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ひろっぷ
2019-04-20 00:43:33
4088文字
Public
刀と審神者のあれこれ
呟き畑で走り書いた産物。うち本丸の審神者が出ます。なんでも許せる方向け。
【審神者おメモ】
・名前は特になし(審神者、主)
・男(俺)
・高校生ぐらいの身長体重平々凡々
・でも病弱(本丸で療養)
・性格は強気な方
・お気に入りの刀は膝丸、亀甲、獅子王
【膝と亀と審】
「ぶえっくし!!」
「あ!」
「む。なんだ」
「花粉症でびゅう、かな!」
「かふんしょう?これは風邪では
…
ふ
…
っくしょい!!」
「ぇえ
…
?ここの刀剣男子の花粉症発症率高すぎないか
……
」
「ま、待て主。まだ決まった訳では!」
「それじゃあはいコレ桜嗅いで」
「桜?なんでまた
……
ふぁ
…
嘘だっ
…
ぶえっくしょい!」
「盛大だねぇ」
「これが
……
これが花粉症なのか」
「国にティッシュを経費で大量に落としてもらうとか
……
憐れまれそうだな
……
」
「ぐぁーっ!!痒いぞ!」
【膝と審神者】
「主、ここにいたのか」
「膝丸」
「多少動けるようになったからと油断してはならんというのに
…
」
「悪い」
「
……
いや、よそう。隣、いいか」
「あぁ」
「眠れないのか?」
「そんな所。歩けるから色々見てたらつい」
「そうか」
「
……
ごめんな」
「何がだ?」
「兄さん、見つからなくて」
「主
……
」
「兄さんが見つかるまではさ、討伐も大事だけどこの生活も終わって欲しくないなって思ってしまうんだよ」
「あぁ
……
俺も
…
そう思う」
「うん。ふぁ
…
今なら眠れそうだ。もう寝よう」
「そうか。俺はもう少しここにいる」
「そう?おやすみ、膝丸」
「あぁ、おやすみ」
「
…………
兄者。ここはこんなに明るい場所だ。早く来なければ俺だけ楽しんでしまうぞ。なぁ、兄者」
【足つぼシート】
「いっ
……
!?」
「だぁぁっ!!」
「膝丸!亀甲!どうした!何かあったのか!」
「あ
……
主
…
」
「ご主人様
……
」
「よかった、何ともないみたいだな。
…
ん?これ足つぼシート?」
「乗ると刺激があるだろう」
「うん」
「思った以上でね
……
2人してひっくり返ってしまったわけさ
…
」
「不覚
…
」
「お、俺は乗れないけどそんなにか
…
」
【パロ】※微あるとねりこ
『危険だ。これ以上は
……
』
「主、君の警告を無視するようで申し訳ないが、大丈夫だ。まだやれる」
「そうだよご主人様!刀装はなくなってしまったけれど、ぼく達はまだ元気さ!」
『
……
けど!』
「主」
『膝丸?』
「無事に還ると約束しよう。俺はまだ
……
兄者と会うまで折れる訳にはいかん」
『
………
!』
「あーるじ!大丈夫だって!俺たちが何がなんでもこいつを守ってやるからよ!」
『?なに、言って
……
?』
「よし、誰か俺の本体を頼む」
「では俺が拝借しよう。二刀流、というやつだな」
『膝丸!?何やってるんだ!手放すなんて
……
!』
「今は、必要ない」
『え?』
「さぁ!!源氏の重宝、この膝丸の詩!聴けることを光栄に思え!!」
………
「神様は歌って踊れるのか?」
「いや、まぁ天下五剣とかあぁいう刀達ぐらいなんじゃねぇかな」
「聞いてない
…
」
「普通言わねぇんじゃないか」
「んふふ。ぼくも初めて見たけどいいものだね。悪くなかっただろう、ご主人様?」
「
…………
うん」
「だってさ。よかったな膝丸」
「
…………
」
【源氏と審神者】
「でね、弟ったらまたやってしまったみたいでね」
「ふんふん。あいつはやりそうだなぁ」
「だろうだろう」
「おぉ、兄者。主も。ここにおられたか」
「膝丸」
「弟〜。お前も座りなよ」
「あぁ。そうさせてもらう」
「
…………
ん?」
「ん?」
「ん?どうしたの」
「いや、膝丸、兄の隣に座らないのか?」
「?何故だ?」
「そうだよ、どうしたんだい?」
「え?まぁお前達がいいならいいんだけど
……
」
「あぁ。それで聞いてくれ主。兄者がまた内番を放ってしまってな」
「え〜それ今言うの?ちくり丸〜」
「ひ、ざ、ま、る、だ!!」
「
……
(俺は必要か?)」
【たこやき】
「主、これは何だ」
「あ、それたこ焼きって言うんだ」
「たこやき」
「お兄さん、6個ください」
「はいよ」
「これで食べるのか?」
「いやいや。まぁ見てるといいぞ」
「おお
……
おぉ
…
!」
(面白い)
【死ぬ、ということ】
「審神者をやって長くなるけど、俺はお前たちが『折れる』という瞬間を見たことがない」
「あぁ」
「けど、その折れる瞬間が見たいわけじゃない」
「そうだな」
「
…
折れるって
……
どんな感じなんだ」
「
……
難しいな。痛みがない喪失感、虚無感、そういったものが一気に溢れ出る」
「死ぬ
……
とは違うのか」
「同じようなものだろう。違うとすれば俺達は刀だ。そして付喪神という存在となっているから何度も打ち直しが出来る」
「
……
」
「しかし」
「!」
「これだけは努努忘れてくれるな。神という存在でも所詮は一端。打ち直しが出来るのは肉体のみ。心までは打ち直すことは出来ぬ。心は、ヒトという生き物が栄させる物。神々が作り直せるものではない」
「膝丸
……
」
「俺は君を信じている。だが、もし折れた時は思い出して欲しい」
「忘れるものか。お前が、こんなに明かしてくれたんだ。
……
忘れるものか」
【無意識】
「許可を貰わないと元の世界に戻れないのはちょっと面倒だな
…
」
「ご主人様、帰りたいかい?」
「
………
微妙
…
」
「知り合いは
…
あぁ
…
」
「そう。誰もいないから。父さんや母さんに会っても何を話せばいいのか分からないな
…
」
「
……
ならここにいればいい」
「膝丸
……
?」
「
………
?いや、俺は何を
…
忘れてくれ」
「あ、あぁ
…
」
(何を口走った?体が勝手に動くかのように口が動いた?)
