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ひろっぷ
2016-09-18 23:06:25
457文字
Public
天使の手羽先
もうそうのさんぶつ。
天使の手羽先
「キミ、さっきからお腹鳴りすぎにゃ」
仕方ない。客室に変更されても尚規則正しい食事のみが運ばれ、菓子などというものはこの軍には無いと言っていいほどだった。ぐう。また腹の虫が鳴る。厨房に行けば何かつまめるだろうかと淡い期待を抱き客室から出たその途端、見知った青い髪が前にあった。
「にゃ?ルヴァル、どうしたにゃ」
「巡回だ。今日は何も無い限りはずっとな」
肩に乗っていたウィズがルヴァルと他愛ない会話をしている中、君はふとルヴァルの羽が目にとまった。なんだか昨日食べた手羽先に似ている。手羽先、てばさき。
「
………
!?」
「にゃ!?キミ、落ち着くにゃ!」
ぐう、ぐう、と腹の虫が鳴きやまない。察したルヴァルは顔を引きつらせ後ずさる。背中を見せれば危ないという本能が警鐘を鳴らしているだろう、決して背中を見せずじりじりと。
「待て魔法使い、待て!」
手羽先!
「ルヴァル逃げるにゃ!」
「っ!!」
ウィズの叫びを合図に、翼をはばたかせ逃走する天使と1人の魔法使いの攻防戦が今、幕を開けた。
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