らせん
2022-10-22 00:17:12
1135文字
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舞台アルキメデスの大戦 シアタードラマシティ 感想

ネタバレしてます。 アフタートークも少しだけ。
自分のための覚え書きにつき、散文です。
記憶違いの箇所もあるかもしれません。ご了承ください。

コロナで中止を余儀なくされてから2年越しの念願叶って、大阪初日を観劇してきた。
いつも舞台観劇のとき、客電が落ちてからの第一音までの一瞬が私はとても好きで、スマホを早々に仕舞って自分の目と耳を研ぎ澄ますんだけど、今回は始まる前から静かな潮騒のSEが流れていて、客電が落ちないまま潮騒の上に音が重なるように大きくなり、徐々に周りが暗くなっていった。こういうフェードインの始まり、最近多いように思う。

内容が戦争に関するものだからかどうかわからないけど、余計な映像技術も動く舞台装置も極力使わない(全くなかったわけではないけど)、役者さんの生声と身体を張った演技とライティングのゴリゴリの硬派な演劇だった。
当たり前だけど役者さん方の発声がすごい。

神保さん……神保さんすてき。小須田さんさすがです。岡田さん拡樹くんに言った「君もあの戦艦に〜」のセリフ思わず鳥肌たって、自分を抱きしめてしまった。

ものすごい舌戦の応酬の中に突然放り込まれる笑いポイント。観客の皆さんは既に観劇済みの方も多いのか、いきなり現れた笑いポイントにそれこそ前のめりに笑っていて、初見の私はうぇえっ?とワンテンポ遅れてしまった。でも笑った。宮崎秋人さん、すばらしいですね。
甲板を模した舞台装置がときには廊下、時には橋になって付随した階段の位置を変えられるようになっていた。
拡樹くんと莉子ちゃん、秋人くんの階段のシーン、もしかして一部が滑り台みたいになってるのか?階段を落ちるにしては勢いよくするりと滑ってたから、びっくりしたけどめっちゃ笑った。

すっと物語に入ることができ、観客に余計なことを考えさせる隙も与えないまま集中して気がつけばあっという間に一幕終わり。えっ?もう?早くない?そんなふうに思うほど早かった。

二部はもう何も言うまい………でも少しだけ言う。
私は原作も映画も知らずに観劇したわけだけど、知らなかったからこそ、ものすごく没入した。周りの人もそうだと思う。目を逸らすことを許さない空気が舞台上にはあった。
人間の愚かしさや、わかっていてもどうしようもない、ある種の熱に浮かされ踊った果ての悲惨な成り行きと結末、慟哭に、どうしようもないほど感情が掻き乱され、自然と涙が出た。
素晴らしい舞台だった。再演希望。

私は拡樹くんのおかげで観劇生活に戻ってきたけれど、こんなふうにのちの世に伝える術としての側面も演劇にはあると再確認した。
呉で千秋楽を行う意味をしっかり受け止めたい。


<アフタートークこぼれ話>
拡樹くんが黒板に計算式を書くシーンがあるんだけど、秋人くんによると集中するとベロ出ちゃうらしい。明日からオペラグラスみんな構えちゃうな⁈