ファントムの住処である地下から帰ってきたアストルはどうやらまた探されていたらしく、「陛下がお呼びだ!」と兵士に王の私室へと連れて行かれた。顔も名前も知らなかったはずの父親がこんなに近くにいたなんて、とアストルの胸中に複雑な思いが渦巻く。そして向こうはアストルが自分の子だと知らない。きっとこれまでと同じ目で国王のことを見ることはできないだろう。それでもなんとか、この形容しがたい感情を隠さなければならない。もし自分が王の認知が無いとはいえ、隠し子だと他の王族たちや民に知られたらどうなることか。アストルはそれを考えるだけで恐ろしかった。
国王は相変わらず自分に背を向けていて、執務机で書類確認に追われている。
「……アストル。お主は本当に人間なのかと疑ってしまう」
「どういった意味でございましょうか」
「まるでお主は天使だ。会いたいと願えば会えず、探しても見つからない。かと思えばふとした瞬間にこちらへ舞い降りる。お主もお主の師と同じ、星の天使なのではないかとな」
国王は一段落したのか、アストルの方を向く。王の顔を見た瞬間、アストルの心臓が嫌な音を立てる。この男が母の人生をめちゃくちゃにした。この男が望まれていない子だった自分が生まれてしまった全ての元凶。そしてその血が半分、自分の中にも流れている。そう思うとアストルは腹の奥から湧き上がる嫌悪感に襲われた。この感情に蓋をしろと理性に命じる。
「それで、どこに行っておった」
「天使様から指南を受けておりました。怪人の居所を言い当てよとご命令をいただいた以上、失敗は許されませぬが故」
「ふむ……そうか。そうであれば良いのだが」
そうであれば良い。意味深な言葉だ。まるでアストルが本当にしていることを知っているかのようで、背筋に悪寒が走る。
「では天使から受けた指南の成果、ここで見せるがよい」
「……恐れながら、陛下のご意向に沿うことはできませぬ」
「何故だ。儂の言うことが聞けぬというのか」
「怪人の存在は、城に勤める人々全ての安寧を脅かしております。ここで陛下お一人に告げたところで、本当に信じる者はおりますまい」
アストルの言ったことに王は言葉を詰まらせ、「確かにそうだな」と意見を呑むしかなかった。これで第一関門は突破だ、とアストルは心の中で安堵する。
「ではアストル。城の者たちを集め、お主の占う様子を見てもらうこととしよう。そうすれば、皆不安から解放されることだろう」
「は、しかと心得ました」
王家に忠誠を誓った占星術師の仮面は外れずに済んだ。問題は画面の奥の顔を見透かされずに済んだかどうかだ。目の前の男は腐っても王。最低でも三十年に亘ってこの国を統治してきた。権力者として生き延びる能力はある。人を見る目があるならば、そのくらい容易なのではないかと。
「アストルよ」
「はい陛下」
「儂はお主を信用しておるぞ」
私の貴方への信頼はとっくに地の底だ、と言いたい気持ちを抑え込み、アストルは「身に余る光栄でございます」と嘘を告げた。
❋❋
ファントムはアストルの提案したアイデアと作戦を現実にすべく、製図用紙と向き合っていた。一般人からすれば線や図形がごちゃごちゃと描いてあるようにしか見えないが、ファントムは迷う様子もなく鉛筆と物差しを使って次々と描き込んでいく。
ふと、ファントムの耳に自分を呼ぶ声が届く。アストルが呼んでいるのだ。ファントムは使っていた鉛筆と物差しを机の上に放り出して、住処である地下空間を飛び出した。
地下水道を小舟で渡り、城の内部に作った昇降機でアストルの部屋がある階まで上がる。ロープや滑車、重りを用いた簡素な作りだったが、アストルを抱えた自分が余裕で使える程度には耐久性がある。アストルに移動中は目を閉じろと言っているので、きっと宙に浮いているとでも思っていることだろう。昇降機の他にも通路は作ってあるが、スピードは確実にこちらの方が早い。城中に張り巡らせた通路はどちらかと言うと、短い距離を移動するためのものだ。
