ひろっぷ
2018-01-02 15:44:05
405文字
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お正月を、写そう

魔法使いと夢魔装と魔輪匠。あけましておめでとうございます。

「綺麗に撮ってくれよ」

パシャパシャという音と共に光る物をこちらに向けているのは、如何にも疲れた顔をしている〈魔輪匠〉レッジだ。彼の家柄というのもあり様々な文明の利器があるらしく、ぽつりと零してしまった『カメラ』の存在に反応したのは、珍しくも〈夢魔装〉で。
しぶしぶ了解し、彼1人を写すつもりで待ち合わせたはずなのだが、客人が1人増えている。このロクス・ソルスにしばらく滞在しているという異界からの黒猫の魔法使いだった。

「あんたがここにいられるのはずっとじゃないだろう。だから紙にしてもらえば忘れることはない」

道理でカメラの話をした時に目が光ったと思った。と後にレッジは語るが、確かに君がここに居続けられる事は不可能に近い。紙じゃなくても覚えてるのに。そう言ってもラギトは首を縦に振らなかった。

(〈夢魔装〉、あんたがそうだからだろう)

そう思っても、決して口にしてはいけない気がした。