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ひろっぷ
2019-06-11 00:02:44
2231文字
Public
刀と審神者のあれこれ-四-
いつもの創作審神者と刀達。
【競い合いとは】
「こればかりは譲れんぞ兄者!九十六!!」
「口だけかい!もっと示してみせなよ!九十八!!」
「
………
なぁ鶴丸、お前何体?」
「
………
五十だな」
「俺数えるの忘れちまった。けどあいつらの足元にも及ばねぇのは確かだな」
「あ、あと一体みたいだ」
「おい光忠、悠長に話してる場合か」
「あの中に入っていけっていうの!?嫌だよ!」
「俺も遠慮するぜ」
「俺も」
「もらっ
…
!?」
「遅い!!」
「あ、れ?」
「獅子王、お前どっちに賭けてた?」
「兄」
「だよなぁ?」
「嘘
…
膝丸さんが」
「どうだ兄者!!」
「いやぁさすがだ。速さでは負けてしまうか」
「うむ!して、何体だ?」
「丁度百だね」
「
…………
」
「弟?どうしたの。百より多いんじゃないのかい?」
「
……
同じだ」
「ありゃ?感じてた限りではほぼ同じではあったけれど
…
」
「くっ
……
これでは誉が
…
!」
「まぁまぁ。良いじゃないか。えっと
…
ひ
…
」
「膝丸だ兄者!!良くはない
…
良くはないぞ
…
!」
「二振り共褒めてもらえばいいじゃない」
「!」
「ね?」
「
……
そうだな!」
「
…
燭台切、俺疲れたから甘いものが食べたい」
「俺もだ
…
。全く、あいつら二振といるといつもより疲れるぜ
…
」
「分かったよ。二振と言わずこの隊皆の甘いもの、作るよ」
「僕ぱんけえきがいいな〜」
「兄者!」
「あはは
…
」
【あにじゃのうた】
「あ〜はあにじゃのあ〜!に〜はあにじゃのに〜!じ〜はあにじゃの、」
「
………………
」
「
………………
」
「
……
絶好調だな
…
」
「
……
うむ
……
」
…………
「「や〜はあにじゃのや〜!!さぁう〜た〜い〜ま〜しょ〜!」」
(僕の弟と主が今日も可愛い)
【なんとかクッキング】
「審神者とみっちゃんと近侍のクッキングタイムです」
「膝丸と言ってくれ主
……
」
「始まったのはいいけど何を作るか決めてないね?」
「ええとな
…
」
「
……
」
「
……
」
「果物沢山使いたい」
(好きなんだね)
(好きなんだな)
【分かりにくい】
「主、これいらないのかい?もらうよ〜」
「あ!こら!お前前にも
…
!もー!
……
あれ?髭切取ったよな?」
「うん?取ったよ」
「だよな。
…
んん?」
「主、箸を無駄に動かすな。冷めてしまうぞ」
「んーまいっか」
「
………
ふふ。ねぇ弟」
「なんだ」
「お前も好きなやつじゃなかった?」
「
……
なんのことか」
【短刀達との邂逅】
「全く兄者は
…
すぐ他の刀の邪魔をする」
「いいじゃない暇だったんだし。それにお前だって楽しそ
……
おや」
「む。如何されたあに
…
おっと」
「わぁ!ごめんなさい!」
「信濃か。すまない、前を見ていなかった。怪我はないか?」
「う、うん。俺も前見てなかったから
…
」
「そうか。互いに気をつけるとしよう」
「うん!
………
ううん、中々」
「?信濃?やはりどこか痛むか?」
「いい懐具合!」
「!?」
「おやおや。ふふふ」
「お、俺のか?」
「じゃあ僕もー!」
「ありゃ。誰かと思ったら乱くんか」
「兄者ぁ!短刀達の名は覚えられるのに何故!!」
【短刀達との邂逅②】
「弟、最近短刀の子達とよく遊んでるじゃないか。童心にでも帰ったかい?」
「兄者こそ、短刀の何振りかと話をしているようではないか」
「そうだねぇ。最近増えてきてねぇ」
「俺もだ。何かしただろうか
…
」
「君達もそうなのかい」
「
…
ええっと」
「燭台切だ兄者。して光忠、君もか?」
「そうなるかな。最近あの子たち、どの太刀が好きかって盛り上がってるらしくてね」
「もしかして試されてるのかい」
「ううん
…
どうだろう。各々好きな刀の所へ行ってるだけみたいだよ」
「それならば一期一振の所へ殺到しそうだがなあ」
「まぁ今の状況からしてそれは除外されたんじゃない?ほら、噂をすればだよ」
「ん?おお、揃って沢山見えるな
……
」
「それじゃあ僕は退散す
…
」
「待った待った。逃がさないよ」
「え!ちょっと!もう!」
「髭切さーん!」
「はいはい」
「膝丸さん」
「あぁ、なんだ」
「燭台切さん!」
「うん、何かな」
…………
「微笑ましいんだけどこれ一期が寂しがってそうだな」
【御身のため】
膝丸は、時々俺の後ろにいる何かを見ている。瞳孔が引き締まり蛇のような目をし、獲物を捕らえた時のような。俺の後ろのなにかはきっと睨まれた蛙のようなのだろう。
特に異常を感じず悪さはしないのではないかと一度窘めようとした事がある。しかしその時膝丸はこう言った。
「死んでいった者は皆そう言った」
それを聞いてからというもの、俺の後ろや周りを落ち着きなく見る時は大人しくしていようと決めていた。帯刀していた自身を抜く動作をするかと思いきや、構えただけで息を吐く。そうして一応気は済むらしく、膝丸はいつも申し訳なさそうに俺の肩を叩いた。
「すまない」
「いいって。俺の為にしてくれてるんだろ」
本当に、彼らがいなかったら今頃俺はどうなっていただろう。
手遅れになった俺を、もしかしたら彼らが退治しに来ていたりしたのかと思うとぞっとした。
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