黒羊ユク
12109文字
Public 一次創作
 

勇者になれるかな

 この作品はゲームブックです。読者の判断によって物語が分岐します。

 23/05/20更新:文言追加のみです。進行に変更はありません。


■-57

 竜巻を放つ。塊を包んで、中で何度も斬り刻んだ。
「ぐっ、う、うう……
 塊はびちゃびちゃ血を垂らしていた。
 塊は歪むと、形を変えた。変わったのは、白い竜だった。
「きれい……
 本で読んだダイヤモンドって宝石は、こんなきらきらしたものかもしれない。
「私の本来の姿だ」
「本来? どうして?」
 白い竜は溜め息をついた。
「人々の悪意に汚染され、あのおぞましい姿へ変貌した。これは変身しているに過ぎない」
「じゃあ、変身した侭でいいじゃないか」
 竜は悲しそうに目を閉じた。
「悪意は私を精神まで怪物とした。悪意に突き動かされ、私は災厄となる」
「止める方法は、無いの?」
「私には無い。変身による抑制も最早限界だ。これより、お前を壊すだろう」
 竜はぎこちなく、無理矢理に口を開けた。ばちばちと音を立てて光が集まってきた。
「せめて……安らかな日々へ戻りたいものだ」
 ぼくは、ぼくに出来る事を探した。そうして見付けた。
「それなら、おいでよ」

 残りHP5→39≫
 残りHP10→29≫
引用、転載、AIへの使用、AI加工、AI学習、第三者による無断著作物利用、その他作者の権利を侵害する行為の一切を禁止します