ナスカ
2021-10-01 17:47:15
6765文字
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sooga and the seven prophets(スッパと七人の占い師)

アストル君がDLCのトレーラーで7人に増えていたので、七人の小人に照らし合わせて白雪姫パロです。白雪姫はスッパです。でもべつにお姫様ってわけじゃないです。
絵本風なのでひらがな・カタカナのみになります。そのくせ内容は結構重めです。

むかしむかしあるところに、めがみさまにおつかえするいちぞくがいました。

めがみさまのうまれかわりがおうこくをつくると、そのいちぞくはおうけにつかえるようになりました。

しかしながいじかんのなかで、そのいちぞくはおうけからひどいしうちをうけるようになってしまいました。

そのいちぞくは、しうちをうけいれたものたちと、しうちにたえられなくなったものたちに分かれ、またさらにながいじかんがすぎました。


しうちをうけいれたものたちはむかしとかわらず「シーカーぞく」とよばれ、やまのなかにあるちいさなむらでしずかにくらしていました。
そのむらには、シーカーぞくのなかでももっともつよいといわれたせんしのスッパというせいねんがりょうしんとともにすんでいました。
スッパはむらのひとびとからしたわれ、みらいのぞくちょうとよばれていました。
スッパがけんのたんれんをしているすがたをみた、たびのおとこはちかくにいたこどもにききました。

「なあ、あのせぇたかのっぽはどれだけつよいんだ?」

「スッパはすごいのよ!このむらにいるだれよりもつよいんだから!」

たびのおとこはたんれんしているスッパにこえをかけました。

「おまえ、みどころあるなぁ。いいぶじんになるぞ」

「は、はぁ。それはどうも……

みしらぬたびのおとこにほめられはしたものの、スッパはとまどいました。

「いっちょ、おれさまのちからをみせてやろうか」

たびのおとこはそういうと、めにもとまらぬはやさでたんれんようのおおきなわらにんぎょうをきりさきました。

スッパはそれにおどろき、こんなつよいひとにほめられたのだとうれしくなりました。

「またいつか、おあいできますでしょうか」

「あぁもちろんだ。ここはいいむらだからな。またくるよ」

スッパはたびのおとこがもういちどむらをおとずれるひを、たんれんをつづけながらまちつづけました。
ところがあるとき、スッパのりょうしんはうたぐりぶかいおうのいかりをかい、ごうもんされたうえにころされてしまいました。
おうはつぎにきょういとなるものを、まほうのかがみにたずねました。

「かがみよかがみ、このハイラルをおびやかすものはどこにいる」

「それはカカリコむらにすんでいるせんしです。ゆきのようにしろいかみ、あさぐろいはだ、まぶたにひいたあかいけしょう。むらのもののしんあつきせんし」

「スッパか!」

おうはさっそくへいしをむらにおくりこみ、スッパをつかまえようとしました。
おだやかなむらのものたちもそれにはおこり、スッパにむらのおくのもりからにげるようにいいました。

「スッパ!はやくランナウェイするんだ!」

スッパはかなしみぜつぼうしました。
なぜじぶんがこんなめにあわなければならないのかと。
なぜりょうしんがころされ、じぶんもおわれなければならないのかと。
おうけがにくいとすらおもいました。
けれどじぶんひとりではなにもできません。

そうしてにげつづけていると、はいきょになったむらにたどりつきました。
そのなかにいっけんだけ、かたちをとどめているいえがありました。
スッパはこんなはいきょのむらにだれもすんでいるはずはないとおもい、いえのなかにはいりました。

しかしスッパの考えとははんたいに、だれかがくらしていることがいえのなかのようすからわかりました。それにしてもちいさなイスやテーブルばかり。それにそうじもゆきとどいてません。こどもだけでくらしているようにみえます。

「もしかすると、このむらもおうのめいれいでおそわれたのでは……

そうなればこどもだけでくらしているのもうなづけました。おとなはみなころされたのでしょう。ここにすんでいるであろうかわいそうなこどもたちのために、スッパはくものすがかかったほうきをとってそうじをしました。

