従業員「その通り。だから今から
……
」
従業員「【もうひとつの宝具】を使う。時間稼ぎ頼んだ」
【わかった!】
園長「そんなことができるとでも?」
ごごぉっ!ぷしゅぅ
………
【なんか嫌な音が───】
マシュ「!? 魔力、最大!皆さん、構えて!」
トロットワール・ルーラン
園長「【蒸気にて廻る夢の道程】」
(それは精神攻撃を孕んだ、幸福で危険な一撃だった)
(自分達は夢を見ている。とても幸せな夢を見ている)
(所長も助けて、ダ・ヴィンチちゃんも小さくなくて、)
(目がかすみ、現実がぼやけて見えないや)
(肉体と精神の乖離が生む、歪による強烈な攻撃だ)
(抗い、きれ
……
)
………
あ。
(───ドクター。)
『だめだよ藤丸くん。君はここで立ち止まっちゃ』
『これは夢だ。甘く、切ない夏の夢だ』
『わかってるんだろう?』
(
……
ああ、うん。ごめん、ドクター。俺は)
(ちょっと、現実から目を逸らしていた)
従業員(
……
、俺は
……
目を逸らしていた。逸らしすぎていた)
従業員(あの頃の俺が何を願ったかなんて、今更言うべきことじゃない。それに、その気持ちはよくわかる、わかってしまう)
従業員(だからそれを責める気はないし、逆に援護するつもりも毛頭ない)
従業員(だけど───)
■■■「妄想で語るなら許容範囲。事実になるなら儲けもの。」
■■■「だけどさぁ、本当(まじ)じゃないことを捻じ曲げんのは違うでしょ。」
■■■「そのノリを現実に持ち込んでんじゃねえぞ。さすがの俺もキレていい?」
従業員(
……
そうだ。本当の俺なら、きっとそう言う)
従業員(俺は
……
この世界が間違っていることを知っている)
従業員(終わらせたくないけど、終わらせなければならない。諸行無常、世界は必ず始まりと終わりで作られている
……
)
キィィィィンッ
………
!
従業員「この世界が俺なら、この空間が俺のものなんならさぁ!」
従業員「ちったぁ力貸せよとしまえんッ!!」
キラキラキラ
………
レガシー・アトラクション
従業員「 【水と緑の遊園地】 」
(!!)
(土地を限定することで使うことができる、宝具)
(まさに、切り札。彼を彼たらしめる、真の力)
(彼の思いを具現化する───【固有結界】)
(すなわち。)
従業員「この空間まるごと俺のもの(としまえん)だ」
園長「!?」
従業員「連れてってやるよ。好きだろ?こういうアトラクション」
ごおおおおっ!!
マシュ「!? 今わ、わたし、は
……
」
酒井「
……
!! やっべ。俺寝てた?」
マシュ「というかここは一体
……
!」
【突然暗くなったね】
酒井「つかなんか乗り物すか?」
マシュ「ええと、前方、何か見えます!」
園長「そんな、そんな、そんな
……
!!」
従業員「あ?ああ、お前らとしまえん来たことないんだっけ。じゃあ知らないか」
・・・・・・・・・・
従業員「ミステリーゾーンだよ。」
【!!!???】
◆
ごごご
………
マシュ「ミステリーゾーン!?」
【マシュ!知っているのか!】
マシュ「ええ!」
酒井「何でしたっけ?なんかこえーとこっすよね」
従業員「そうそう。ほら、見ろ」
ずおおおっ!(首吊り人形)
【にぎゃあああ!?】
酒井「っっごはぁ!?」びくびく
従業員「んんんん
……
」びくびく
マシュ「あなたも怖いんですか!?」
園長「ああ、あああ
………
」
【あれ?効いてる?】
従業員「
……
そ、そういうこと。(涙目)」
従業員「ここは恐怖の世界。としまえんにあって唯一と言っていい、笑いのない世界だ」
従業員「ここに
……
こいつの望む夢はない!」
園長「くそぉ!くそおぉ!!違う、違うっ!恐怖を味合わせるアトラクションもまた、カーニバルの醍醐味!」
園長「だが
……
だが!夏を、カルーセルを楽しむ人々の心を依代にした今の私では
……
」
園長「真逆の精神!このままでは、自壊
……
くっ!」
キイイイイン
マシュ「! ヒューゴーさん、再び魔力充填!」
酒井「───させっかよ」
ざっ
(動く足場の上で、酒井兵庫は間違いなく一瞬静止した。)
(
……
ところで、新選組は戦いにおいて無敵と言えるほど強い集団であるということはご存知だろうか)
