ひろっぷ
2018-09-16 21:41:51
1046文字
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未題(※未完)

※未完です。続きが浮かばないので供養供養。
ラギトと魔法使い。
彼について思うこと。感じること。



あぁこの男は。どうして彼の名を思い出せなかったのか、既視感を感じなかったのか。ウィズもじっと彼を見つめ微動だにしない。ゆらゆらと揺れる尻尾が静寂を打ち消しているのが救いだろうか。
〈夢魔装〉ラギト。
今目の前にいる彼の名をどうして誰も思い出せなかったのか。
今まで何をしていたのか。問うと彼は当たり前のように君の隣にいたという。一瞬驚いたが、思えば視界の端々に姿を捉えていたように思う。だが、それだけだ。今はそうだがあの時は全く眼中になかった。では君が探していたのは果たしてなんなのか。
確かに意識して探したのはラギトそのもの。しかし捜索中の君の脳内は何を浮かべていただろうか?その時はおそらく"ラギト"という存在がないまま、"何か"を探していただけにすぎず、何かしらの拍子でラギトを認識したのだろうか、とぐるぐると疑問をまわしていく。

ふと、少し前にアフリト翁と交わした言葉を思い出す。

「決して、今から言う事を口に出してはならんよ」

そう言ってアフリト翁は煙を吐いた。君自身、何がなんだかと言う現状だが、この霧がかかったような頭を打開してくれる何かを成そうというのだろうか。彼は何かを知っている。そう思い耳を傾けることにする。

「〝彼〝は今もお前さんの傍におる」

何が、と口を開こうとしたが、先ほどの警告を思い出し空気だけを吐き出した。続けてアフリト翁は告げる。

「お前さんが思い出さなければ、奴はずっと只の人として生きていくだろう。メアレス達では駄目なのさ。なに、簡単なことだ。ここに来てから共に『いた』はずだ」

ぼんやりと、しかし未だ確信が持てずにいる君。確かに『誰かがいた』。そして今『誰かがいない』。大切な誰かだ。この世界に欠けてはならないはずの誰かが。だが、まだ答えは出ない。君の前にまた煙が巻かれる。

「歩いてみるといい。ここは案外狭いようで広いからなぁ」



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「普通の人間でありたい、か。確かにそう思っている部分もあるかもしれない。いや時々そう思う」

誰とも知らぬ墓の前で、彼はぽつりと呟いた。君は続きを促す事はせず、いつまでも、いつまでも待ち続けた。これ以上の言葉が無くても構わなかったし、続きがあるのならば聞きたいのだ。いなかった間、何かを思っていたならば。存在がなかった間、何も思っていなかったのならば。何も感じていないのならば。


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