へやじゅうをきれいにして、こどもたちがかえってきたときのためにおいしいスープもつくりました。
むらからにげだしてからずっとやすんでいなかったスッパは、いえのにかいにあるこどもたちのベッドなんだいかかりて、ねむることにしました。

さて、そこへいえのもちぬしであるこどもたち……いいえ、スッパよりもせたけはひくく、スッパよりもとししたそうでしたが、どうみてもこどもではないしちにんがかえってきました。
みなおなじむらさきいろのかみのけで、おなじふくをきていて、おなじようにいろじろのななつごでした。なまえはぜんいんアストルといいました。アストルたちはうらないをしごとにしていましたが、いまはこのおうこくをききをおとしいれるためのけいかくをたてていました。スッパのおもっていたとおり、このむらもおうのめいれいでおそわれていたのです。

いえにはいったとたん、アストルのひとりがおどろきました。

「な、なんだ!なぜこんなにへやがきれいなのだ!」

「うまそうなにおいがするな……アデヤなべか?」

「きょうはぜんいんでもりまででかけたはず……だれがこんなことを……

アストルたちはかんがえましたがわかりません。するとにかいにあがっていたアストルのひとりがおおいそぎでかいだんをおりてきました。

「デカいのがいるぞ!きっとそいつがこんなことをしたにちがいない!」

アストルたちはぜんいんそろってにかいにいきました。するとちょうど、スッパがめをさましました。スッパはおなじかおでおなじかみがた、おなじふくをきたしちにんがいることにおどろきました。

「あいすまぬ、おわれているみゆえにこのいえをかしてもらった。すぐにでもでていこう」

「おまえ、そのかみのいろはシーカーぞくか?」

「あぁそうだ。なにゆえかわからぬが、おれはおうにおわれている。りょうしんもおうにころされた」

それをきいたアストルのひとりはふるえあがりました。おうにおわれているものをたすけたとなれば、じぶんたちもただではすみません。とっととでていけ、といおうとしたとき、またべつのアストルがいいました。じぶんたちとおなじめにあったスッパをほうっておけなかったのです。

「さぞかしつらかっただろう。おうがおまえをころすのをあきらめるまでここにいるがよい」

「たすかる。そのれいに、なんでもしよう。そうじやりょうりいがいにも、ちからしごとがとくいだ。まきをわったり、おもいにもつをもちあげたりできる」

それをきいたアストルたちはよろこびました。こうしてスッパはしちにんのうらないしのアストルたちとくらすことになったのです。


そのころ、おうは「スッパはしんだ」というむらのものたちのにせもののほうこくをきいてまんぞくしていました。あんなにつよいせんしがいては、シーカーぞくがいつうらぎるかわかりません。そこでおうはまほうのかがみにといかけます。

「かがみよかがみ、このくにはえいえんのへいわとはんえいをむかえられるか?」

「みずうみのほとりにあるちいさないえに、きょういがみえかくれします」

「みずうみのほとり?あのむらはもうなくなったはず」

「いえ、ひとつやねのしたでしちにんのうらないしがくらしています。そしてそこにひとり、あたらしくながれものがいきついたようです」

「それがこのくにのきょういとなるのか?」

「やくさいをめざめさせるうらないしたちと、それをまもることになるせんし……スッパでございます」

「ばかな。スッパはしんだとむらのものがいっていた」

「それはいつわりのほうこく。スッパはいきて、おうけへのふくしゅうをくわだてております」

それをきいたおうはカンカンにおこりました。なんとしてでもスッパを、そしてうらないしたちもころさなければこのくにがあぶない。
けれどスッパほどのくっきょうなおとこを、おうのようなろうじんがころせるはずがありません。そこで、おうはどくリンゴを用意しました。おうはスッパとうらないしたちがいるばしょをしっていましたので、どくリンゴをもってしゅっぱつしました。かれらはおうのすがたをしりませんから、かんたんにだませるとおもったのです。

