黒羊ユク
12109文字
Public 一次創作
 

勇者になれるかな

 この作品はゲームブックです。読者の判断によって物語が分岐します。

 23/05/20更新:文言追加のみです。進行に変更はありません。


■-23

 ぼくは花に向かって水を放った。細くして、勢い良く。
 その水を横に凪いだ。
「ぐえ」
 茎を斬られて、花から呻きが漏れた。花はどさりと地面に落ちる。
 落ちた花はもごもごと口を動かす。
「おなかが、すいて……もうだめ……
 生き物なら当然の事だけども。
「ぼくだって食べられたくないもん」
 これも、当然の事だから。
「うう……そうね……
 茎があれば、花は項垂れていたんだろう。
「おねがい……わたしを、いのちのたしにして……
「いいの?」
「しぬより……いい……
 花びらが落ちていく。
「じゃあ、おいで」
 もう口しか残っていなかった花は、光った。
『ひもじいのは、こわいのは、いや……
 花も必死だったんだ。

 HP+10

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