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そら
2017-07-07 20:50:31
978文字
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【刀剣乱舞】七夕【加州清光】
審神者から短冊を貰ったものの、清光は悩んでいた。
清光は、朱色の短冊をじっと見つめる。
願い事を書くようにと主から直接、全員に配られた。
短刀たちは楽しそうに配られた紙を手にしていた。
「願い事ねー」
青々とした笹の前で、清光は呟いた。
一番、叶えたい願い事は口に出すのははばかれる。
誰もが見られる短冊には書けない。
どうしたものかと笹の前で、困惑していた。
すでに笹には色とりどりの短冊が吊るされていた。
『明日のおやつがプリンでありますように』
『みんなが元気にありますように』
ちらりと見れば、可愛いお願い事から、真面目な願い事まで書かれていた。
どれも他愛のないものだ。
ふいに背中をトンと叩かれた。
ビックリして振り返れば安定がいた。
「清光はなんて書いた?」
気安い口調で、手元を覗かれた。
「白紙かー」
浅葱色の短冊を安定は笹に吊るす。
そこには『手合わせで勝てますように』と書かれていた。
「らしくないね。
清光なら、新しい爪紅が欲しいとか書きそうなのに」
安定は笑った。
「直接、主に言えば良いことじゃん」
「それもそうだね。
でも、せっかくの七夕なのに願い事はないの?」
「これといって思いつかないんだよねー」
清光はためいきをついた。
「それは今が幸福だから?」
安定は言った。
「そうかもね」
清光は笑った。
これ以上、望んだらいけない。
欲張りすぎると天罰が下る。
そんな気がして、清光は願い事を書けずにいた。
「良いことだね。
だけど、せっかく主から貰ったんだから、清光も書いた方が主は喜ぶと思うよ」
安定は幸せそうに笑った。
「もう少し考える」
清光は短冊の端をなぞる。
「一日限りなんだから、好きに書きなよ。
じゃあね。夕餉までには間に合わせないと歌仙さんに怒られるよ」
言うだけ言うと、安定は立ち去った。
また独りきりになった清光は、笹を見上げる。
それから白紙の短冊に、書きつけた。
朱色の紙がひらりと風に揺れる。
「よし」
清光は急ぎ足で、食堂に向かう。
夕餉までには間に合わせなければ、うるさ型に色々突っ込まれる。
笹だけが取り残された。
朱色の短冊には『みんなの願い事が叶いますように』と書かれていた。
本当の願い事は胸に秘めたまま。
誰にも知られないように、清光は沈黙した。
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ましゅまろ
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