シェラン見た目は→<a href="
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"恋"というものを知らないということは、人生の幾分かを損しているのだと世の女性は言う。
シェランも、ユウゴも、ジークも、ペニーウォートで幼少期を過ごした男達からすれば縁遠い物であるのは間違いない。だがクリサンセマムに滞在している現在では環境が天と地ほどの差があり、それは唐突に訪れるのだった。
「俺は、お前が好きなんだと思う」
真正面から言われた言葉に、シェランは目を数回瞬き。珍しいユウゴの冗談かと戸惑ったが、声色からするに冗談ではないらしい。男部屋に2人、他に人がいない時でよかったと思う。
「どうしてそう思ったんだ」
「三つある。いち、昔からいること。に、気付いたら目で追っていたこと。さん、お前といると楽なこと。あと
…」
淡々と述べられるそれは、シェランにとって酷くむず痒いものだった。確かに昔からいること、シェランもユウゴの姿を探していたこと、ユウゴと共にいると話さずとも楽なこと。
どれも当てはまるものばかりだった。しかし果たしてこれが恋なのかどうか。ユウゴこそ理解しているだろうがシェランはまだ理解出来ないことが多すぎる。男女の間のものなのか、はたまた同性の友情なのか、心配性なだけなのか。聞きながらも悶々と答えを出せずにいた。
「ん
…これじゃ四つになるか」
「四つ?」
「ただ、お前だからいい」
シェラン。と名前を呼ばれて心がざわついた。悪い気はしなかったものの、胸のあたりが少しだけ痛く感じる。病気になってしまったのだろうかとそっと手を添えると、ユウゴが近づく気配がした。
「触られて、どうだ」
「別に。何とも」
ただ、まだ心が煩い。
「顔は」
「
…………それは」
煩い。煩い。
「じゃあこれは」
「
………っ!!」
張り裂けそうなぐらいに煩い!とシェランは思わず叫びそうになった。自分らしくない体の異常。体が火照って仕方ない。
息切れを起こしているように感じ、ユウゴと自身の胸を交互に見やる。
「ユウ
…ゴ
…」
驚いた。だから名前を呼ぶのを戸惑った。
彼も、同じように苦しい顔をしていたからだ。普段の真面目故な澄まし顔とは裏腹の、今にも泣きそうな表情。悟ったような声で彼は吐き捨てる。
「それが、恋らしい」
吐き捨てたその言葉と表情を、今後一生忘れることはないのだろうとシェランは感じていた。
(こんなの、人生で必要だって?幸か不幸かの紙一重だろ)
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