(いいや知っている。この感情は、知っている)
(どこへも行くな。君は、俺達の主だろう)
【肝が冷える】
「ご主人様」
「
…………
」
「ご主人様、もう寝よう。膝丸さんも今は眠ってるから」
「
……
先に、寝てていい」
「ご主人様
……
」
「俺が
……
あの時撤退を指示していれば
…
こんな事になんてならなかった」
「あれは。でもあれは
…
」
「そうだ。仕方なかった」
「!膝丸
…
!」
「亀甲、すまないが主と2人にさせてくれないか」
「分かったよ。ご主人様、ちゃんと寝ておくれよ」
「うん。ありがとう」
「
……
そんな顔をしないでくれ。俺も予想外だったのだ」
「
……
人が死ぬ時って、こんな感覚なんだなって思った」
「主
……
」
「お前達は刀だけど、姿形は俺と同じ人間だ。その同じ姿の奴が、死にかけて、こんなの、同じだ」
「
………
」
「
……
っ」
「それは、なんだ」
「え
…
?」
「主、君が今、目から零しているものは、なんだ」
「涙だっ
…
!悲しくなったら!流れるもんなんだ
……
!」
「なみだ
…
」
「嬉しい時だって流れるもんだ
…
!」
「そうか。涙か」
「次は絶対に失敗しないから」
「俺もだ。不覚を取らぬよう、精進する」
「
……
約束だからな!」
「時に主。頼みがある」
「なんだ」
「眠ってくれ」
「は?」
「俺のためにと寝ていなかったのであろう。俺がまだ起きている間に、どうか」
「いや、でも、まだ」
「主、御身のためだ」
「ここで?」
「そうだな」
「そう言うと思って持ってきたぜ!」
「!?」
「2人ともゆっくりな!おやすみ!」
「お、おやすみ」
「はは。気がきくではないか。さぁ」
「だーっ分かった!痛くなっても知らないからな」
「いいや、もう大丈夫だ。良い夢を」
【嵐の中の本丸さん】
長い間寝ていたように思う。体内時計は既に朝だと言わんばかりに正確で、ようやっと目を開け始めた。確かに、目を開けているはずなのだ。
「
……
あれ?」
辺りはまだ薄暗い。この本丸はあの世とこの世のような境界線ではあるものの、この世の四季を取り込んでおり、春夏秋冬、朝から晩までと様々だ。
しかし、朝方の雨が降ったとしてもこの暗さは異常で。未だ夜の気配のままなのは些か君が悪い。何より、真っ先に気になったのは。
「皆
……
どこにいったんだ」
目下、それである。
静かすぎるのが余計に恐怖心を煽る。誰かいないのだろうか。心臓が慌ただしく脈打ち始めた時、一振りが姿を現した。
「む。主、起きたか」
「膝丸!」
極度の安心感からか、思わず咳き込む。駆け寄ってきた膝丸に背をさすられながら、審神者の仕事を思い出し目線だけを彼に向けた。
「皆は」
「皆いる。つい先ほど確認してきた所だ」
「そうか。よかった」
「しかし厄介なことになった」
「?なに、
……
!?」
突然の地響き。ぐらぐらと揺れる本丸を、審神者は信じられない思いで見ていた。暗闇の原因なのだろうか。そう問うように膝丸を見やると眉間にしわを寄せ今にも唸りそうである。
「検非違使でも、遡行軍でもない」
他の刀剣達が静かなのはその得体が知れないせいでもあると膝丸は言う。
「妖」
「え
……
?」
「俺が先ほどから感じている気配があやかしのものと似ている。目に見えるのがこの暗闇なだけで、実際に起こる怪奇がどれほどのものかは分からぬ」
「じゃ、じゃあどうすれば」
目に見えないものは、刀であれど斬れる刀剣達は限られてくる。勝ち目がないのではないか。
そう審神者が焦りを募らせる中、膝丸から返ってきた言葉は目を丸くするものであった。
「過ぎ去るのを待てばいい」
「は?」
「幸い、あれはこの本丸に気づいていない。単に通り過ぎている最中なだけだ。それがどれほど続くか分からんが
……
外に出なければ大事ない」
縁側の暗闇を見ながら、先ほどの焦りとは無縁とばかりに淡々と答えていた。あれは演技だったのか?そう目で訴えれば驚いた顔で審神者を見下ろしている。
「な、なんだ。何を怒っているのだ」
「
……
別に」
自分ばかりが恐怖に怯えていたのか、と思うと馬鹿馬鹿しくて。などとは言えない。
その悪態も込めて、思い切って膝丸の頬をつねってみることにした。
「!?い、いひゃい!」
「ぐぬぅう」
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