(それは『多人数対一人』の戦いをつね心がけたから、何より戦う相手の全てを
……
癖や流派などを全て調べてから戦いを挑んていたからだ)
(故に新選組は───)
・・・・・・・・・・・・・・・・
(戦死者より粛清によって死んだ隊員の方が多い。)
(そして、それを処理していたのは)
酒井「敵ではなく、内なる味方によって朽ちた体」
酒井「手向けるは三途の川の渡し賃」
酒井「
……
まぁ、向こうでうまくやれや」
あさぎまいそうろくもんせん
酒井「【浅葱埋葬六文銭】」
(連なる六文が園長の体を撃ち抜いて拘束し、)
(手向けとして体に焼き付いている)
(新選組の有名な浅葱色の羽織は、実は初期から中期にかけてしか使われていないらしい)
(それを処理していたのは)
(古参である酒井兵庫であろうことは想像に難くない)
(ちなみにあとから聞いたら───)
酒井『ああ、あれすか?かっけーでしょ。宝具』
酒井『でもホントはあれ、【浅葱埋葬非情剣】っつー剣技なんすよ』
酒井『裏切り者を殺すための剣。俺が食らった方の剣ね。だけど俺本体に剣の逸話がなくって使えなかったんだわ』
酒井『浅葱は新選組の羽織、埋葬はそのままな。六文銭は雰囲気』
酒井『
……
ってのは半分冗談。三途の川って知ってる?マスターさん』
酒井『その川を渡るための船には、ちょうど駄賃が六文いるらしいよ』
(埋葬のための一撃)
(味方が倒されている時に限り、威力が跳ね上がると言う特殊な効果があるらしい)
(なんで?不思議)
しゅっ
園長「!!」ブシャッ
酒井「っし!行けたろこれ!」
がっこんっ!!
【!! レールが!?】
マシュ「酒井さん!」
酒井「体幹しっかりしてっから安心して!」すたっ
園長「俺は、俺は!」
従業員「そろそろフィニッシュだな
……
!」
どぉぉぉぉんっ(ばらばら死体の模型があらわれた!)
酒井「」白目
園長「」白目
従業員「スッ
……
」目を閉じる
マシュ「
………
」
【あのさぁ
……
】
しゅわあああああ
………
園長「! もとに戻った
……
!」
従業員「怖かった。すごい怖かった。無理だったわ。きつい。きつすぎる。」
従業員「泣いちゃった、俺ちょっと泣いちゃったもん」
【なんでやったん?】
園長「ふふ、も、元に戻ったのなら
……
」
酒井「いや、もう無駄っすよ。アンタ新選組の戦い方ナメんなよ」
酒井「一応、俺池田屋事件とかも行ってっしね」
園長「なに?」
酒井「霊核砕いたんすよ。なんで気付かねえの?」
園長「
……
は。はは!そんなはずは
……
!」
マシュ「いえ、ヒューゴーさん。あなたの野望はもう終わりです」
きらきらきら
……
園長「な
……
!?私が、消えかけて
……
いや、まだまだ、まだだ」
園長「そうだ!この楽園に集まった魔力を
……
使えば!」
園長「
……
!」しゅおおおお
従業員「───やりやがったな?お前」
園長「え?」
従業員「夢を与える場所。としまえんの輝きを自分のために使おうとしたな?」
従業員「それが許されるんなら、お前はもう───」
従業員「園長でもなんでもねえよ。」
園長「何を!私は、カルーセルは
……
!」
従業員「現実の彼方にて、木造りの馬は待つ」
従業員「世界の全てを手に出来る楽園の象徴!」
従業員「さあ、さあ!喜びを今、ここに!!」
カルーセル・エル・ドラド
従業員「【夢乗せて輝く回転木馬】───!!」
ずががががががががっ
園長「なぜ、なぜっ!?なぜカルーセルが私に!」
従業員「お前が禁忌を犯したからだ」
園長「ぐおおおお!?」
従業員「じゃあな、ヒューゴー・ハッセ。あんたの目論見はまぁ悪くなかった」
従業員「嬉しかったしな。
……
ありがとね、としまえんで夢を見せてくれて」
園長「おお、おおお
………
!!」
しゅううう
………
園長「
……
エルドラドは
……
カルーセルエルドラドは
……
」
園長「滅びない、永遠の
……
!」
だっ
マシュ「!? 園長、離脱しようとしています!」
【逃さない!】
園長「そうはいかない!私はまだ
………
」
ひゅっ
園長「
……
、え?」
沖田「───無明 三段突き」
園長「が、ああああ!?」ぶしゅうっ!!
