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ひろっぷ
2023-01-14 10:53:35
808文字
Public
第五 ハス探
趣味が悪いよ、本当に
ハス探。本番前のあれこれ※女装
「
……………
」
『普段の悪態はどうした』
「うるさい。どうしてこんなの着なきゃいけないの」
『賭けにでたであろ。従って召しているのも期待しておるのではないか』
ハスターの言葉通り、ノートンはまたもや賭け事に乗じて負けた。懲りないと言われればぐうの音もでないが、目の前に餌をぶら下げられれば掴んでみてもと思うのは生物の性だろう。現に今、ノートンはそうした結果負けてハスターの言われるがままとなっている。
男が着るはずのない、純白のドレスを。
タキシードでは駄目なのか、と駄々を捏ねたがハスターが許さないのは長年付き合ってきたからか。常日頃人間の文献を読み漁っていた邪神は、迷う事なく一着の服を空間から呼び寄せノートンに押し付けた。
「あなたが逃してくれないんじゃないか。着なきゃ終わらないなら仕方ないだろ」
『そうさな。我としては暫し堪能したい所ではあるが』
「
…
っ
…
」
渋りながら着ていったドレスは体格にピッタリと合い、長いスカートは結婚式用なのか、誰かに持ち上げてもらわねばならないほど引きずっている。思わずノートンはハスターをじとりと睨む。
だが相変わらずハスターが怯む気配はない。
そんな中触手が露出した足を滑らかに撫で上げ思わず固唾を呑んだ。
『まるで贄よな、ノートンよ』
皮肉か、またもや本心か。
その疑問に応えるようにハスターは本来の手でノートンの頬を撫でる。この行動の意図は何度も経験した自分がよく分かっていた。教え込まれたように気持ちが切り替わり、どんどんと息が荒くなっていく。染み込んだ感覚に本能が抗えない。
その間にも体中に触手が纏わり付き益々逃げる事は叶わなくなる。掬われるように触手に抱き上げられハスターを見上げれば機嫌の良い笑い声が響く。抱き上げられても引きずるスカートはまるでカーテンのようだと他人事のようだと思いながら。
(このひとの趣味、なんだろうか)
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