占星術師に与えられた部屋の階に着くと、蝋燭が等間隔に灯った通路を歩く。城をこんな魔改造されていると知ったらあの愚王はどう思うか。屈辱を感じてもらいたいが、それはまだ先のこと。ひとまずはアストルとの計画に集中せねばならない。
「アストル、我だ」
部屋の壁裏まで来たところで声をかける。連れて行って良いか悪いか。それともこの場で話を済ませるか。
「天使様、日取りが決まりました」
どうやらこの場で話を済ませたいらしい。きっとまたどこかに行っていたと疑われては、計画が成り立たなくなることを心配しているのだろう。
「そうか、いつだ」
「陛下のご公務の関係で、明後日となりました」
「明後日……。わかった、善処しよう」
「大丈夫ですか?いくら天使様でも、明後日だなんて……本当はもっと伸ばしたかったのですが……」
壁の向こうからは申し訳無さそうな声がした。自分にできるのは時間稼ぎくらい。それすらも上手くできなかったとアストルは項垂れているのだろう。本当ならばこの壁を突き破って気負うことはないと慰めてやりたいが、共にいるところを誰かに見られては一大事だ。ファントムは想いを堪えて、壁越しにただ優しく囁きかける。
「心配いらない。必ず、お前の力になってみせよう」
「……ありがとうございます。天使様のためなら、私は……」
「?」
アストルが何かを言いかけた途端、彼の部屋へと続く扉を誰かがノックする音がした。ここにいるのは不味いと、ファントムはアストルに何も告げずに去ろうとした。
「お邪魔しても、いいかしら?」
ファントムの足が止まる。その声は記憶の奥深くに眠る、「彼女」に似ていたからだ。
「お、王太子妃殿下……!?何故このような場所へ……」
「ずっと、貴方と話してみたかったのです」
侍女を二名連れてアストルの部屋へとやって来たのは、今この国で最も高貴な女性……国王の娘である王太子妃であった。ゼルダ王女の母親であり、そしてアストルにとっては腹違いの姉に当たる。彼女は自分の父親が不義を働いたことは知っているのだろうか。田舎生まれの一介の占星術師がそんなことを話したところで信用してもらえるとは思えない。やはり何も言わない方が身のためだとアストルは思った。
「狭い部屋ですが殿下、こちらにお座りください」
「ありがとう」
「今お茶をお出ししますね。少々お待ちを」
「大丈夫です。急に押しかけた私が悪いのですから。それに……あまり時間がありません」
きっと公務の合間を縫ってこちらに来てくれたのだとアストルは王太子妃の座る客人用のソファに向かい合うよう、反対側のソファに座った。ゼルダ王女といい王太子妃といい、何故にこうも自分に接触してこようとするのか。ゼルダとの交流はそれなりにありはしたが、王太子妃と話すのは初めてだ。
「それで、私に何の御用でしょうか、殿下」
「私は、怪人の正体を知っています」
「えっ……」
突然何を言い出すのかとアストルは困惑した。まさか自分がファントムと接触していることを、この人は知っているのだろうか。ハイラル王家の姫君は代々聖なる力を宿すというが、人の秘密を知り得る力など聞いたことがない。聖なる力については王家の機密事項のようなものなので一般的に知られていない事もあるだろうが、それにしても不可解だ。ひとまずこの話題を避けようとアストルはもっともらしいことを口にする。
「あ、あの、侍女の方々がいるところでそう言った話は……」
「心配はありません。彼女たちは私が14の時から仕えている者たち……これまであらゆる秘密を彼女たちがいると知っていて話してきましたが、二人とも口を割ったことはありませんから」
「そ、そう、ですか……」
いよいよ参ったことになったとアストルは冷や汗をかく。この状況をどう打破してくれようか。
