納豆
2020-05-05 00:25:26
2179文字
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無題

何度も告白してくるのに報われたいわけじゃないとか抜かすキさんにもだもだするダさんについての妄言

「告白したかっただけなんだ」
キバナはそう言って俺に答えを望まない。
困らせてすまないと笑った顔に偽りはなく、聞き流してくれとばかりにキミは俺を遠ざける。
純真無垢でいて清廉潔白な俺を望むと言うのならわからないふりをしよう。
キミが含ませた感情の意味を理解しないダンデでいよう。
だから、俺は無邪気なふりをして顔中で笑ってみせた。
「俺も好きだぜキバナのこと」
「ははっ、うんそうだな」
まるで何も知らない幼児のように返す姿に彼は安堵する。
だから、いいと思った。
これが正解。
誤魔化しに加担する事でしか俺はキミに報いる術を知らなかった。
注ぎ込まれる優しい毒だった。
君が俺を認めれば認めただけ、俺は望まれるダンデでいようとした。
キバナの信頼は、俺の中身を蝕んでいく。
この距離を望むなら、踏み留まろう。
踏み込もうとする俺を磔にするのだって、構わない。
暴れる俺を引き倒し、箱に詰め込んでガラスのショーケースに閉じ込める。
手、腕、肩。
喉、胸、腹。
腿、膝、足。
全ての部位にピンを打ち付けて、さながら標本だ。
君の想いに仇なす俺を、絶対に俺が許さない。
積もり積もっていく想いと反比例に完璧に作った俺は笑顔を固める。
あぁいつまでも君のライバルたる絶対王者は君臨する。
君に下心を持つ愚かな青年ダンデはいない。
いなくなってしまえと、いつまでも俺は俺を閉じ込めた。
あぁだけど、いつまでこれを続ければいい。
キバナは何年か越しに、俺に愛を囁いた。
その度に、報いなくていいと告げる。
何回も、何回も、何回も、俺は君に気持ちのひとかけらだって渡せなかった。
俺にはどういうわけか、キバナから与えられるものを受け取る資格がなかった。
だから、繰り返した。
美しくいよう。
いつまで。
気高くいよう。
いつまで。
純真無垢にも汚れずいよう。
一体、いつまで。
けれど、積み重なる日々の中、不満にも似た黒々した物は腹の隅に蟠を巻いていたのだった。

みたいな告白をしてくるくせに、ダンデはそういうの興味ないだろうから気にすんなって妙な気をつかうキバナさんに悶々とするダンデさんのお話

ユウリちゃんの双子の兄マサルくんと談笑してる中で恋話に発展するのね。んでマサルくんは妹を応援してるのね。
妹は毎日奮闘してます
ふふっあいつも鈍いからなぁ
ホップも、自分に向けられる好意はわからないみたいで
うぅん、困った弟だぜ
ところで、どうしてユウリ、チャンピオン目指したと思います?
そりゃ、ポケモンが好きだからじゃ
違います。ホップに見て欲しくって、ホップが好きだから、目指したんです
それはそれで凄まじい行動力だな
だってホップ、ダンデさんの話ばっかりするんですもん
そこはまぁ、ホップは俺の一番のファンだからな
最難関がお兄さんだなんて、妹も大変ですよ
まだまだ譲ってやれないぜ
ふふんと自然体で自慢げにするダンデさんにマサルくんはきょとっとしてから噴き出すのよね
ダンデさん、普通に喜ぶんですね

あっ別に悪い意味じゃないんです。ダンデさんが、普通に感情を表に出すの珍しくて
なんだそれは
だって、ホップから聞いてたダンデさんは普通のお兄さんだったのに、僕らがお話しするダンデさんはいつも理想通りっていうか、出来すぎてて
それはいけないことか?
うぅん、きっとファンの人は嬉しいのかもなんですけど、僕は違うし
ふふっそれはそれで寂しいものだな
あっ!別に憧れがないとかじゃ
うん、気遣いありがとう
本当ですよ
ふふっ疑ってないぜ。それで、続きを聞いても?
えぇと、なんていうのか、そう、そのままが素敵だなって
そのまま?
そう!ダンデさんがそのままだと、僕はお話ししてて楽しいです。ホップのお兄さんとお話しできてるんだって嬉しくなるんです
そうか、全部素直に出してもいいのかってダンデさんびっくりするのよね、正しさだけに生きなくていいのかって妙にすとんと落ち着くのよね。無邪気な子供の一言が目から鱗なんだわさ。
そのままのダンデさんが僕は大好きです
そうか、それは光栄だ
飾りのないその言葉が酷く愛らしいね、どうかこれからも彼はずっとそうであればいいって思っちゃうね。

んでまたキバナさんに告白されてもういいじゃないかって思うわけよね

「キバナ、俺も」
「うん、いいよ、ありがとうなこれで最後にするから」
最後、これがキミから貰える最後
どうしてキミは許されるのに俺の気持ちは置いてきぼりなんだ
飾り物の偶像に祈っているようだ
俺は俺の気持ちを素直に見てほしいだけなのに
俺だけがずっと磔にされている
標本を眺めて楽しいだろうか満足だろうか
だけれど俺はそんなものにはなりたくない
手、腕、肩。
喉、胸、腹。
腿、膝、足。
ピンで止められた部位全て無理矢理持ち上げ、ぶちぶちと肉を引きちぎる。
そのまま俺を覆っている硝子のケースを叩き割る。
ぱりぃんと目の前で破片が飛び散る様を見た気がした。
飛び出した俺はもう二度と、自分をしまいこんだりしない。
そうやって叫びながら、飛び出したのだった。

みたいなすげぇ勢いで突撃かまして俺だって君のこと愛してるんだから告白くらい受け止めさせろってぶちぎれるところが見たい、感情的なダンデさんがみたい