しろくまたたくはくしゅんさん
2018-08-18 20:10:43
7201文字
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明日涅槃を買いに行く【幼馴染+A組と先生】

※いろんな人の家庭事情を捏造しています。
※ほんわかほわほわA組と先生を描きたかった。
※もしかしたらうちの地域だけかもしれない。いや、もうあれをそういうのも私の家だけかもしれない。
 もうそんな季節ですね。はやいね。

 事の発端はハイツアライアンスのキッチンで緑谷が爆豪を呼ぶところから始まる。
「かっちゃーん。もうそろそろ買いに行こうよぉ。少なくなってるし、時期だし」
 雄英高校1-A組。このクラスには幼馴染がいる。緑谷出久と爆豪勝己だ。しかし彼らは入学当初からいがみ合い、主に爆豪から緑谷に一方的に攻撃をしていた。そんな彼らも私闘を経てからは幾分か関係が落ち着いた。
「呼んだかクソナード死ね!」
 ──ように見える。いや、これでもだいぶん落ち着いた方なのだ。以前はこのセリフに爆豪の個性である爆破がしょっちゅう飛んでいたのだから。周りにいる級友たちは「またやっている」と苦笑いし、クラス委員長の飯田は「死ねは駄目だぞ爆豪君!」と眉を吊り上げている。「うるせぇクソ眼鏡!」と続くのだが、ここからはいつもの通りなので割愛する。
 問題は緑谷から発される次の言葉だ。
「一緒に行こうよ。『おねはん』買いに」
 飯田は首をかしげる。それに対して爆豪は舌を盛大に打った。
「おねはん?」
 うん? と芦戸が耳聡く件のワードを繰り返す。そして飯田と一緒に首をかしげた。はてな。そんなものこの世に存在しただろうか。
「アホ!(ここで飯田がム、と口を開いたが構わず爆豪は続けた)俺ァ今日仮免講習だクソッタレ!」
「あ、そっか……じゃあ明日! 明日おねはん買いに行こ?」
 緑谷はじっと爆豪を見つめる。爆豪はぐっと眉をひそめ、カレンダーを見て「もうそんな時期か」と小さくつぶやき、下唇をぐっと突き出して言葉を返す。
「しゃあねェ──『ねはん』買うの付き合ったる」
 緑谷はやったあ、と大きな目を煌めかせた。だがまったくといって納得の行かぬ顔がキッチンに二つ、その先の共有スペースにいた数名もぽかんとした顔をしていた。緑谷と爆豪は携帯を出しながら「ここがいい」「こっちのが安い」などと言いながらエレベーターに乗り込んでいく。残されたA組の面々は、その様子を目でこっそりと追う。滑らかに扉が閉まり二人の姿が見えなくなると、全員「はっ」とした。
「二人とも! 歩きスマートフォンはいけないぞ!」
「いやそこ!? そこなの飯田君?」
 葉隠が驚愕する。ソファの上で峰田がぽよんと跳ねた。
「『おねはん』ってつまりおねーチャンのことか!? そうだよな? なぁなぁなぁ!?!?」
「ないない……つか、あの二人がそういうのを買う買わないを朝っぱらから話すとか、戦慄以外のなにもんでもねーわ怖えよ」
 そもそも俺たち高校生で未成年でヒーロー志望だぞ、と上鳴が峰田の肩を叩いた。ちぇー、と荒んだ顔で峰田は沈んでいく。
「おねはん。ねはん……私はあまり詳しくありませんが、仏教の『涅槃』のことではありませんか?」
 八百万は課題を進めていたPCで検索を始めた。検索サイトに文字を打ち込み、一番上に出てきたページを開く。耳郎が後ろからのぞき込み、読み上げた。
「なになに……涅槃とは、サンスクリット語でニルヴァーナ。あ、好きなバンドの曲名と一緒だ──えっと、煩悩をなくした者が辿りつく、死を超えた悟りの世界…………
「煩悩滅殺、菩提境地」
「俗世から離れたお釈迦様が辿りつく世界ってことだね」
 常闇のつぶやきを、尾白がわかりやすく解説する。ふんふん、と周りはうなずいた後、一斉にまた首をかしげた。
「涅槃の意味はわかったけど、それを買うって何だ? そもそも本当にその涅槃であってンのか?」
 瀬呂が腕組みをしてそれからペンを取り出し二、三回すとルーズリーフにキーワードを書いていく。課題をするつもりだったのか、書物が横に積まれている。
 さらさらと線の上に二つの言葉が並ぶ。まず緑谷が言っていた「おねはん」。次に爆豪が言っていた「ねはん」という言葉。この二つは会話の内容から、同じ意味を示すものだ。「お」は敬意や丁寧さを表していると考えていいだろう。「ねはん」は八百万が思い当たった「涅槃」でいいのだろうか? 瀬呂は「おねはん=ねはん」とイコールでつなげたあと、その隣に少し小さめに「涅槃?」と書き足した。その頃には、ぞろぞろと皆が瀬呂の元に集まって来ていた。