「父は貴方に、怪人の居所を突き止めよと命令なさったそうですね」
「はい。聖三角の像が破壊など、王家や国への謀反としか考えられません。怪人がそのくらい危険な人物ならば、王として放っておくことはできないでしょう。陛下のご判断は正しいかと」
もし壁の向こうにファントムがいたらと思うと、自分の発した言葉は彼を傷付けるだろうとアストルは思った。しかしこの場では嘘も方便。うまいことすり抜けなくては全て水の泡になることだって考えられるのだ。心の中でファントムに謝っていると、王太子妃は首を横に振った。
「違うのです。確かに怪人は……彼は恐ろしい行為を繰り返してきました。けれど、それは父の……いえ、王家の所為。彼は決して、悪人などでは無いのです」
王太子妃の言葉に、アストルは話の流れが自分が思っていたものと違うことに気がついた。王太子妃はファントムを知っている。自分の知らないファントムを知っているのだ。
「殿下は……何を私にお話してくださるのですか?」
「私は怪人の世話を……貴方のお母様と共にしていたのです」
また知らない出来事が出てきた。ファントムから聞いていたのは、アストルの母が自分を教育してくれたというものと、それ以前に誰かが自分を生かしてくれたということだけだ。その「誰か」が王太子妃であったのは恐らくファントム自身も知らなかっただろう。
「何故……何故母が殿下と共に……」
「お母様は話してくださらなかったのかしら。私と貴方のお母様は友人だったのよ」
「母は……城にいた頃の話をほとんどしてくれなかったので」
自分の父親が友人と肉体関係にあって、その結果が目の前の人間だと知ったら王太子妃はどう思うだろうか。アストルの頭の中はその事と、新しいファントムに関する事実で二分していた。
「私は怪人のことを母から聞いたの。最初に怪人の世話をしていたのは私の母……亡き王妃だったわ。王妃が亡くなってから私は彼の世話を継いだの。それを一緒にしてくれると言ってくれたのが、貴方のお母様だったのよ」
「亡き王妃様が、何故怪人の世話を?」
アストルは知りたいと思った。王太子妃はファントムの正体を知っている。
「彼がゲルドの男の子だったからよ」
❋❋
それは遠い過去……まだハイラルの民が貴賎を問わず神の声を聞いていたと言われる時代。黒き砂漠の民がハイラルの傘下に加わった。ゲルドと呼ばるその民は過酷な砂漠に住む、女ばかりで構成された珍しい種族だった。丸い耳を持つこと、女神ハイリアの声を聞かないことからハイリア人はゲルドを異教の民と疎んできた。統一戦争にハイラル王国が勝利し、ハイラルという世界は全てハイラル王家のものとなった。山の民や水の民など亜人たちに自治権は認められていたが、ゲルドの民はそれだけではいい顔をしなかった。これまで独立してやってきたというのに、いきなり巨大な国の一欠片として扱われるのは腹が立ったのだろく。それをなんとか丸め込んだのが、当時のゲルド王だった。百年に一度生まれるゲルドの男は、どんな生まれであっても王として即位するのがこの種族のしきたり。ハイラル王家のもとに下り、いつかこの国を乗っ取れば良いと王は嗤った。そしてそれは、十年も経たずに実行されたという。
王は魔王となり、ハイラルを恐怖と暗黒で支配した。火山は燃え狂い、湖は干上がって上流の泉は凍りつき、黒い雲が青空と太陽を封じ込めた。人々は疑心暗鬼に陥り、城下町は魔物が徘徊する死の世界になっていた。そんな窮地にあったハイラルを救った者が、歴史や伽話でも語られている勇者という存在なのだが……ここでは省くことにする。
この出来事以来、ハイラルは幾度もこの魔王にその安寧を脅かされ続けてきた。ゲルドは後ろめたさの中で生き、こんなことがあったのだから仕方が無いと不当とも言えるハイラルでの扱いを甘受してきたのである。
