ひろっぷ
2017-07-08 20:12:17
542文字
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マリッジリング

ヒビまほリーンゴーン


高かったのではないか、どこでいつ買ったのか、そんな事ばかりが頭を巡って口からの言葉が出せずにいる君をよそに、彼ははにかんで君の左手を持ち上げる。

「願い事に便乗してなんて、って思うかもしれないけどさ」

甲に唇を落とす。誰もいない学園の廊下、君と彼だけの瞬間だった。

「いつまでも、共に」

はめられた指輪はそれはとても綺麗で。彼を見返すと彼自身の左手薬指にも同じものがあった。

「自己満足かもなぁ。嫌だってんなら外してくれよ」

嫌だなんて、と君はようやっと言葉を零した。むしろおそらく、これは嬉しいという気持ちなのだろう。自分が彼の者であり、また逆も然り、そんな証だからだ。
おそるおそると君も彼の左手に口付けてみる。思っていなかった行動だったのだろう、見上げた彼の顔が仄かに赤くなっているのが窓から差し込む光で分かったのだ。

「反則だろ

聞こえたその言葉と共に、君は暖かい抱擁を受ける。
火照った君と、彼の体温も合わさって。









-おまけ-

「体温が上がったりするとな、指輪の色が変わるんだよ」

桃色になったよ。

……………………



「体調によりけりだけどな、桃色になるのはアレだ」

!!

「あ!待てって!!おい!」