そんなことをしらず、スッパとアストルたちはおたがいになにがあったのかをはなしました。

「このむらはほんとうにへいわだった」

「おとこたちがちかくのみずうみでさかなをとり、おんなたちはそれをなべにして、こどもたちはみずうみからながれるおがわであそんでいた」

「ほんとうにそれだけだった」

「なぜおうはこのむらをおそえとめいれいを?」

スッパがきくとアストルたちはいっせいにくびをよこにふりました。

「わからぬ。どうしてわたしたちがこんなめにあわなければならないのか、なにもわからないのだ」

「そうか……

「スッパは、もしもすんでいたところにもどれるならばどうしたい」

「じぶんは……じぶんをみこんでくれたたびのおとこにもういちどあいたい」

スッパはたびのおとことであったときのことをはなしました。かれがほんきでじぶんをもとめているならば、いつかきっとじぶんをみつけだしてくれるとおもっていると。かれがどんなにんげんかはしらないけれど、あれほどつよいひとにみとめられて、そのひとのそばでけんをふるうことができたらどれほどしあわせかとおもっているといいました。

「おまえはせんしなのだな」

……もしかすると、そうであるがゆえにおうはじぶんをころそうとしているのかもしれぬ」

「そんなこといっては、おうこくのへいしはみなおうにころされるではないか」

……じぶんはシーカーぞくだからな。きょういとみなされたのだろう」

よるおそくなり、ねむるじかんとなりました。えんりょするスッパに、アストルたちは「じぶんたちはいっかいでざこねするから」とスッパにじぶんたちのベッドをかしました。
スッパはこのいえにとめてもらえたこと、アストルたちとであえたこと、かれらがまたへいわにくらせること、そしてじぶんがたびのおとことであえるようにとめがみさまにいのりました。

けれどめがみさまにいのっても、そのねがいがほんとうにかなうかどうかわからぬな、とおもいました。

あくるひのあさ、アストルたちはひとりひとりがあちこちのむらやまちにちらばってうらないしのしごとをしにでかけることにしました。スッパはいえでひとりです。

「いいかスッパ、おまえがてだれのせんしでも、あのおうがどんなあくらつなてをつかうかわからぬ。わたしたちがかえるまで、だれがきてもとびらをあけぬようにな」

「あぁわかった。ようじんするとしよう」

「ではいってくる」

アストルたちがでかけていくのをみとどけ、スッパはいえのそとにでられないならばなにをしようとかんがえました。そこで、へやのなかでできるたんれんをはじめました。じょうたいおこしやかたうででのうでたてふせをしました。すこしつかれたとおもってまどをみると、ひとりのろうじんがスッパをみていました。

「わかいの、ずいぶんとねっしんなことだ」

「じぶんにいまできるのはこれくらいのことゆえ」

「いまどきめずらしいまじめなわかものだ。つかれただろう、うまいリンゴをもっておる。どうだ、いっこやろう」

そう、このろうじんこそ、スッパやアストルたちをころすためにやってきたおうだったのです。

……いや、みしらぬものからしょくもつをゆずりうけるのはよくない。おことわりさせていただく」

「ますますかんしんなわかものだ。ほら、みてみよこのリンゴのあかさを。まっかにうれて、ひとくちかじればあまいしるがにじみでる。こんなにうまいものはないぞ」

さあさあ、とおうはスッパにリンゴをすすめました。ここまでいわれてことわるのもわるいと、スッパはリンゴをうけとりました。たしかに、まっかでつやつやしていて、とてもおいしそうです。うたぐりぶかくなってはあのおうとおなじではないかとスッパはおもい、どくいりとはしらずにリンゴをひとくちかじりました。

