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ひろっぷ
2022-07-07 19:52:55
956文字
Public
第五 ハス探
おはようおうさま
※ハス探事後朝ちゅん。
「
……
ん
…
」
微睡から覚醒し、瞳が捉えた景色は一面のシーツの海。素肌にサラサラと、嫌に肌触りのいい質感に少し恥ずかしさを覚える。しかしここから動かなければこの気まずさのままだ。ゆっくりと肘をつき上半身を起こそうとすれば腰に激痛が走り、ノートンは再びシーツに顔を沈める形となる。
「い"っ
………
!?づ、ぐ
…
」
その痛みと共に思い出したのは、かの黄衣の王との情事だ。覚醒した頭に濁流のように呼び起こされる記憶が、ノートンにこれでもかというほどに羞恥を感じさせている。
思わず泣きそうになり、鼻をすすって頭を抱えた。
抱き潰された。この僕が。
正確には甘やかされた、とも。
かの王との情事は人との性行ではないために特殊だ。しかしだからといって乱暴だとか雑な扱いをするわけでもなく、寧ろ逆でノートンを徹底的に甘やかす。
多少痛くても構わないと頼むものの聞き入れられるはずはなく、ぐずぐずに溶かされるのだ。何も考えられないほどに。ノートン自身から"気持ちいい"と答えが返ってくるまでそれはやめられる事はない。
それが返ってノートンにとっては拷問に近いとさえ思ってしまうのだが。
乱暴ではないと表現したが、結局はこの様なので意味合いとしてはさして違いはないのだとノートンは思う。
快楽に堕とす事が趣味とさえ。
「随分楽しんだみたいだね、ハスター」
発した声のなんとか弱いことか。掠れた声に自身でも二度聞きしてしまうぐらいに驚き、一瞬思考が止まってしまう。
痛みに耐えながらゆっくりと起こした体で、ベッドの横に静かに佇んでいた王を睨む。そんな態度にもハスターは怯む様子を微塵も感じさせず、寧ろ喜び動けないノートンの体をあちこちと触る。時々痛覚を刺激されるのか、もんどりうって呻き声を発するまでハスターは触るのをやめない。
だがそんな揶揄いもそこまでで、途端に労るように優しくノートンを掬う。自由自在の触手がベッドよりも心地良いというのが癪なので認めたくない。
『我だけではなかろう。ノートンよ』
名前を呼ばれるのは未だに慣れない。
ぞわぞわとする感覚に毎度襲われながら、逆らえない呼び声に手を伸ばすのだ。
そうしてようやっと、その日が休日なのだと認識する。
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