ひろっぷ
2017-07-16 00:31:39
472文字
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夏は暑い。

夏の魔物だで。


うだるような暑さが体を蝕む。夏なんて必要なのだろうか、などとアイスバーをくわえながらまわらない頭で考えていた。すると隣からの目線がやたらと突き刺さり始める。
何用かと顔を向ければヒビキが真剣な眼差しでこちらを凝視していたものだから、思わずぎょっとして目を逸らしてしまった。
もしかすると君が持っているアイスが食べたかったのだろうか?そう思い、ずいとアイスバーを差し出してみるが、彼の反応が思っていたものと違っていた。きょとんとして君の顔とアイスを交互に見ている。

「?俺はもう食べたからいいぞ」

では何なのか。何か付いているのだろうか?

「あぁ、いや、うんあー

言葉が出てこないのだろうか、言いにくい事なのだろうか。彼の言葉を待つ間君は再びアイスをくわえる。それを合図にしてか、ヒビキからの視線がまた痛い。口からアイスを離すとその視線が緩んだ気がする。彼を見れば残念そうな顔が。

残念?

「それ。それがイイんだよ!」

ヒビキの大声と、それを察した君のビンタが響いたのはほぼ同時であった。

夏は、まだまだ暑い。