ナスカ
2023-04-26 23:13:58
6609文字
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ひとすじの光、ベル 〜ミュージカル美女と野獣感想〜

劇団四季の舞台「美女と野獣」の感想です。

皆さんグッドハーブニング!ナスカです!
今日(2023/04/26)は、ずっとずっと後回しになってしまっていた劇団四季のミュージカル「美女と野獣」を観劇してきました!!!早く観たい早く観たいと思いつつ、こんな時期になってしまって😇ア〜
けどすごく良かったので!!!湧き上がる衝動のままに感想を書き連ねていきたいと思います!!!

劇団四季のミュージカルを観るのは3回目です。一昨年の6月と昨年の5月にオペラ座の怪人を観て、違う演目を観るのは初めてです。
で、今回もやっぱり動機が不純というか……
たしかに「美女と野獣」はアニメーション版も実写版も見ているので「原作未履修でパロを書く」という状態ではありません。けどやっぱり四季の舞台の魅力を知ってしまったからには、こっちも観て色んな媒体の色んな解釈を自分の中に注ぎ込みたい!!……という気持ちなのです。まあ前述の通り、観るまでに時間はかかってしまいましたが……😇

さて、せっかく舞浜まで行くのです。公演時間までパーク外施設を楽しむことにしました。舞浜駅の発車ベルが「ビリーヴ!」であることにウルウルしつつ、雨を掻い潜りながらフリー切符を買ってリゾラで周回。ランドホテルのドリーマーズラウンジで紅茶のロールケーキ(シンデレラモチーフ♡)とブレンドハーブティーを楽しみ、アンバのロビーでひたすらピアノの演奏を聴いていました。

いよいよ開場のお時間。かつてシルク・ドゥ・ソレイユの公演が行われていた「舞浜アンフィシアター」が会場です。アンフィに行くのは初ですが、公演スタートの頃にニュースの特集でステージの様子を見たことがあったのでなんとなく知ってはいました。演者と最前列の近さすごかったですね……
私はA席。全体としては11列目で近さは申し分無しなのですが、ほぼ右端なので見切れ席でした。ほとんど問題なかったのですが、やはりS席で見てみたいものです🤣

照明が落ち、イントロダクションのナレーションが始まります。舞台右には城の入口となる扉が、その前には王子様が立っています。ここのシーンの王子様、なんと衣装が「あの青い燕尾服」じゃなくてステンドグラスに描かれている姿のものなんです!肩を覆う感じの、あれです、アっくんのマントみたいな(喩え方ーーーッ!!!!)
わがまま放題に育てられ傲慢になった王子様は、流れ通りに「泊めてくれ」と頼んできた醜い老女を追い返そうとします。人を見た目で判断するなという老女の警告を無視して再度追い立てようとすると、老女の体はフワッと浮き上がり、輝くばかりに美しい魔法使いの姿に変わりました!ステンドグラスが切り替わるカットの、あの浮遊感を実際に演者さんを浮かせて表現するとは!!!そして心に見合った姿として、美しい王子様は野獣の姿に……😭私としてはこっちの姿でも十分好きなのですが🤣

場面は移り変わり、ベルの住む村が舞台の上に現れます。ベルの感情豊かな様子が歌声、身振り手振り演技の全てから伝わります。ベルが読書好きであることは皆さんご承知のことと思いますが、彼女が今回読んでいたのは「パリの鐘つき男の話」だったのです!そう、ベルがカメオ出演したことでも知られるフランス生まれのもう一つの名作「ノートルダムの鐘」をベルは読んでいたのです!(ちなみに7月にこちらの舞台も観に行きます!楽しみ!)
もちろん、ベルだけが素晴らしいのではありません。アンサンブルを演じる村の人々も最高!アニメーション版「美女と野獣」は元からミュージカル仕立ての映画ですが、やはり演者さんたちが舞台の上で歌って踊るの様子は圧巻!!画面やスクリーンを観ているのとはまるで違います!
そして満を持して登場!ガストン&ル・フウ!映画通りにガストンが撃ち落とした鳥をル・フウが受け止め損ねます。マジで、天井から、鳥が落ちてくるんです🤣
けれどこのガストン、な〜んか抑え気味に感じたんですよね🤔声の張り上げ方とか……(そう思って痛い目見た)
ル・フウはほぼ役目変わらず、けど「生身の人間でこのコミカルな動きする!?」という演技が多くて心配になるくらいでした🤣あんな勢いがいいでんぐり返し、二次元以外で見たことないのですが……ww

