ひろっぷ
2016-10-10 22:55:49
594文字
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農夫と魔法使い※

ヒビキと魔法使い。2個目腐っとると思います!

農夫と魔法使い




君の血が未来にも引き継がれてるんだ、と言ったら彼はどう答えるのだろう。確かに子を授かっているのだし、その子供達がきちんと受け継いでいったのだからあのイツキがいるのだ。だがもし、自分がいる事で不慮の事故などに巻き込まれたりしたら。今ここにこうして君が未来の事を知っている上で、歴史が少しでも捻じ曲がっているのならこれ以上の干渉は許される事ではない。それがクエス=アリアスとは別の世界であっても。だが彼は決まってこう言うのだ。
「たとえそうだとしても、世界が歪んでも。俺はお前と会えてよかったと思えるよ」
それはとても魅惑的で、なんて絶望的な響きだろうか。君は喜ぶと同時に不安に襲われるのだった。




嫌だ。嫌だいやだイヤだ嫌だ!振り払おうともがく。けれどそれは男が掴んでいるため叶わない。力を強める事はしないものの、しっかりと掴んで決して離さない。
「なんでだよ!どうして……認めてくれない!!俺はっ
男の悲痛な叫びを聞いて更に抵抗する。ダメだ、言わないで。
声の抵抗も虚しく聞こえてきた凶器の言葉。それは君を更に追い詰める武器にしかならなかった。
「俺は……お前が好きなんだ!!」
抵抗を失くした君を男がしかと抱きしめた。ぎゅうぎゅうと絞め殺されそうなほど、逃げられないほど。好きなのだと改めて自覚したその時を境に心が殺されたような気もした。