「デクくん、キッチンでなにか探してたみたいだけど……
「少なくなった、って言ってたよ」
「そうね。それから今の時期に関係があるみたい」
 麗日、口田、蛙吹の発言を、瀬呂は箇条書きで書き留める。砂藤はキッチンに行くと倉庫や冷凍室、冷蔵庫、野菜室や食料棚、スパイス棚を見て回り、食料のすべてを把握した。趣味が菓子作りということもあり、こういった把握や計算は得意なのだ。しかしうーんと天を仰ぐ。
「人数的に足りない食品の方が多すぎる。あと青山、ポンちゃんそろそろ食べきらないとマズそうだ」
「メルスィ、砂藤クン。今日のオヤツに使ってもいいよ☆」
「マジか! おーっしちょっとレシピ探してくる!」
 ポンちゃ、と箇条書きの一番下に書きかけて、瀬呂は慌てて二重線を引いた。
「待て待て、なんだその『ポンちゃん』ってのは!」
「ポンちゃんってのはポン・レヴェックってチーズのことだ」
「あっさり教えてくれた?!」
「誰かが緑谷か爆豪に聞けばよくないか?」
 障子の冷静な言葉で全員解散しかけたところに、エレベーターから制服姿の轟が現れた。仮免講習の時間があと30分と迫ってきていることに皆が気付く。
「お、……?」
 緑谷と爆豪がいない共有スペースに、皆一か所に寄ってたかっているのだ。轟が首をかしげるのも無理のないことで、事の発端から今までのことを口々に伝える。と、轟はふっと笑って「なるほど。おねはん、か。懐かしいな……」とあろうことか幼馴染二人だけの言葉だと思っていたものが轟にはわかったのだ。
「え、ええー!?」
「わかるの轟君っ?」
「おう。そりゃ──」
「まったまったまったー! 正解ストップ! え? なに? 実は全国共通語!?」
「ッだー! こうなったら意地でも俺たちで正解導きたくなってきたァ!」
 切島が手に力を込めて奮い立つと、共有スペースが湧きに湧いた。轟に「このことは緑谷と爆豪には話さないこと」と緘口令が出されてすぐエレベーターが動き、爆豪が制服を着て出てきた。共有スペースはさも日常とばかりの空気をにじませ、その変わりように轟は「お?」と目をしばたかせたが、先ほどの言葉を思い出し頷くと玄関へ向かった。爆豪は僅かに異様な空気をかぎ取ったのか、いつもつるんでいるメンツを睨んで反応が違うのを読み取ったのか、その両方で理解したのか、さっさと玄関へ向かう。
 校門へと歩いていく二つの姿を見て、皆「ふぅ」と一息ついたとき、背後から「みんなどーしたの?」と緑谷が聞いてきたので、下手に気を抜いてはいけない語彙連想ゲームがここに開幕したのである。

 爆豪と轟が講習から帰ってきたあとも、やはりA組一同は緑谷と爆豪の言葉に耳を傾けていたが、それ以降二人の口から「おねはん」という言葉はない。しかし夕食の時間になると途端に二人は動き出す。
「飯田君! 障子君! 明日、買い物に付き合ってくれないかな……かっちゃんと一緒なんだけれど」
「! ああ、いいぞ!」
「俺も構わない」
 ごめんね、急に誘って。ありがとう、と緑谷は笑顔で言う。てっきり彼らは二人で行くものだと思っていた一同は騒然とする。朝あれだけ余裕をかましていた轟も首を傾げ始めた。
「俺の知っているものとは違うのか……?」
「おおーっとここで轟先生がまさかのランクダウン!」
「ランク?」
「なんだ振り出しに戻るか~!」
 夜になっても結局「おねはん」がなにかは分からない。唯一答えを知っていそうな轟もアテが外れたようだ。瀬呂が昼に書いていたルーズリーフを取り出した。箇条書きの下に「飯田、障子」と書き、うーんと唸る。
「男手がいるもの──力持ちが欲しいというこかしら」
「えっもしかして、家電とか?」
「消耗品? キッチン関係ない? あ、トイレットペーパー少ないよね」
「それは学校の備品室からもらってくるとして……あかーん、わからんくなってきた!」
「ますます振り出しにもどっていきますわね……
 女子陣は考えを巡らせる。その間手元のお菓子はどんどんつままれ減っていく。
「明日になればわかるんだろうけれど、なんだか悔しいな」
