ひろっぷ
2016-11-13 00:01:52
674文字
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懐かれたらしい

ヒビキとまほつか。おっきい人は撫でられ慣れてないって


「なぁ魔法使い、ダンケル達が休んでいいってさ」
学園で書類の束を片付けていた君はある程度済ませた書類をヒビキに任せていたが、帰ってきた彼が伝言を持ってきたのだと分かる。少し伸びをして椅子から立ち上がるとヒビキも同じように体を伸ばしていた。更には首をグキリと鳴らせて君を驚かせる。
お疲れかな。言葉を投げると彼は気まずそうに頭を掻く。
「あぁまぁな。教師になるなんて思わなくて、学なんてからっきしだったからなぁ」
君とはかなり対照的のようで、彼は専ら体を動かす事が得意のようだ。ふと、相変わらずグキリ、グキリと首を捻らせる彼に近づき手を伸ばしてみた。彼は嫌がるだろうか。そんな事を思い浮かべながら。
「?どうした、魔法使い。ゴミでもついて、」
少し屈んだ彼の頭をひと撫で、ふた撫で。何が起こったか分からないといった風で未だ固まったままのヒビキ。満足した君は鼻をならす。はっとしたヒビキは目をウロウロとさせいつもの頼りやすさはどこへやら。
「ま、ままま魔法使い。何、なにを」
何って。疲れてるかなと思って。あっけらかんと言い放つ君にヒビキは言葉が出ないようだ。何かまずい事をしてしまったのだろうか。嫌ならごめん、と詫びて部屋から去ろうとしたその時、君のローブの端が引っ張られる感覚がした。ヒビキが摘んでいるのだ。
「悪くない。悪くない。……なぁもう少し」
遠慮するように引っ張られる袖。君より随分と大きな男が君より小さく見える。自分でよければ喜んで、とまたひと撫でするのだった。



「どうしたのそれ」
なんだか離れてくれなくなって。