魔王が出現しなくなってからもこの伝承は受け継がれ、今日に至る。しかしゲルドの中で百年に一度、男の子は生まれてきていた。ゲルドの女たちは生まれてきた男の子を王として男性として育ててはいけないと、性別を偽って育てることにしていた。それをハイラル王家が知ったのは、五十年程前のことであった。男児が魔王と化するかもしれないというのに、何故こんな大事なことをこちらに報告しないのだと即位したばかりのまだ若く血気盛んな国王は怒った。そして一年に一度、ゲルドの街を調査するよう命令を出したのだ。もし男の子が生まれていたらハイラル王家が引き取り、魔王にならぬよう徹底的に教育を行うと。
そしてその命令があった年の翌年、早くもゲルドに男の子が誕生した。出自が出自だとしても、普通に育てられる……はずであった。
魔王となる赤子の力を試してやる、と国王は赤子の顔に焼印を押し付けた。その場に居合わせた者は全員が言葉を失い、赤子の泣き叫ぶ声に多くの者が胸を痛めた。だが手を出すことなどできない。執行者はこの国の支配者なのだから。迂闊に制止を求めて自分が陥れられることを恐れたのだ。
おやめくださいと、たった一人が王の凶行を言葉でなく行動で止めようとした。焼印を持つ王の手を強く掴み、赤子の顔から離す。王に唯一対抗できるのは、女神ハイリアの血を引く正当な後継者である王妃だけであった。陛下の行いは悪魔の所業、何の罪もない子どもを傷つけて何が楽しいのかと訴えた。王妃はこの時王太子妃を腹の中に宿しており、こんな行いを見ているだけなど出来なかったのだろう。
興が冷めた王は「お前の好きにしろ、ただしそれは地下に置いておけ」とだけ言った。城の中で育てる気など王には、はなから無かったのである。王と王妃はその件から不仲となったがその事は隠され、民の前に顔を出すときは仲睦まじい夫婦を演じることを余儀なくされた。
王妃は赤子を献身的に育てたが、王太子妃が生まれるとそうもいかなくなった。我が子を育てるのに手一杯になってしまったのである。ゲルドから預かった赤子の世話を侍女に頼んだが、何人もの侍女がやめさせてほしいと言ってきた。あんな気味の悪い顔をした子どもは可愛くない。見ているだけで苦痛なのに、世話なんてとんでもない。辞めた者はそう口を揃えた。顔が醜いのは彼の責任ではないのに。それでも死んでは夢見が悪いと、食べ物を運ぶ者だけはいてくれた。王妃が公務や子育てに追われる中久方ぶりに地下に顔を出すと、そこにはぼうぼうに伸びた赤毛を振り乱す痩せっぽっちの子どもがいた。皿や残飯は放置され、ひどい悪臭が充満していた。その子どもは王妃を見るなりひどく怯えた。ずっと側にいてやればこんなことにはならなかったのにと、王妃の胸には後悔ばかりが浮かぶ。こんな子が魔王になどなるはずがない。
「ごめんなさい、私が無責任だったの」
あのまま死なせておけばこんな苦しい思いなどさせずに済んだのに。泣き崩れる王妃を見た子どもは、恐る恐る王妃に近づく。細い指先で王妃の冠に触れ、そのことに気が付いた王妃は顔をあげる。
感情の名前など知らないはずなのに、赤毛の奥に揺れる瞳は王妃を心配そうに見つめていた。この子にはまだ心があると直感した王妃は、最初からやり直すことにしたのである。
王妃は子どもにファントムと名前を付けた。多くの人に知られていない彼は亡霊同然であること、「いない者」を育てて何が悪いのかということの二つを含めて。しかし王妃はファントムの本当の名を知っていた。彼の小さな産着に、その名前が刺繍されていたのだ。この名前はいつかファントムが外の世界で生きられるときのために取っておこうと決めたのである。地下にいるときはファントムとしてその身を隠して、いつか光差す大地を彼が踏みしめるときは本当の名前で。