 尾白はなくなってしまった菓子皿をキッチンに持っていく。何かお菓子はあるだろうか。考え事をしていると糖分が欲しくなるが、夜に甘いモノを食べすぎて次の日嘆く女子たちが目に見えていた。ならば塩気のあるもののほうがいいか──と棚を探っていると、共有スペースの話声が途絶える。床をどすどすと歩く音。爆豪だ。何故だか振り返れず、棚の中を引き続き探るフリをする。それを見てか、「ふん」と爆豪は鼻を鳴らした。冷蔵庫から茶を取り出しごくごく飲みほした後、またのしのしと歩いていく。
「テメェら。知りてえなら明日の夕飯、期待しとけ」
 バレていたのか。と全員目を合わせる。一番下に書き足される。夕飯。やはり食べ物なのだ。
「なるほど」
 ここで轟は一人合点がいったようだ。
「近しいから、おかしくはないな。でも、そうか」
 最初思っていたものとは違うが、どうやら近いモノをそれという風習があるのだろう、と一人で理解したようである。
「と、轟先生~!」
「ヒント、せめてヒントください!」
 芦戸と上鳴が轟の足元に寄ったが、彼はじっとオッドアイの目で見つめる。
「赤、白、緑。ときどき黄色もあるけどな。これは最初の勘違いした方だ」
 それだけ告げると、エレベータに乗り込んでいく。扉が閉まる間にくあっとあくびをしていた。今日講習だったこともあるが、早寝に定評がある轟だ。さっさと布団に入って寝てしまいたいのだろう。
 これ以上彼を頼ることは出来なさそうだ。と全員机に置かれたルースリーフに向かってすぐに一人手をあげた。
「ごめん、俺わかったかも……
 尾白だ。手にはせんべいとあられが入った菓子皿を抱えている。皆が目を丸くする。
「うーん、でも地域差あるかもしれないね。俺は昔祖父母にもらったことあるからわかったけれど」
 じゃ、と尾白はテーブルの真ん中に皿を置き、去っていく。ついつい手を伸ばすのが止まらない女子は「尾白くんっておじいちゃんおばあちゃんっ子だったんだ」「なんとなくわかるけれど」と別の話題で盛り上がりだした。
「ということは、これ、方言の可能性あるな」
 砂藤は持っていたペンで箇条書きに付け足す。方言の可能性、と。尾白は東京出身だが、彼の祖父母は山里に暮らしていると聞いたことがあったのだ。幼い頃里帰りすると、その野山で猿のように駆けまわっていたと。だが肝心のお里を知らない。
「夜遅くまで起きていては明日の生活に支障が出る。そろそろお開きにして寝る準備をしよう」
 飯田の一言でわっと解散となる。風呂に入る者、身体を動かしに出ていく者、もっと推理したいと部屋に集まる者。頭の中では明日の夕飯が楽しみだ、ということを考えながら、ハイツアライアンスの夜は更けてゆく。

 一夜明けると、昨日まで悩んでいた頭はどこへやら。明日から通常通り学業が始まってしまうのだ。課題に追われ、体力強化に追われ、技に磨きをかけるのに追われ、あっという間に午後となる。
 昼食を食べてすぐに爆豪が席を立った。
「半に出るぞ。遅れたらハウザーな」
「はーい」
「む、それはいけない。急いで歯磨きを終わらせよう」
「了解した」
 食卓についていた買い出し陣各々の返事を満足に聞かず、爆豪はエレベーターに乗っていってしまう。午前はグラウンドβを借り技を開発していたため、衣服に砂ぼこりが目立つのを着替えにいったのだ。
 四人が外出申請を出し出ていったのを見送ると、勉学・体技向上に勤しんでいたA組が休みに集まる。と、自然と話題はおねはんになる。
「夕飯楽しみだね」
「季節のモノかぁ~。栗とかだったらいいなあ」
 すっかり推理考察はあきらめ、今日の夕飯を純粋に楽しみにする者。
「練ったはんぺん」
「寝かせたハンバーグ」
「熱を入れたハムステーキ」
 おねはんの謎に魅せられ、なにかの略語ではないかと探り続ける者。
「今日のオヤツは結ちゃん用のキャロットケーキも作ってみようと思ってるんだが」
「ほ、ほんとう? ありがとう!」
「常闇、課題の問3だが……
「そこか。俺より蛙吹の方がわかりやすいぞ」
「ケロケロ。轟ちゃん。響香ちゃんも一緒にいいかしら」
「おう」
「やった! そこ本当わかんなくて。助かる」
 いつも通りを過ごす者。スペースに人が集まれば抜けていき、また一人トレーニングから帰って来ては話に加わって。一見日常のようだが、各々夕方になるにつれそわそわとしだす。
「まだ帰って来てないのか……
「相澤先生!」
「やぁ、お邪魔するよ少年少女たち!」
「オールマイトも! どーかしたんスか?」