「変わり者ベル」こと「朝の風景」の場面が終わり、ところはベルの家の前。ガストンとル・フウに父親を「イカれている」と言われたベルは怒り心頭。そこへパパのモリース(アニメーション版だとモーリスなのよね、なんで変えたのかな🤔)が発明品を引っ提げてやってきます。自転車と薪割り機が合体したような代物です。これも大道具なのよね……すごい……
アニメーション版ではモリースは「ベルの父親」というポジションだけで、ベルの行動原理の一つでした。しかし今回は違ったんです。もう一つ大事な役目がありました。
「私って変わってるのかしら」と父親に村での孤独を吐露するベル。モリースは「自分もそう思っていた、けれどお前の母さんと出会って自分も含めて何もかもが変わった」と伝えました。モリースは美女と野獣のテーマの一つ「愛する人と出会うことで起きる変化」を象徴する人物になっていたのです!ワーオ!!!こりゃすげーや!!

舞台では馬を登場させるのが難しかったのか、フィリップは登場しませんでした。モリースは村から離れた何処かで開催される祭りに発明品を出品するべく、それに乗って家を発ちました。そのうち辺りがだんだん暗くなっていって……なんとここで発明品が故障!あ〜らら……狼まで出てきちゃって……
狼ももちろん、演者さんたちが動かしています。暗いシーンなのではっきりとは見えませんでしたが、間違いなく動かしてましたね、あれは。
たどり着いたのは元王子様こと野獣の城。ええ、不法侵入です。野獣から言われてみれば()
ここで家財道具にされた召使いたちのご登場。
まずはルミエール。ン!?ルミエールの手……いや当たり前なんだけど、蝋燭…………火が!?!?
そう!このルミエール!!火がつくんです!!!めーーーっちゃびっくりしました!!!あと声がすんごく宮野真守さんに似てるなってオモイマシタスミマセン 彼はとっても恋多き殿方のようで、出るわ出るわ浮気の話。羽箒にされた恋人バベット(別媒体ではフィフィとも)と言い合いになりますが、すぐにいちゃつき直します。何こいつら🤣
もう一名はコッグスワース(促音が追加された理由は不明)、アニメーション版ではルミエールから「時計のおばけ」と呼ばれることになる城の執事長です。もてなしたがりのルミエールと異なり、主人である野獣を怒らせないようにするため彼の言うことに従順です(なおおだてに弱い模様)
最後はミセス・ポット&その息子のチップ。えっ、ポット夫人、ずーーーーーっと片手固定ですか!?絶対キツイじゃん……あの姿勢のまま歌って演じてって絶対無理🤣凄すぎる!チップ坊やはどうやって登場するのかと思いきや……あれ?頭だけ……??お盆の上にチップ役の子の頭だけ載ってます。サービングカートに載ってる時はまだわかる。けどお盆の………………??生首状態なのにちゃんと動いてたので混乱しました。どういうこと???
久しぶりの客人だと彼らはモリースにおもてなしをします。しかしそれをご主人さまがお許しになるはずがなく……😇
野獣のお出ましじゃ〜〜〜!!!!これで役者は揃ったぞ!!!この野獣、最初こそ怒鳴り散らすし咆えるしおっかないのですが、少しずつその心根が露わになる様子は本当に見ていて切ないやら可愛いやらでした。たぶん演じる方にもよると思うのですが、金本泰潤さんの野獣は割りと人間感が強めだったように感じます。もちろん見た目は野獣だし野獣なんですけど、「彼の中に何かが見える」を感じる演技だったと思います😌つまり素敵ってこと😌

