ひろっぷ
2017-03-29 13:39:02
775文字
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悪戯に靴を履かせる

ヒビまほ。



ヒビキの家で世話になって翌日、君は鳥の声を遠くで聞いて頭を覚醒させる。窓から光が差し込み覚醒をより加速させ、君はようやっと瞳をこじ開けた。家の主であるヒビキの姿はなく、子供たちの姿も見えない。ウィズも君が起きず暇だったのか出かけているようだ。
未だに頭がぼうとする君は、また睡魔が遅い船を漕ぎ始める。うつらうつらとし始めたその時、ヒビキの声が段々と近づいてくるのが分かった。

「おはようさん!ってまた寝るのか……?」

呆れるヒビキをよそに君は睡魔に抗えず、船をこぐことをやめない。
仕方ないと意を決したヒビキは座ったままの君の足を持ち上げた。突然の浮遊に漕いでいた睡魔の船が転覆したような感覚。君はハッキリと目覚め、目の前の光景に目が点になっていた。何、しているのかな。

「何って。あんたが中々起きないから靴履かせてんだ」

普段君より背が高く見上げるだけだったヒビキの顔が、今では君の真下に見ることが出来る。いつも撫でられ乱れる髪を思い出し、少し仕返しをしてやろうと思った矢先だった。

「じっとしてろよ」

もう片方の素足のままの指先に口付け。ぎょっとするより先に、君の顔が沸騰するかのように茹で上がる。やめて、子供じゃないから。自分でやるから。そう言って行為を止めようとする君にヒビキは悪戯に笑ってやめようとしない。

「これからは寝坊しないこったな。なぁ魔法使い?」

こちらを見ながら踵にも口付けをする。
頭が痛くなってくる。火照る顔を隠しながら君は彼が満足するまで堪えるのだった。




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「あんた足綺麗だったな。普段なんかやってんのか?」

朝食の水を吹き出す君。その水を一身に受けるウィズ。きょとんとするヒビキの息子たち。またもや悪戯に笑うヒビキに、君はただ赤くなり睨む事しか出来なかった。