ひろっぷ
2018-09-16 21:52:13
547文字
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構わずにはいられないんだ

ヒビまほ!




「魔法使い、おはようさん!」

朝から元気な声を響かせて廊下を歩いてくるヒビキ。おはようと君も返事をすると満足したように頷いている。そして布に包まれた何かをずいと目の前に差し出され、君はきょとんとしてヒビキと布を交互に見てしまう。

「弁当だよ。あんた、ずっと買ってばっかりだったよなって思ってさ」

見られていたのかと思うと途端に恥ずかしくなった。確かに君は料理を作ることがなく、こちらの異界に来てからは全て買って食べていた。美味しいしすぐに食べられると特に気にしていなかったのだが、作る者にとっては気になって仕方ないのだろう。特にヒビキは野菜に関しては拘りがあり、その延長線上で料理も拘るようになってしまったというところか。
受け取った布はほんのり温かく、作り立てだというのが分かる。
ありがとうとお礼を言うとヒビキははにかんで応えた。
君は彼が笑う度に胸が忙しなくドキドキと振動する。相変わらず落ち着かない。

「残したら承知しないからな!なんてな!」

ぽんと頭を優しく撫で彼は横を通り過ぎていく。彼の癖なのだろうか。などと考え撫でられた頭を君自身で撫でながら、去っていくヒビキを見つめていた。

肩で一部始終を見ていたウィズが欠伸をしながら一言零す。

「青いニャ」