さて、役者が揃ったので全体通して語っていきたいと思います。

まずベル。観劇に備えて何回かアニメーション版を見返していたのですが、それを重ねるうちに「ベルは男性をおだてて手のひらで転がすのが上手い」と感じるようになりました。発明がうまくいかず、「もうやめる!」と憤慨する父親に「パパならできるわ。必ずお祭りで優勝する」と言ったり、コッグスワースに「お城の中を見せて。貴方がお城の権威みたいなものなんでしょ?」言い、事が自分に有利に運ぶようにしています。彼女がミュージカルという生きた舞台の上に現れたことで、その要素が台詞や演技から更に強く感じ取れるようになりました。
それと野獣に負けず劣らずな「頑固さ」も良いですね。野獣から夕食をともにするようにと「命令」され、それを突っぱねたことで「何故そう頑固なのだ!」と言われます。一度こうだと決めたらテコでも動かない。ついには野獣が「オネガイシマスッ」と小声かつ早口で夕食を共にすることを頼むようになるほど。ベルが野獣に負けないくらい頑固だったからこそ、「自分の思い通りにならない存在」、要は「他者」として見ることを迫られるんですよね。

次に野獣。いや〜〜〜〜〜〜めっっっっっちゃ""""良い"""!!!!アニメーション版では表情で描かれることが多く、昔はわかりづらかった「愛」の感情がオリジナル曲や台詞にこれでもかと詰め込まれています。
舞台だからこそという面もあると思うのですが、アニメーション版よりも野獣の感情がわかりやすくなりました。ベルに対して怒鳴ってしまったことを反省して、彼女がいないところでひたすら「紳士的に……紳士的に……紳士的に……」とひたすら自己暗示していたり、ビーアワゲスト開催中と知らずにベルの部屋まで行って「これ食べない?」と話しかけてみたり……。とにかく野獣、可愛いんです。
けれど彼は自分の感情をコントロールできず、西の塔に入ったベルに「出ていけ」と怒鳴り散らし、果てにはベルの服を勢い余って破ってしまいます!キャーエッチーッ!!(((殴 当然野獣にそんなつもりはなくて、ベルが去っていった空間に「ごめんよ」「すまなかった」「怒鳴るつもりはなかった」と謝罪の言葉を放ちました。あーーーーーここ切ないーーーーー😭😭😭😭😭
ここで歌われるのが「愛せぬならば」。舞台版のオリジナル曲です。「こんな心身でよくも彼女を好きになったものだ!どうせ報われないんだから死んでも構わねぇ!!」みたいな趣旨の曲です。
これがさ……「自分の醜さゆえ」に感じる心から来る曲なんだけどさ……これのリプライズがさ……「Beauty&The Beast」のあとに来るってパンフで読んじゃったのよ……
つまり「自分は心も体も醜い!だから彼女からは愛されない!命なんていらん!!」っていう趣旨だったのが「ベルのことが大事だから自由にしてやったけど、彼女は戻ってこないだろうからもういいわ命なんていらん人間に戻る理由もない」っていう趣旨に変わってるの。ベクトルの違う「諦め」を一つの曲にするってすごくね??
ここのシーンが第1幕の最後だったんだけど、「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」のラストにブチ切れてシャンデリア落とした怪人と色々重なってヒッてなりました😇

