ひろっぷ
2020-02-16 02:20:00
3325文字
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【腐】驚きと主命の小話 -参-

いつもの。ほぼ会話文。後半現パロです。




●幽霊と付喪神の噂●

『長谷部、今日はどうだった』
「今日は遠征だ。お前も見ていただろう」
『おっとそうだった。すまないな、最近物忘れが多くて』
「全く気を付けてくれ。………鶴丸」
『なんだい』
「いつ戻ってくるんだ」
『さぁなぁ。俺もてんで分からん』

「見つからないんだ。お前が。見つからない

………あぁ』
「いなくなったあの場所を、主に願って遠征に指定してもらっているのに。見つからない。どうして
『でも俺はここにいるだろう?』

「それでは意味がない!」

『!』
「鶴丸国永!お前が帰って来ないと意味がない!」
『長谷部。俺はなぁ』

(自分のいる場所さえも分からないんだよ)

『ねぇ知ってる?とある本丸が解体される事になった時、へし切長谷部は刀解されるより放置される事を望んだんだって。政府からも見放された本丸で、そのへし切長谷部は縁側で誰かと話しながら消えていった。そんな噂』



●おはよう一発●

…………んぁ。今何時だ
「七時頃だぜ。おはようさん、長谷部」
おはよう
「はは。君低血圧かい?今日はお互い非番だ。ゆっくりしようじゃないか」
……………
「ん?」
………折れたい」
「おいおい。昨日の事気にしてるのか?一生に一度きりって訳じゃな、」
「黙れ」
「はっはっは!あのな長谷部、何度でも言ってやろう」
「っな、なんだやめろっ。ひ、
「これからいくらでもやることだ。こんな調子で大丈夫か?な、長谷部」
わ、分かってるぁ、うおま、触りながら喋るな!」
「おや。残念だ」
「何が残念だ!お前が楽しんでるだけだろう!」
「そうだなぁ。俺は嘘はつきたくない主義だし」
「!待て、つる、まるっ」
「君の反応が愛らしくてなぁ」
「や、めろ!」
「だから、な?」
「うっ……うぅ

(駄目だ抗えないさようなら俺の一日)



●褒め殺す●

「長谷部の魅力か?いいだろう。心して聞けよ」
「おい」
「初めて会った時はその美しさに惚れたな。一目惚れってやつか。長谷部の方が早かったから色々教わっていたもんだが、これがまた分かりやすく助かったんだ」
……
「で極めつけは戦場だな!なんだあの顔、普段整った顔で澄ましてるあぁ綺麗なままだが、顔を歪ませて笑うんだ。最高だなあれは!それでなぁ」
「鶴丸、おい鶴丸」
「ん?」
「長谷部が息をしていない」
「知ってるぜ」

(確信犯……)





●約束はかくも恐ろしい●※現パロ

「くにしげ!あそぼー!」
「いいぞ。今日は何するんだ」
「んとな鬼ごっこ!」
「鬼ごっこってお前雨だから外では遊べないぞ」
「あ、そうだった
「ゲームは持っていないのか?」
「ある!」
「じゃあそれをしよう。な?」
「うん!」
「国重くん、いつもありがとうね。本当なら友達と遊んでるのだけど
「大丈夫ですよ。家も隣ですし、その……俺もそんなに友達いませんし」

「なぁなぁ!くにしげ!」
「ん。なんだ?」

「俺大きくなったらくにしげとけっこんする!」

「はぁ?」
………まぁ」
「けっこん!」
「意味分かってるか?結婚は男と女がするものだぞ」
「大きくなったら俺がかえる!」
「まぁまぁこの子ったら
「お前なぁ。やれるものならやってみろ」
「言ったな!約束だからな!」
「はいはい」
………………………
「法律こそ変えられなかったが、どうだい国重。俺の気持ちは変わらなかっただろ」
「いや、その……はは。まぁ法律変えられなかったなら無かったということで」
「くーにーしーげー?」
「うっ………待て国永……。俺はまだ認めてな、」
「くーにーしーげー!…………。今ここで大声で愛を叫ぶのと認めて一緒に暮らすのとどっちがいい」
「はっ!?待て待て待てどっちも認めん!」
「ふうん?すーーっ」
「わぁぁぁぁあ待て分かった!!分かったからやめろ!!」
「ん?結婚してくれるか!」
「それはしない!」
「むっ。俺はーーーー!!」
「あぁぁぁあ分かった!住む!一緒に住めばいいんだろう!」
…………まぁ良しとするか。住めば都、結婚してるも同じだな!」
「何故こんな事に……うわっ!ちか、近い!」
「よろしくな国重!」

