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kokokisu
2018-07-26 02:16:04
2067文字
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【織田主】織田くんとお仕置きコップ
ハトムギさん(@hatomugi_gohan)にリクしてもらった織田くんとお仕置きコップのお話です。
デートの目的地である屋根裏部屋に着いた途端、蓮は信也からの質問責めにあってしまった。
蓮は言葉を濁しながらも、包み隠さずに説明したが、信也は蓮の仕事内容が全く理解出来なかった。
「
……
それで、どうしてそのオジサンたちは雨宮さんにオシオキされたがってるの?」
純粋無垢な瞳をこちらに向けて、困惑顔をしている年下の恋人は、ただ事実を知りたがっているようだった。しかし蓮は、これ以上彼にどう話したらいいのか分からなくなってしまった。どんなに言葉を選んだとしても、蓮が身を置いている異常な世界を、性癖が歪んでいない信也が理解できるはずがない。
恋人の純粋な好奇心を満たしてやる為、蓮は再度、優しく微笑みながら信也に教えてやった。
「そのぶ、おじさんたちは、お仕置きされるのが好きだからだよ」
まるで社会の常識を説いているかのような口調だ。信也はそれでも納得がいかず、腕を組んで眉根を寄せた。
「だって、背中に座ったり、鞭で叩いたりするんでしょ?そんな事されたら痛いよね?僕だったら嫌だな
……
。しかもわざわざお金払って、痛い事されるなんて」
信也の反応を見て蓮は目から鱗が落ちた気分になった。彼の言う事は余りにも正しい。豚と呼ばれて椅子にされたり、尻に物を突っ込まれたり、鞭で性器を叩かれて喜ぶ人間は異常なのだ。あの服を着ている時は、そのような豚、いや人間ばかりを相手にしているので、今更自分の仕事内容に疑問を抱かなかった。蓮の中で例の仕事に対する認知が、知らぬ間に大きく歪んでいたようだ。
「信也の言う通りだ。でも俺が仕事で相手してるのは、おかしな人ばかりだからな。信也は理解出来なくて当然だよ」
蓮は豚と信也に一切の共通点がない事を喜んでいた。豚は豚でしかなく、蓮が愛情を注ぐ対象ではない。そもそも信也とその豚たちを比べる事すら、蓮にとってはあり得ない話だった。
「雨宮さんは他にもバイトがあるのに、わざわざその仕事を選んだのって、どうして?」
信也の問いかけに蓮は少しの躊躇いと恥じらいを混ぜ入れながら、艶のある囁き声で答えた。
「この仕事、好きなんだ」
妖しく輝く蓮の瞳を見た信也は、咄嗟に彼から視線を逸らした。子供の信也には、蓮の全てを暴く勇気がまだなかった。
蓮の長い指先が、隣に座る信也の頬を優しく撫でる。
「ちょっとだけ体験してみる?」
「え」
信也が蓮の発言の意味を理解する前に、彼は信也の前から姿を眩ませて、戻ってくる時には別人に変わっていた。
黒いタイトな看守の服に、スリットの入ったスカート、ベルトに下げられた手錠、そして手には短い鞭を握り締めている。ロングのカツラを被り、口紅とアイシャドウだけ化粧をしているが、眼鏡をかけた大人しそうな見た目の彼しか知らない信也にとっては、もはや彼をまだ蓮と呼んでいいのか分からない程の変身だった。
元から綺麗な人だと思っていたが、化粧を施された蓮の顔は、香り立つような妖艶さがあった。信也は初めて会った大人の女性に迫られている錯覚すらして、言葉も出せなくなった。
肘まである手袋を嵌めた指先で、蓮は信也の細い顎をくい、と持ち上げた。
「信也は可愛いな。あの豚たちと比べたら、子犬みたいだよ」
蓮が膝に手を付いて身を屈めると、ソファに座る信也の眼前に顔を寄せた。照れているのか、信也は顔を真っ赤にして硬直している。蓮は思わず役を忘れて優しく微笑んだ。
「今日は信也だけのお仕置きコップになってあげる。信也はいつも良い子だから、お仕置きじゃなくてご褒美をあげよう。何をして欲しい?」
店では色々とプレイに制約をかけているが、恋人の信也相手には必要ない。そもそも彼はまだ幼く、いつも相手にしている豚の様に変態的な行為など思いつかないはずだ。それでも、恋人の彼が、いつもとは違う状況で一体どんな要求をしてくるのかと、蓮はやましい期待に心を躍らせた。
信也は少し考えた後、恥ずかしそうに顔を俯けながら蓮へと答えた。
「
……
じゃあ、お兄さんが仕事先のおじさんたちにはしてあげない事、恋人の僕にならしてもいいって事、して欲しいな」
その返事を聞いた蓮は、うっすらと頬を染めて悩ましい恍惚の溜息を漏らした。信也は何も知らないのだろうが、彼の要求は非常にピンポイントだった。豚にはしないが信也にならしても良い事など、口での愛撫と本番くらいだ。相手が信也とは言え、この衣装を着ている時に彼へと奉仕をするのは、女装した自分が男に屈服させられているようで、堪らない気分になる。蓮は、女王様の服を着たまま、幼い信也へ性的に尽くしてやる事に、淡い屈辱を伴った興奮を覚えてしまった。
自分の要求は通るのかと不安気な信也を見て、蓮はにこりと笑みを浮かべた。
「信也になら、いいよ」
蓮は逸る気持ちを抑えながら、信也の上に跨って、彼と深く口を重ねた。赤いルージュの色が、信也の唇にまで移っていく。これも豚とは絶対にやりたくない行為だったと、蓮はふと思い出した。
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