ひろっぷ
2020-05-17 23:22:45
2051文字
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もしもの本丸

※鶴へし、髭膝要素。某ゲームのダイブシステムパロディ。誰だってドス黒い部分はある。

※基本的にあのゲームのシステムパロディです


始めは虚無だった。白も黒もない、ただ感覚だけが生きている心地のみ。気が狂うかと思った。
だがそれはほんの一時で、世界はガラリと変わっていく。目が手足を認識し、己は地に足を付けている。無事に辿り着いたのだ、と深く息を吐いた。

そう、これはまだ始まりにすぎない刀剣男士の心のスタート地点。

この本丸には変わった決まりがあった。
『心が本丸に影響する』
と、かの管狐と審神者は男士達に伝えたのだ。
開幕のその言葉に皆は首を傾げるばかりだったが、一振の刀剣男士が不調をきたした事で疑問は解消される。

源氏の重宝、膝丸である。

風邪や四肢の不調などはなくいたって健康に見えていた。だが審神者の言っていた『心』を思い返してみれば話は変わってくる、と誰かが囁いた。

最近、何をするにしても焦燥感が拭えないのだ」

とそう答える彼を皆は心配した。もちろん彼の兄、髭切もだ。

「主、あの子は心というものが影響しているのかい」

そうだ、と肯定が返ってくる。そして解決法もあると加えて。だが見返した審神者の表情が余りよろしくないとふんだ髭切は、訝しげに尋ねていく。

「危険な事?」

これも肯定が返ってくる。

「どうすればいい?」

心を治せばいい。と。思わず髭切はその言葉を繰り返し呟いた。何を言ったのかという意味を込めて。





↓↓ここからはパロディ小ネタeや補足会話etc↓↓





「あ、あああああああ!!!!」
「なんだ!どうした!?」
「あ、ぅ兄者兄者!」
「髭切!?どうしたんだ!おい髭切!」

「だからだから言ったのだ!」
膝丸?」

「俺の中はどうか見てくれるなと!再三言った!なのに何故!!」
「膝丸」
……っ!!」

………

「髭切は重傷。頭が半分吹っ飛んだが手入れしたら治るんだと。……目撃者があの本刃達だから証言は髭切次第か」
……おそらく」
「ん?」
「髭切は膝丸を思って心の修復を試みようとしたのだろう。膝丸は渋っていたようだがあの髭切相手に強くは言えなかった
「その結果があれってことかい」
「おそらくは、だがな。無理に人の本心を覗けばいかに兄弟といえど拒否反応が出る。今回それが証明されたな不本意だが」
「悪化しないといいがな





………
「膝丸、気に病むなとは言わない。だがお前のその本音、ばれてしまっては隠しようがないぞ」
「分かっている。分かっている!だが俺は兄者の考えている事が分からないのだ!何故聞いてくださらなかった
髭切と話せ」
「断る」

「だそうだが」
「!?」

「参ったね。随分嫌われてる」
「あ、にじゃあ、う」
「!!膝丸!」
(正気じゃ抜刀なんてしないだろうに!)
「膝丸」

「膝丸、話をしよう」
……
「僕ら先を急ぎすぎたみたいだ。だから話をしよう」
「言葉を交わして何が変わる。俺は
「『幻滅されたくない』?」
「!!」
「当たりかい。僕ね、いい子でいられるよりあれぐらいが好きだよ。今回はほんの少しだったけど、お前の中だったらもっとすごいんだろう?」
「正気か兄者!折ってしまうかもしれんぞ!」
「あのねぇ!」
「!?」
「お前も僕のこと舐めてるんじゃないか!!殺す気で来なよ!なんのための刀剣男士、付喪神なんだい!」
「な、ばっ」
やれやれ」
「趣旨がずれている気がするがいいか。はぁ




「な、長谷部」
「なんだ」
「君の心はどんなものだろうな。鮮やかだったら驚きだ」
「見せんぞ。ましてや何も患わない。そもそもお前なら治してもらうなら伊達の連中だろう」
「?何故だ?」
「は?」
「君以外に見てもらう気はないと思ったんだが」
「っ!?」
「お、予想外ってか!」


●(心ダイブ後)
「ヒヒ!フフハハハ!!何が兄か!俺の事など見続けている訳でもあるまい!!俺の名すら忘れている身でか!!ひフハッ!」

(この子はこんなものを内に飼っているのか!)

「面白い!!だったら名を覚えてもらえるまで殺すつもりでかかって来なよ!」

「髭切髭切ィ!!俺の名を俺の名を!」

「そうだ。それでいい!来なさい!膝丸!!」




………鶴丸」
「ん?なんだい長谷部」
「寝不足なのは俺だけか」
「いや。俺もだな。詳しくは覚えちゃいないが、あの兄弟が原因だってことは分かるぜ」
「やはりか。進展があったのは良いことなのだがはぁ」
「共感夢ってのも考えものだ。この本丸特有だってので仕方ないがふぁ
……
「おいおい長谷部。ここは良い場所だが縁側だ。冷えちゃ大変だからなほら!」
「!?うわっおい!降ろせ!」
「降ろす降ろす。ほら、こっちで昼寝でもしよう」
「ふざけ俺はまだやる事ある
「うんうん。寝ような〜」
……
「ふぁあ俺も寝るか