 生徒たちの驚きように、相澤とオールマイトは「おや?」と目を合わせる。もっと報連相をしっかりしましょう、と1学期の連絡事項に付け足してもよかったかもしれない、と相澤は思いつつ「緑谷に誘われた。少し早かったみたいだな」と背を翻そうとする。
「お待ちください先生。この間お借りしていた演習のディスクを今から皆さんで見ようと思っていたのですが、よろしければ総評を頂けませんか?」
「時間なくて感想戦物足りなかったヤツだ! オールマイト、こっちです!」
「おお、葉隠少女か! 気配消すの上手くなったね」
 恐縮です~、とオールマイトは葉隠に引っ張られてTV前ソファのど真ん中に座らされる。相澤はため息をつき、靴を脱ぐと隅っこの椅子に座った。大画面に先週の演習の録画が始まって数分したころ、窓の向こうに人影があるのを青山が見つける。
「ふふ☆帰ってきたみたいだね」
 ウィンクした青山の目から星がでた。すこん、と麗日の頭の上で跳ねてどこかへ行く。玄関が開くと、録画そっちのけで皆迎えに行く。
「「「「「おかえり!!」」」」」
「ただいま!」
「ウゼェ散れ」
 緑谷と爆豪の手には食材が詰まった段ボール箱。そして背後にいる飯田と障子が抱えているものを見て、一同「はぁーっ」と驚嘆する。

 一時間後、日も暮れて演習の録画も終盤に近付くころには、スペースの隅から隅までいい匂いが行きわたっていた。
「あ~もうダメ! お腹空く匂い!」
「尾白ぉ、お菓子……あといっこだけ……
「食べてもいいけれど、美味しさ半減しそうだね」
「ゔ~!!」
 共有スペースで腹空き行き倒れ警報が発されているのを見て、キッチンで手伝っている砂藤が尋ねる。
「そういや、お涅槃って結局どこの言葉なんだ?」
「僕のお母さんがそう言っちゃうから、母方の実家の方言かな。本当はお団子なんだよ」
「いろんな色があるよな。俺も小さい頃母さんや姉さんと取りに行ったことがある」
 轟の家は和式。立派な仏壇もある。近所の氏寺では団子がばら撒かれ、民衆がそれを拾い上げるという行事が毎年行われている。それを聞いて尾白が「いいなぁ」とつぶやく。
「ばら撒いてるヤツかぁ。俺、もらったことしかなくてさ。お守りにされてて中身見たことないんだよ」
「無駄口叩いてねえでさっさと盛り付けろ。──そろそろあけるぞ」
 爆豪は言い終わると、腕を捲り、布巾を手に取る。その後ろに緑谷が付いた。
「うっっっゼェ!」
「えー! だってできたて嗅ぎたいもん!」
「ちっ……せいぜい火傷して死ね」
「はいはい」
 爆豪が持ち手を掴むと、轟、尾白、砂藤も寄ってきた。
「手伝った奴の特権、ってやつだ」
 爆豪は舌打ちしたが、退けとは言わなかった。ぐっと手に力が入り、蓋が開けられた。
 甘く、鼻の奥をくすぐる匂い。この国の民が2000年以上も前から恋焦がれ、この匂いがしたら食卓につけとDNAに刷り込まれていると言っても過言ではない、そんな匂い。
「ふはぁ……
「だめだ、涎出てきた」
「つまみ食い──はダメだな。鬼がいる」
「急いで盛り付けするぞ」
 匂いはその場にとどまらない。漂い、広い空間に広がっていく。耐えきれず、芦戸が足をばたばたとしだした。
「あ~~もうダメ。ダメっ。ばくごぉ、まーだぁー?」
「だぁっとれ! 配膳、手が足りねえから来い!」
 食卓に皿、コップ、椀がつぎつぎと並べられていく。相澤とオールマイトは、アライアンスの中にほとんど入ったことがない。生徒たちの自主性を高めるため、ここは自治にまかせており、よっぽどのことがない限りは入るなというお達しがあるからだ。
「なんだか、いいねえ。高校時代の合宿を思い出す」
「そうですね」
 相澤は教室や演習場での彼らしか知らない。こうやって日々生活している様を見て、ああ、よかった。と心が凪ぐ。いつもケンカしているわけではない。いつも悔しい思いをしているわけではない。わからない、困ったと嘆いているわけではない。ケンカをすれば仲裁する者がいる。悔しい思いをしていれば背を叩く者がいる。困っていれば手を差し伸べる者がいる。既にひとつの家族として、1-A組は成り立っていた。
 そんなことを思っているうちに、湯気が立ち込める食卓が出来上がる。
「全員席についたか?」
 飯田が確認する。頷き、目の前のお椀を前に向かって手を合わせた。皆今か今かと手を合わせ、そわそわしている。
「では──いただきます!」
「「「「「いただきます!!!!」」」」」

 白くてつややかな粒の軍勢を口に含み、一斉に叫びだすまで、あと3秒。