oh_metaimetai
2023-03-30 08:41:25
1706文字
Public 小ネタ
 

白亜あとがき2 ~悪役最高の舞~

ヴィランって200色おんねん

 これは蛇足、私のヴィラン語りです。

 諸君、私は悪役が好きだ。

 悪役、好きなんです。好きなんです、悪役。理由は上手く言えないけど。
 強い意志とか、覚悟とか、散り際とか。とにかく物語の華だと思ってます。
 EDの最後に「悪心とは、魂を彩る極上のスパイスである!」という饕餮視点の一文を入れたのですが、私から言わせてみればこうです。

 悪とは、物語を彩る極上のスパイスである!


○ヴィランの魅せ方いろいろ語り

 ヴィランの〝魅せ方〟っていろいろあると思います。スパイスの調合方法ですよね。
 Fateのヴィランは【対立する正義・理想】が多いかな。これはFGOですけども、人類史の愚かな部分を見て、それを否定、新たにより良い理想の人類史を築いてやる、という感じの。それも理解できるけどそれでも……!!ってカルデアは自分の正義でぶん殴る。相手も相手の正義を貫いて理想を目指している、という魅せ方。大好き。
 『鬼滅の刃』なんかは【同情させる悪】かなと思います。テーマがそもそも日本一慈しい鬼退治だし、対峙する悪役の鬼がみな実は社会境遇やら鬼舞辻やらの被害者で、炭治郎はそれに憐れみを向けて優しく終わらせる、っていう。好きです、鬼舞辻へのヘイトがずっと上がっていく。
 他には【憎めないライバル】みたいなのもいるかもですね。スペシャル編でたまに協力する。バイキンマンとか銭形警部とか。好きよ。
 『ONE PIECE』は、キャラ推しは置いといて魅せ方という点で私が結構好きなのは、アーロンとかドフラミンゴ辺りの【境遇が生んだ怪物】たちですね。幼少期から置かれた境遇で価値観が形成されているため一般常識で理解できない怪物。無意識だったけど、その点で言えばカミュもそうか……手癖かもしれん……。でもとにかく尾田っちがすげぇんでワンピにはいろいろいますね、序盤と最近とでも違いあると思うし。私利私欲振りかざす奴もいれば、自由vs法の対立もあるし、本当にいろいろで面白い。すごい。最近はかつての敵とも共闘なんかしちゃって。

 話戻します。
 作品の数だけ、作者の数だけ、ヴィランの魅せ方があると思います。それぞれの個性が出るのですごく好きなんです。


○白亜のヴィラン志向

 で、今回ヴィランヴィランするために結構意識したのは『僕のヒーローアカデミア』かなと。

 堀越先生が単行本内で「ヴィランには同情してほしくないから過去の掘り下げはしない」とキッパリ言及していまして。言わば鬼滅の逆、【同情させない悪】。
 私はこの手法がすごく好きです(物語序盤の方での言及なので、後半では魅せ方を変えるためにこの前提は取り払われています。そこ含めて好き)。

 なので、これに則って描写の方針を拘りました。
 同情させないヴィランにはお涙頂戴な過去の掘り下げは余分なので要らない。心情描写も要らない。スパッと斬り捨て。
 カミュとEDの饕餮に関しては、同情の余地をほぼ完全に無くすため、描写は三人称視点、かつ過去回想はゼロでお送り。
 永は今回はヴィランの立ち回りでしたが、本来はヒーローともヴィランともつかない質だと思ってるので、何回か回想入ったかな。そんな感じ。

 加えて、これは割と好みの話なんですが、オーバーホールのヴィランとしての終わりがとんでもなく好きで。
 積み上げてきたものも生まれ持った才能も全部ぶち壊されて奪われて最高の絶望顔で終わるエンド。悪がさらにその上の悪に手のひらの上で弄ばれてたパターン。

 正直に白状します。
 あれがやりたくて今回カミュにはあんな目に遭ってもらいました。楽しかったです。

 永は大帝と罪人の両方を描きたかったのであの分岐にしました、上記の性癖とはあんまり関係ありません。永楽帝曇らせ部とか言われてるけどあの人生前から曇ってますから!!


 同情させない悪。境遇が生んだ憐れな怪物。弄ばれてたオチ。

 詰め込んだもんはこんなかな~~~?
 私の好きのスパイスを詰め込んだ悪役をご堪能いただけたならこれ幸い。また次は別のヴィランとしてお会いしましょう。