ファントムの生活水準を上げるため、不要になった家具を地下に運んだ。新婚の時に王と使っていた大きなベッドは、愛情が冷めた今は必要なくなった。ファントムが喜んでくれるならと、王妃は自分の持ち物はもちろん、もう一度愛情を与えた。だが公務と子育てとファントムの世話を三つ同時に行った結果、王妃は疲労で倒れてしまった。本当ならばあの子に教育をと思っていたが、そこまで辿り着くことはできなかった。王妃は成長した娘……王太子妃にファントムの世話を継いでほしいと頼み、静かに亡くなった。
王太子妃は母を喪った悲しみに暮れながらも、母が残した自分の役目を全うしようと必死になった。しかし王妃を慕っていたファントムは全く違う人間が来たことに驚き、やはり警戒心を剥き出しにした。王太子妃は短い訪問を毎日続けることでファントムの警戒を解いた。そしてそれとほぼ同時期に、信頼できる友人だったアストルの母に打ち明けると「私も一緒にその人のお世話をしたい」と言い出したのである。もう違う人間が来ることに慣れたのか、ファントムはアストルの母に警戒心を抱かなかった。むしろ二人の仲は良く、王太子妃がかけた時間の半分もかからずに打ち解けた。アストルの母は自分の膨大な知識は占星術師をするためではなく、彼を教育するために得ていたのかもしれないと語り、王妃が叶えられなかった望みを叶えた。王太子妃はその頃、結婚や娘であるゼルダの誕生が重なり、そのあとのことはほとんど知らないという。しかし以降については、アストルがファントムから聞かされていた通りである。
❋❋
「……これが、母から聞いた怪人の……いえ、ファントムのこれまでよ」
「……」
「アストルさん、だからどうかお願い、彼をただの悪人としないでほしいの」
言葉を失っているアストルに王太子妃は懇願した。アストルはファントムが悪人でないことはわかっていた。彼との計画で、それを告げることも決めていた。しかしここで自分が彼と接触があることを告げるのは、いくらファントムに理解のある王太子妃の前とはいえタイミングが間違っている気がした。
「……お話しは理解しました殿下。そのことを鑑みて陛下に、そして城で働く方々に、怪人のことをお告げしようと思います」
「……何も疑問に思わないの?」
突然押しかけてきた人間の言うことをあっさりと受け入れたアストルに王太子妃は逆に戸惑う。アストルが特に驚く様子もないことが、不思議でならなかったのだ。
「もちろん、信じがたくはあります。けれど、お忙しい殿下が時間を割いて来てくださることを信じないわけにもいきませぬ」
これが無難な返しだろうとアストルは思った。侍女の一人が王太子妃に耳打ちする。そろそろ時間のようだ。
「ありがとうアストルさん。貴方がエストレリータと同じようにここに来てくれて、本当によかったわ」
「……エストレリータ……?母の名前は、そんなんじゃ……」
「えっ、それってどういう……」
「王太子妃様、もう刻限を過ぎております。ご公務に向かわねばなりません」
「けど……。いえ、この話はまた今度にします。それではアストルさん、失礼しますね」
後ろ髪を引かれているような様子で王太子妃はアストルの部屋から出ていった。やっと一人になれたところで、アストルは全身が震えが止まらなくなる。自分が思っていたよりも、ファントムの経緯は痛ましかった。
「天使様……本当に、こんな……」
まだファントムは壁の向こうにいるのだろうか。もし今自分の知らない自分のことを知っていたとしたら、彼はどう思うのか。その時、彼になんと声をかければよいのだろう。
明後日までにファントムと顔を合わせることはあるかもしれない。けれどしっかりと向き合うことなどできるのか。
アストルはあまりにも重すぎる事実とこれからに、押し潰される思いだった。
続く
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