ひろっぷ
2020-08-02 01:34:54
2399文字
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刀の小話まとめ-参-

いつもの。

刀の小話まとめ




【力こそなんとやら】

「全く!政府の役人は何を考えているのだ!主の負担をこれ以上増やすつもりか!」
……はぁ。元同社なだけに申し訳ない気持ちで一杯だね。外から見た政府への気持ちがこれ程とは
「む。すまない。同僚もいるのだったか」
「いやいや。もう前の話さ。にしても
「言われたからにはやるしかない、と主は覚悟しているようだがううむ
「脅すか」
「!?ちょ、長義?」
「もう政府での権限はないからね。無い智恵絞るより手っ取り早いと思わないかな?」
「いやそこまでは待て待て長義!!南泉一文字!山姥切国広!止めてくれー!!」






【鬼切の刀】

僕は鬼を切る刀だ。それは妖であればすぱすぱ〜っと簡単なんだけど、嫉妬ばかりしてると鬼にもなる。
弟はよく嫉妬するみたいでね。危うく斬らなければいけなくなるところだった。
だけど。だけどいざあの子を目の前にした僕は、何を感じだと思う?
殺したくない。斬りたくない。死なせたくない。そんな気持ちだった。
昔の僕ならそんな気持ちないだろう、と思い返した。けど違う。昔からだ。
昔から弟だけは斬れなかった。名を貰ったのにこれじゃあ失格だねぇ。
斬りたくないなぁ






【何振り目?】

「名は同じでも、別の本丸ゆえに別の個体、なんてよく言うけど。いやはややる事なす事の末路が同じなのは笑ってしまうね」
「兄者?何を言って
「いらない事を探るんじゃないよ、膝丸」
「!」

(兄者が名を)
(なのに何故、俺は身震いせねばならない?)
(嬉しいはずだ。普段名を呼ばれないのに)
(今、目の前にいるこの兄が、酷く怖い)

「同じ結果を辿るのは三回目」
?」
「まだわからない?同じ時、同じ場所で、お前が、死んでるんだ」
「は?」
「無意識に『三』に拘る理由はそれさ。三番目、三回目。お前は二度、二回、折れている」
「!?」
「二振り目のお前は『兄者の次でいられたら』『近侍の補佐となり得るよう』。二番手に誇りを持っていた。同じ弟だ。真面目だったよ」
…………!!」
「じゃあ、三振り目のお前は何をしてくれるのかな?」
「ちが、俺は……俺は死んでいない!!」
「嘘。僕はお前の最後を毎度見てきたよ。……僕が何振り目か教えてあげようか?」
「やめろ!やめてくれ!!」

「最初で最後。僕が一振り目の源氏の重宝、髭切さ」







【ゆたんぽ座ってけ】

「暖かい
「それはよかった。でもそろそろ離して欲しいんだけど」
「もう少し」
「そう言って何分経ってるのかな」
「うわ。何をやってるんだお前達」
「あっ長谷部さん!この刀なんとかして下さいよ!僕用事あるのに!」
「そ、そうか。山姥切、堀川が困っているだろう。そろそろ離してやれ」
「断る。寒いんだ」
「僕だからって許されると思ってるでしょ!もー!長谷部さんだって短刀くん達の湯たんぽになってあったかいんだよ!」

本当か?」

「えっ」
………長谷部」
「落ち着け。堀川で許される絵面であって俺とお前ではまずい現場というかだな」
「やってみなければ分からないだろう。ほら」
「やはり俺が乗っかる側か!やらんからな!堀川も誰かに伝言があるなら伝えてやるから」
「嫌です!じゃあ兄弟、後は長谷部さんにね!」「あっちょっ堀川!」
「頼む長谷部。寒い」
…………

「止まれ長谷部!俺の湯たんぽ!」
「誰が止まるか!!湯たんぽ言うな!」

「あっはっは。今度はまた違う組み合わせだなぁ」
「長谷部はよく追われるな。風物詩のようだ」
「関心しとる場合か!助けろ!」







【刀だくさん】

「弟ってずっと鍛刀任されてるよねぇ」
「まぁ近侍だからな。諸々はずっとやっているぞ」
「色んな刀顕現させたじゃない?生みの親ってやつかな、ずっとやってるから子沢山だね」
…………そんな生々しい表現はやめてくれ」






【イヤイヤ期】

「ぶぇっくし!」
「風邪かい?」
「いや、別段寒いと感じていなふぇっくし!」
「そう言えばお前花粉症だったね。また主に薬頼まなきゃ」
「あれは酷く眠くなる。余り飲みたくはないのだ」
「最近の薬の方が飲みやすいのに何言ってるんだいこの子!」

(さっきからなにやってるんだと思ったら。薬を拒否する子供みたいだな)





【邪魔しないでくれよ】

わっ!どうだ主驚いたか!
ん?いや、何やら真剣に話をしているみたいだったから聞いてみたくてな。
こっそり聞いてたんだが聴き慣れない単語が聞こえたもんで俺も混じって構わないかと。お、なんだどうした。そちらさんは顔が真っ青だが?
俺の主が迷惑をかけたのなら申し訳ない!
ん?なんだ主、帰ろう?おぉそうだな。
腹も減ったし出陣して出払ってた連中も帰ってくるだろうしな。
な?そちらさん、出来れば二度と出直してくれなくて構わないんだが、お帰りいただけないかい。
俺の主も忙しい身でな。

『二度も言わせないでくれよ』





【あだ名事故】

「おひいさんや」
「おひいさん!?俺のことか兄者!?」
「ぶふっ
………
「わ、悪い膝丸。ふ、ふふ
「ありゃ。へっしーくんにうけたようだね」
「そうかへっしー」
「んっふやめ、悪かったからはは」
「何故だへっしー」
「ふ、ふぐっ





【ママ忠】

「ちょっ貴方たちそんな格好して!どうしたの!」
「どうしたのって
「暑いからだが」
「他に出来る事あったでしょ!水浴びとか!」
……
………光忠は天才だな」
「なんで?どうしてそうなるの?さては熱中症だな!主!主くん!」

「マッチ切くんは僕らに厳しいねぇ」
「うむ。何故だろうな