マシュ「沖田さん!」
沖田「タイミングを計ってたんですけど、今しかなかったですね!?」
酒井「ナイッス、沖田ぁ!!」
沖田「あなたに褒められるのは腹たちますけども!!」
園長「ぐああああ
………
!」
シュゥゥンッ
………
ぽうっ
マシュ「園長ヒューゴー・ハッセ、消滅を確認しました。聖杯もここに出てきています」
ぽう
……
がしっ
【回収、と】
マシュ「これであとは
……
」
酒井「
………
」
従業員「あとは俺を倒すだけ、と」
酒井「あー、そうなっちゃいますね」
◆
従業員「今日さぁ、すっげぇ楽しかったじゃん。俺も結構満足したし」
従業員「でもさぁ、ごめんなぁ。やっぱ俺、としまえん無くなんのやだわ」
従業員「だから悪いけど、全力で戦っていい?」
酒井「めちゃくちゃ言うじゃないすか」
マシュ「気持ちはよく分かりますが
……
」
従業員「だってさぁ
……
としまえん好きだし」
酒井「まあ
……
そうなりますよね。アンタのことだし大体想像ついてましたけど
……
!」
【やるしかないのか!】
マシュ「
……
マスター!最後の戦いd」
沖田「おおっとうっかり三段突きがぁ!!」
従業員「ごふっ!?」どすどすどす
【やったー!!!??】
酒井「平っ
……
キャストさぁん!?おい沖田ァ!?」
沖田「今の暗殺する流れじゃないんですか?」
酒井「や、確かに!戦いにきぃからありがてぇけど!」
従業員「ああ、なにこういう感じね?まぁいいけど
……
」キラキラキラ
マシュ「消えかけてます!?」
酒井「最速すぎんだよなぁ!つか、俺の出番!」
従業員「いいじゃん。これで事件解決すんだからさ。な?」キラキラキラ
【また会えるかな】
従業員「
……
まぁ、うん。また縁がありゃあ」キラキラキラ
従業員「俺がいなくても。ここにとしまえんがなくても
……
」キラキラキラ
従業員「また、夏は来るんだろうな───」キラキラキラ
シュゥゥンッ
………
マシュ「ええっと
……
」
沖田「ふっふーんっ!沖田さん大勝利です!」
酒井「いいんかなぁこれで
……
」
◆
───で、結局カルデアに帰ってきた
沖田「
……
と言うわけなんですよ!」
ノッブ「何ドヤ顔しとるの?人の手柄奪っただけじゃろ」
沖田「違いますよ!酒井さんが戦いにくそうだったので、私が代わりにですね」
ノッブ「それのどこが手柄奪ってないのか聞いておるんじゃけど
……
」
酒井「マジひでぇすわ。なんでそういうことすんの?」
沖田「っていうかゲェーッ!?なんで普通にいるんですか!?」
酒井「え?縁ができたから」
ノッブ「そこそこ面白そうなやつではないか。どれ近うよれ」
酒井「は?なんなんお前」
ノッブ「ところでお主、電波に強いってマジなのか?わしもラジオとかご一緒したいんじゃが、じゃが!」
【夏の終わりだね】
マシュ「
……
はい。その最後に、水着で遊べて何よりでしたね」
(こくんと頷く)
(にしてもマシュの水着は美しいなぁ)
(
……
また見たいな、礼装で着せるか)
マシュ「先輩、変なこと考えてませんか?」
【いや、まさか】
マシュ「それにしても
……
ちょっと遊び足りませんでしたか?」
【もっと遊びたかったね】
【夏も終わったし
……
】
■■■「夏はまだ終わってねぇよ」
【!?】
従業員「俺がいる限り夏は終わんないから」
【英霊としまえん!?】
従業員「ん。なんかしんないけど、気付いたらここに喚ばれてた」
従業員「俺の宝具、【水と緑の遊園地】を場所を限定して展開すれば、そこだけとしまえんになるけど
……
」
従業員「
……
遊ぶ?」
マシュ「!!」
【ぜひ!】
従業員「はいはい。それじゃあ
……
」
従業員「───いらっしゃいませ、お客様。」
(そしてこのあとカルデアの半分くらいに宝具を展開させた結果)
(いろんなサーヴァントが遊園地で遊んでしまい)
(全員ダ・ヴィンチちゃんに死ぬほど怒られるのはまた別な話)
終
◆
───おまけ
従業員「
……
あ。」
酒井「あ、アンタ。いつの間にいるんだよ」
従業員「知らねえ。俺も気付いたらここにいた」
酒井「はー
……
、まさか『こんな状態』でもアンタとおんなじとこにいることになるとはね」
酒井「まぁいいんすけど。よろしくお願いしますよ」
従業員「こっちこそ。なんもわかんねえんだけど、まあよろしく頼む」
酒井「あー
……
でもなんて呼びゃいいんだ?としまえんさんでいいの?なんかしっくりこねえんだけど」
従業員「好きな風に呼んだらいいじゃん、俺が返事するかどうかはともかく」
酒井「そうすか。じゃ適当にやらせてもらいますわ」
従業員「ん。じゃあまたあとでな、酒井」
酒井「
……
はい。」
すたすた
酒井「
……
■■■さん。
……
あー、またちゃんと
……
呼べなかったなぁ」
酒井「まあ、そのうち呼べるようになっか。なんか、イベントのどさくさとかで」
◆
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