しろくまたたくはくしゅんさん
2023-06-01 20:23:48
1690文字
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【アルカヴェ】されど、理想には程遠い③

※死ネタ カーヴェデートイベントネタバレあり。推敲していません。いつか支部にまとめたい

古い絵日記


141ページ目:豪華な酒と料理のスケッチ。コメント:「ドリーに騙された。いい酒が二日酔いを起こさないなんて嘘だ!でも、あの寂しくも美しい灼熱の大地を僕のアイデアで満たせるのは、嬉しい」

155ページ目:村の写真の周りに連なる建物。その街並みは美しく凹凸を繰り返しているが、決して村を覆い隠すような配置にはなっていない。
ページの隅にコメント。「手紙を書かないと」

157ページ目:屋根と窓の構造図。計算式がいくつか側に散らばっている。遮熱、耐熱、空気の流れ、窓の大きさ。すべてに気が配られている。コメントなし。

166ページ目:図書館の設計図。コメント:「ようやく着工だ。順調にいくと良いけれど……。これから先長いんだからな、はじまりで躓いていたら笑われる。」

168ページ目:メラックと遊んでいる子どもたちのラフスケッチ。コメント:「この子たちの未来は輝かしいものであるべきだ。……良いことを思いついた、みんなから図書館に置く本を選んでもらおう」

171ページ目:本のタイトルと誰が選定したかのメモ。コメント:「この感覚、久しぶりだな……。イラつきとむかつきが懐かしいなんて、とんだホームシックだ!」

184ページ目:ページが点々と汚れている。コメントなし。

190ページ目:スケジュール表が年単位で書かれている。何度か書き直した跡があり、想定して書かれたスケジュールよりさらに早く終わるよう、ところどころ細かい内容が組み込まれている。最後の部分は塗りつぶされているが、かろうじて「の家」という言葉が見える。

191ページ目:見開き一面に人の顔のスケッチ。セノ、ティナリ、アルハイゼン────テーブルを囲み談笑している様子の表情がいくつか書かれている。最後にアルハイゼンの寝顔。コメントなし。

195ページ目:大きな建物の設計図。第一校舎と添え書き。コメント:「元気をたくさんもらったから、良いデザインができた。さあ、このままどんどん設計図を書いて、どんどん建てていこう!」

207ページ目:文字がつづられた紙が貼りつけられている。以下本文。
「驚いたよ。昨日またしばらく聞いていなかった模型を叩く音が聞こえたと思えば、翌朝には君の部屋の物がすべてが無くなっていたのだから。盗人が入ったのではとすぐに証拠を探ったが不自然な点は無く、すべて君の犯行だと理解した。置手紙を読んだのはその後だ」
「まず、この住居は一人だろうと二人だろうと住むには余るほどの面積がある。もし客人を泊めるとしても広間のソファになるだろう。事実、君は月の約半分はそこを寝室の代わりとしていた。道具は必要なだけ持っていくといい。しかし、君がアトリエとしていた部屋を他の者に渡したり、倉庫に戻すことは無い。どうせ戻ってきた時にまた散らかすのだろう?」
コメント:「もしかして怒られているのか?いや、貶されてる……?」

216ページ目:いくつかの計算式と設計図。似たようなものが並ぶ中に丸で囲われたデザイン。コメントなし。

223ページ目:酒のラベルが貼られている。コメント:「アルハイゼンが好きそうな味だ。」

数ページ破られた跡。残った切れ端は色濃く汚れている。

242ページ目:酒のラベルが貼られている。コメント:「久しぶりに飲んだ。おいしい。ありがとう、アルハイゼン」

257ページ目:ページが様々な建築図で埋め尽くされている。コメントなし。

277ページ目:季節別の花のスケッチ。その真ん中に家屋の設計図。本をたくさん置けるよう様々なところに棚がある。ゆったりとしたソファもいくつか。窓から入る日差しの角度、生活の導線まで考えられている。コメント:「花を枯らさない工夫をしないと」

283ページ目:メラックの改造案。パーツをいくつか追加し、収集物の整理リストが添えられている。コメント:「僕の小さな光。いつも照らしてくれてありがとう。」

294ページ目:震える線で簡単な人々のスケッチ。ところどころ滲んでいる。
コメント:「みんなに、会いたい。」