黒羊ユク
11507文字
Public 一次創作
 

きどうこーど くだらないはなし

 これは どこかの ひとりぼっち へ むけた おんせい の ろくおん である


■-いっこめ の はなし
━━━━━

こんかい はなすのは
おれじしん に ついて

なかなか めずらしいと
おもうし わだい には なる
かもしれない

━━━━━

おれは いちど しんでいる
いまも むねに つるぎで さされた
あとが ある

━━━━━

けれど のろわれて
しんだ からだが うごきだした
のろい の はり が
のどに ささって ぬけやしない

ぜんぶ おれの せいだ

━━━━━

はじまりは

ある むらに がらくた が いた
あとで しった ことだが
そいつは あまがさの つくもがみ
らしかった

━━━━━

がらくたは よく こどもと
じゃんけんを していた
ほとんど うごけない がらくたは
どんなとき でも じゃんけんを した

━━━━━

おれが いた とうぞくだん が
むらを おそった とき

がらくたは とりのこされた

━━━━━

がらくたは ないていた
あきらめた ような かおだった

━━━━━

きづけば おれは がらくたと
じゃんけんを していた

おれは まけた

━━━━━

すみかに がらくたを はこんで
すこしだけ いっしょに すごした
ことばが つうじなかったが
なまえ だけは おしえあった

やさしい やつ だった
だから いきていて ほしかった

━━━━━

とうぞくだん の すみかに
せめこまれた とき
おれは がらくたを たすけようと して

めのまえで さされた

━━━━━

がらくたは
やさしかった から

じぶんの せいで おれが しんだ
そう おもって

━━━━━

すべてを うらんだ

━━━━━

うらみは ふりそそいだ
そこに いた いきもの
しんでいたもの
すべてを せかいに しばりつけた

しねない からだに した

━━━━━

けれど おれは がらくたを
うらんだり しない

━━━━━

きらいじゃ なくて
すきでも なくて
はなれたく なくて

そんな がらくたを おれは

━━━━━

あいして いたんだと おもう

━━━━━

こんなきもちを ほかに あらわす
ことばが みつからなかった

あい なんて いままで
わからなかった のに

━━━━━

そんな できごと から
おれは ずっと さまよっている

━━━━━

ゆきばが ない ことは
どこに いくのも じゆうだと いうこと

おれは きままに
さまざまな せかいを あるいている

━━━━━

わるくない にちじょうだ

すこし さみしい のも
わるくない

━━━━━
引用、転載、AIへの使用、AI加工、AI学習、第三者による無断著作物利用、その他作者の権利を侵害する行為の一切を禁止します