「このマセガキ………!」




●神様、天国まで連れてって●※現パロ

『約束をしよう、国重』
『やくそく?』

『あぁ。君は毎年このお祭りに来て、俺と会ってくれ。いや、会わなくても構わない。このお祭りに参加してくれるだけでいい』

『それだけでいいの?』
『そうだ。"それだけ"でいい。だが毎年、必ずだ』
『毎年
『君はまだ信じちゃいないみたいだが、俺はかみさまってやつでな。約束を違えるとバチがあたっちまう。だから下手な約束はできないってこった』
…………
『無理はしなくていい。難しいと感じたならやめてくれていい。だがやると言ったら最後、それを貫いてもらわねばならん』
『つるまる
まぁ、難しいだろうな』

『やる』

『国重?』
『毎年くる。それでつるまるも見つける。でも、見つけられなかったらごめん。お祭りには絶対参加するから』
『言ったな?取り消しは出来ないぜ』
『おれが約束をやぶったらなんでもする。それじゃだめか?』
『ははは!いいぜ。成立だ!君が大人になっても、爺になっても、必ずだぞ。祭りに来たら俺が見つけてやるさ。必ずな』
……ほんとう?』
『勿論さ!君と出逢ってから、見失った時なんてあったかい?』
ない』
『だろう。だから心配するな。君は、祭りに来てくれるだけでいい』

『約束だからな。つるまる』
『あぁ。約束だ。国重』
…………………
『国重みーつけた!』
『うわっ!?驚かすな!』
『今年も来てくれたんだな。関心関心!』
『お前が約束したんだろう。だが鶴丸』
『なんだい』
『年々、祭りの規模が小さくなっているんだ。なくなったらどうするつもりなんだ』
『どうってそうだなぁ。約束はそこで違えてしまう事になるか?』
『なっ
『国重。君は先の事を考えてなかったようだな。弱い部分の一つだ』
………!』
『そして君は大きくなった。それも、とびきり綺麗になって』
『つ、つるまる?』
『あの時、君は言ったな。約束を違えた時には何でもすると』
……
『先の事はまだ分からんさ。だが、ここはもうじき祭りが無くなるだろうな。俺の言いたい事は分かるかい?』
『っ
『君の負けだ。国重。約束というものは、人の手だろうが世の流れだろうがいともたやすく消え去るもんだってな』

……知ってたさ』

『うん?』
『あの約束をした時、なんとなく分かってたんだ』
『国重?』
『祭りはいつか無くなる事、お前が神様だって事、そしてあの約束は元々守られるものじゃないって事』
ほぉ』

『期待していたんだ。あの頃から俺は独りだったし、お前だけが顔見知りだったんだ。子供の俺が頼るなんて容易いものだろ。だからお前から約束をしてくれる事が嬉しかった。どこかに連れて行ってくれるならそれでいいと思えた』

『君は全く。あの頃から背伸びしてたのかい。悪い餓鬼だ』
『はは。好きに言え。で、約束を破ってしまった俺は何をされるんだ?』
『何をして欲しい?』
『それでは罰にならない。考えていたんじゃないのか』
『こうすんなりと受け入れられると考えてしまうんだ。だが、そうだな』
『??』
『どこかに連れて行かれたい、と俺には聞こえたからな。そうだなお手をどうぞ?』
『ふ、はは。お前そんな台詞いつ覚えたんだ』
『あれ。反応なしかい。ええと後はな
『充分感動しているんだがな。どこに連れて行ってくれるんだ』
『本当に君は。そうだなぁ。雲の上なんてどうだい?』
……雲?』
『普通の人間なら体験出来ない事をしようじゃないか。俺がいるんだ。退屈させないぜ!』

……。あぁ、それはいいな