するとスッパはバッタリたおれてしまいました。

それをみておうはよろこびました。

「これでこのくにのへいおんはたもたれる!シーカーぞくなどいなくても、このおうこくはなんとかなるのだ!」

するとそこへしちにんのアストルたちがおおいそぎでもどってきました。アストルたちはふしぎなてんきゅうぎをつかってみらいをみることができました。スッパがおうからわたされたどくリンゴをたべてしんでしまうみらいをみて、それぞれのもくてきちにむかうまえにもどってきたのです。

「おのれ!このようなさだめ、みとめぬ!」

「スッパのかたき!むらのものたちのかたき!」

おなじかおをしておなじふくをきたアストルたちをみておうはおどろき、にげだしました。それをにがすアストルたちではありません。

おうはにげつづけましたが、がけまでおいつめられました。アストルたちはようしゃなくおいかけてきます。めのまえにあったおおきないわをアストルたちにおとそうとしましたが、バランスをくずし、じぶんががけのしたにおちてしまいました。そしてアストルたちにおとそうとしたおおきたいわも、おうがおちていったがけのしたへおちていきました。

おうががけからおちたのをみて、アストルたちはいえにもどりました。そこには、まるでねむるようにしんでいるスッパがいました。アストルたちはスッパがしんでいるのをみてとてもとてもかなしみました。

「スッパよ、おまえははじめてであえたおなじいたみをもつものだった」

「こんなわかれになるとは、わたしたちはどうすればいい?」

アストルたちはねているようにしかみえないスッパをこのおうこくのつちにうめることなどできませんでした。りっぱなひつぎをつくり、そこにまいにちはなをそなえました。
やがてねむるようにしんでいるおとこのうわさは、おうけにうらぎられたシーカーぞくからなるイーガだんのみみにとどき、そのそうちょうがじきじきにひつぎにねむるスッパのもとへやってきました。

……ねてるだけにしかみえねぇな」

「おまえは、もしかするとスッパがいっていたたびのおとこ……?」

「あいつ、おれさまのことはなしていたのか。おれさまのしょうたいもしらずにな……。おれさまはイーガだんのそうちょう、コーガさまだ。あいつをいつかみぎうでにむかえたかったが……そうか、もうかなわねぇんだな」

コーガさまはそういうとスッパのひつぎにちかづきました。ひとりのアストルがひつぎのふたをあけます。コーガさまはふところからツルギバナナをとりだし、ねむるようにしんでいるスッパのくちにあてました。

「このツルギバナナをこよなくあいするのがおれさまたちイーガだんだ。おまえもこれで、イーガだんの、なかま、だ……!」

そういってコーガさまはなきました。

するとふしぎなことがおこったのです。スッパのまつげかふるえ、そのまぶたがパッとあいたのです。

ツルギバナナにはからだをつよくするちからがあり、それがスッパのいのちをよみがえらせたのでした。

めをさましたスッパはずっとあいたかったたびのおとこがそこにいることにおどろきました。コーガさまもアストルたちも、スッパがいきかえったことをとてもよろこびました。

「あなたは……なぜここに」

「おまえをずっとさがしてたのさスッパ」

「おれもずっと、もういちどあなたにおあいしたかった。あなたにあえたならむらにもどるひつようもありませぬ。これからはあなたのおそばでけんをふるいましょう」

そのばでスッパはコーガさまへのちゅうぎをちかいました。そのようすをアストルたちはほほえましそうにみつめていました。

「アストルたちよ、せわになった。じぶんはこれからこのかたとともにいく」

「もしもなんかこまったことがあったら、おれさまたちのアジトにきてくれよな!おなじおうけにきらわれたものどうし、なかよくしようぜ!」

そしてふたりはイーガだんのアジトにむかってあるきはじめました。

それからというものの、スッパはコーガさまのゆうしゅうなみぎうでとしてかつやくし、いつまでもしあわせにくらしました。



おわり



someday my prince will come 替え歌

「いつかコーガ様が」

いつの日にか コーガ様が

自分を見つけ出し アジトへ連れて行く

夢に見てる コーガ様が

ツルギバナナ片手にして やって来るその日