さてさて、そんな二人は野獣がベルを狼から救い、それをベルが手当てしたことでグッと縮まります。それを後押しする家財道具の皆さんたち。ポット夫人が用意したスープを一緒に飲む二人ですが、野獣はスプーンが上手く使えません。そんな野獣を見たベルは器を手に持ち、二人は同じ所作でスープを飲みました。ここでベルが「(スープが)毛に付いてるわ」とからかいますが、野獣はもつ本気で怒ったりしません。
完全にベルに惚れた野獣は、ベルに城の図書館をまるごとプレゼントすることに。ここはアニメーション版の通りですね。ここから少しずつ野獣の所作が人らしくなっていきます。
ドレス姿のベルを見た野獣はルミエールから「ドレスのことを何か言って!」と言われて「ピンクだ!」と言い放ちます。そ、そうじゃねぇ〜!!!🤣🤣🤣🤣とこれには場内が笑いに包まれました。その後野獣はちゃんとベルのドレス姿を褒めてました🤣
本を読んだことがないという野獣にベルは「アーサー王の物語」を読んで聞かせます。ここでずっとイチャイチャしててもう見ててニヤニヤするのなんのって……
そして忘れちゃいけないボールルームでのダンスシーン!これだよね!!なんとこれはベルからのお誘いという事になっていました!「私にチャンスをくれる?今夜一緒に食事しましょう」と、最初に夕食を断ったことへのアンサーがなされたのです!
ベルに告白したいけどヘタレな野獣はすんごくモダモダしてて、ルミエールとコッグスワースに後押ししてもらってやっと……という様子。もう野獣ずっと可愛い。ダンスをしようという時も、ベルに手ほどきしてもらいながらでした。アニメーション版でも出てきた演出でしたが、「長く野獣でいた」「甘やかされてわがまま放題だから勉強もしていない」という予想が安易につく舞台版ではダンス一つできないというのは納得でしたね🤔エスコートするベルが余裕綽々でまた良いんだわ👍

やっべ気がついたら美女と野獣の二人の話しかしてねぇ😇本当はセットの話とかもしたいんだけど、見切れ席だったから十分に感想が出てこない……。ただ西の塔の大道具がすごかったとだけ言っときます。あれはすごいよ、マジで。

家財道具の皆さんも「人間に戻りたい」という気持ちをひとつに、ベルと野獣の恋を後押しします。彼らは時間が経つにつれて「モノ」になっているらしく、特にコッグスワースは劇の途中から背中にねじ巻きが生えてきてました。
ルミエールはバベットともう一度愛し合いたい、ポット夫人はもう一度息子の城を走り回る足音が聞きたい……、と人間に戻りたい理由は様々。その想いが歌われる「人間に戻りたい」では、舞台手前で家財道具の皆さんが歌い踊り、そして真ん中で「人間として生きる喜び」を象徴するようにアンサンブルのダンサーたちが歌い踊り、その奥では希望の象徴であるベルと野獣の寄り添う様子が……

さて、やっと「抑え気味」と評したガストンの話をしたいと思います。抑え気味だと感じた彼は、「暴徒の歌(アニメーション版では夜襲の歌)」で大爆発を見せます。ベルを何が何でも自分のものにしてやるという欲望と野獣を排除するという使命感。「動物を狩っているから奴らの危険さはよくわかる」と自分の立場を最大限利用して、村の人々を扇動していきます。緊張感はもちろんありましたし、閃光と轟音で行われる雷の演出も怖かったです。けどあの曲を舞台の上で、迫力の歌唱とダンスで繰り広げてくれるワクワク感は半端なかったですね。あれはすごい。

舞台だから仕方ないのですが、家財道具vs村人の大乱闘シーンが無かったのはちょっと寂しかったですね😭けどその代わり(?)に、ガストンが野獣を2回も!2回も刺したんです!!!マジかよ!!!それも雷の演出付き!!!イヤァアアアアアアってなりましたね……結末を知っていても……。そこのくだりでガストンが「ベルがオレをここに連れてきたんだ!お前を殺させるためにな!」的なこと言って、野獣が「嘘だ!」って返すんですけど、それってベルのことちゃんと信じてるってことよね……😭😭😭😭あぁ愛だわ……😭😭😭😭
ちなみに転落するガストンをベルは助けようとしているらしく、軽く身を乗り出す様子が見られました。苦手なタイプだけど人命かかってたからね……またガストン自業自得だったけどね……😇

ベルを愛し、ベルに愛され、ついに野獣は王子様に戻りました!やったーー!!!よかった!!!!末永くお幸せにしてください!!!
本当はもっと語りたいことあるんだけど(トライアングル鳴らしてた男性アンサンブルさんが可愛かったとか、人間に戻ったチップが可愛かったとか、色々!)、収集つかなくなるし長くなるのでこの辺りにしておきます😇

次はノートルダムの鐘観に行きます!!!あとパロ小説書きます!!!では!!!!